リサーチ会社「パルス・アジア・リサーチ」の世論調査によると、昨年7月にフィリピンの大統領に就任したドゥテルテ大統領は、就任直後は86%の支持率、昨年12月で83%だった支持率が今年3月にはやや低下したが、76%が依然として大統領やその政策を支持しているという。地域別支持率では、首都マニラを中心とするルソン島では最も支持率が下がったが、大統領の地元ミンダナオ島では最も高い支持率だった。富裕層では支持が上昇し、貧困層では、最も支持率が低下したという。
ドゥテルテ大統領を巡っては、世論調査と同じ時期にあたる先月中旬、下院議員により超法規的殺害や腐敗を理由に弾劾の申し立てが出されているが、議会は政権寄りの下院議員が多数派を占めており、委員会を通過するのは難しいだろうと見られている。
4月5日付米国
『ABCニュース』(AP通信引用)は「ドゥテルテの支持率は低下しても人気は維持」との見出しで以下のように報道している。
「水曜発表の「パルス・アジア・リサーチ」の世論調査(3月)によるとフィリピンのドゥテルテ大統領を信頼していた支持者の数が減少したが、4分の3の回答者は弾劾の申し立て中でも変わらず信頼を寄せているという結果。1200人の回答者のうち76%がドゥテルテ支持と回答、昨年12月の調査で83%だった当時より7%の減少となった。...
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4月5日付米国
『ABCニュース』(AP通信引用)は「ドゥテルテの支持率は低下しても人気は維持」との見出しで以下のように報道している。
「水曜発表の「パルス・アジア・リサーチ」の世論調査(3月)によるとフィリピンのドゥテルテ大統領を信頼していた支持者の数が減少したが、4分の3の回答者は弾劾の申し立て中でも変わらず信頼を寄せているという結果。1200人の回答者のうち76%がドゥテルテ支持と回答、昨年12月の調査で83%だった当時より7%の減少となった。先月中旬には麻薬犯罪容疑者に対する超法規的殺害や腐敗を巡り弾劾裁判を求める申立書がゲーリー・アレハノ下院議員により提出された。これらの行為により国民の信頼を裏切り、また法に定められる多額の銀行預金額の申請を怠ったとの理由。しかしながら、大統領は下院で圧倒的多数派のため弾劾の申し立ては困難を極めると見られている。」
4月6日付フィリピン
『Inquier.net』は「ドゥテルテ支持、政策支持はやや減少」との見出しで以下のように報道している。「ドゥテルテ大統領の支持率は昨年12月と比べやや落ちたものの、今も健在。リサーチ会社によると、首都マニラを中心とするルソン島で、更に貧困層を中心に最も支持率・政策への評価は低下した。富裕層では、どちらの回答も上昇しているという。一方、大統領の地元ミンダナオ島では最も高い支持率だった。
エルネスト・アベラ大統領報道官は声明で「国民は大統領の国の繁栄へのビジョンを依然支持している。弾劾に瀕する中の調査にもかかわらず、高い支持率がそれを証明している」と述べている。
アクィリノピメンテル3世上院議長は、支持率低下は新大統領のハネムーン期間が過ぎたことを示すが、国民は大統領とその指導力、ユニークな手法を愛している事を示す」としている。
支持率の低下を受け、アントニオ・トリヤネス4世上院議員(退役海軍)は、「フィリピン国民は光を見始めている。支持率低下を見て安堵した、来月には更なる低下を見せると期待する」と声明。」
4月5日付フィリピン
『フィルスター』は「パルス・アジア世論調査:ドゥテルテ支持の国民減少」との見出しで以下のように報道している。「就任後数か月が経過し、パルス・アジア・リサーチによる世論調査によると、ロドリコ・ドゥテルテ大統領の政策評価と支持率は下落した。大統領の支持率はミンダナオ島では90%、ビサヤでは84%で最も高い水準となった。(2~3%の下落)最も支持率が低下したのは、ルソンで67%、(前回の77%より)、首都マニラでは、5%減少で74%となった。また、富裕層での支持率は(12%)上昇、一方の貧困層からの支持率は(7~11%)低下した。
リサーチ会社社長は、ドゥテルテ氏の支持率はアキノ前大統領の2011年3月期の支持率と同じレベルで、大統領の支持率はこれまでも就任からの時間が経過するほど下降しており、今回の支持率低下に特別な理由があるとは考えられないと強調した。」
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