米メディア;岸田新総裁(新首相)が「鬼滅の刃」ファンで日本アニメ業界支援意向と報道(2021/10/03)
10月4日に誕生する岸田文雄新首相(64歳)は、安倍晋三(67歳)・菅義偉(72歳)両首相の政策をそのまま継承するものと評価され、米国等西側諸国は歓迎するも、中国・ロシア等は警戒を強めている。そうした中、米メディアが、岸田氏がアニメ「鬼滅の刃」(注1後記)ファンであることを明かし、これまで世界を席巻してきた“日本アニメ”が中国勢に脅かされていることから、日本の漫画・アニメ業界支援策を打ち出すと表明したと報道している。
10月3日付
『CBR.com』(1995年設立のコミック・ブック・リソーシズのウェブニュース):「アニメ“鬼滅の刃”ファンの日本の新首相、日本の漫画・アニメ業界支援を表明」
岸田文雄元外相は9月末、与党・自民党の菅義偉総裁の後継者を選ぶ選挙で勝利し、10月4日、絶対過半数を占める国会において新首相に選出される見込みである。
その岸田氏がこの程、アニメ「鬼滅の刃」ファンであることを明かし、今後日本の漫画・アニメ業界を支援していくと表明した。...
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10月3日付
『CBR.com』(1995年設立のコミック・ブック・リソーシズのウェブニュース):「アニメ“鬼滅の刃”ファンの日本の新首相、日本の漫画・アニメ業界支援を表明」
岸田文雄元外相は9月末、与党・自民党の菅義偉総裁の後継者を選ぶ選挙で勝利し、10月4日、絶対過半数を占める国会において新首相に選出される見込みである。
その岸田氏がこの程、アニメ「鬼滅の刃」ファンであることを明かし、今後日本の漫画・アニメ業界を支援していくと表明した。
同氏は9月初め、ツイッター上に「岸田Box」を開設し、政策に関する国民の声を直接聞く態勢を取っているが、そこでこの程アニメ・ファンであることを明かした。
支援者からの質問に答えたもので、劇場版アニメ「鬼滅の刃」は鑑賞したかとの追加質問に対して、同氏は映画を観る機会はなかったが、同名漫画は完読しているとし、同アニメの登場人物(及び鬼)の中で、“猗窩座(あかざ)”(注2後記)が気に入っていると回答した。
その上で同氏は、“漫画・アニメそして映画界で働く人たちの給与レベルを引き上げるべく努めていく”と明言している。
(編注;漫画・アニメ業界の作画・デザイン監修や色付け等アシスタントの給与レベルは長い間低く抑えられていて、ここ数年で活況を呈している中国アニメ業界に転職する人が増え、彼らによって中国アニメ業界の更なる発展が支えられる状況となっている)
ただ、日本のアニメ業界の収益高は、5兆1,200億ドル(約563兆2千億円)に上る日本の国内総生産(GDP)において占める割合が極めて少なく、従って、岸田氏が同業界を支援しても日本全体から見て見返りが過少なことから、限られた国家予算をこの業界に投じて良いものかとの議論が当然起こり得る。
ともかく、前政権を引き継ぐ岸田新政権にとって、新型コロナウィルス(COVID-19)感染問題及び疲弊した経済の再活性化はもとより、中国と米国それぞれに対してどういったバランス外交を取っていくか等、大きな問題が山積している。
なお、日本のアニメ・映画業界であるが、2017年に190億ドル(約2兆900億円)を記録したものの、2020年にはCOVID-19問題もあって▼1.2%減少している。
ただ、その中にあって、米国で上映されたアニメの中で最多観客動員数を獲得した「鬼滅の刃」は、世界総売上高5億300万ドル(約553億3千万円)を記録している。
(注1)鬼滅の刃:『週刊少年ジャンプ』(集英社)において、2016年第11号から2020年第24号まで連載された、日本の大正時代を舞台に、主人公の少年が鬼と化した妹を人間に戻すために鬼たちと戦う姿を描く、和風の剣戟奇譚。単行本(全23巻)の累計発行部数は、2021年2月時点で1億5000万部を突破。2019年にはテレビアニメ化され、2020年には劇場版アニメ「無限列車編」が公開された。同作品の日本国内での興行収入は400億円を超え、同国での映画の興行収入として歴史上第1位を記録。
(注2)猗窩座狛治(あかざ・はくじ):全身に紋様めいた刺青を施した、紅梅色の短髪を有する青年の鬼。愚直に強さを求め続ける武術家じみた一面を持ち、敵でも実力者には尊敬の念を持つ一方、自身が弱者と見定めた者は露骨に見下し、些細な理由で真っ先に殺害しようとする。若く強いまま何百年も鍛錬し続け、自分のような強大な鬼になることを「至高の領域」と賛美し、逆にどんな強者も「老い」によって弱体化する人間という種に対しては嫌悪感を抱く。
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人気漫画「デス・ノート」最新話にトランプ大統領が登場【米メディア】(2020/02/11)
2000年代初めに発刊された少年漫画作品の「デス・ノート(注1後記)」は、死神が登場する異色作品で、瞬く間に人気を博し、実写版の映画化やテレビアニメ、更には舞台公演も行われている。そして、今月に発刊された最新話にトランプ大統領が登場することとなり、米メディアでも報じられた。
2月9日付
『ラティーノ・レビュー』オンラインニュース(フロリダ州の中南米出身者向けメディア):「日本の漫画“デス・ノート”最新話にトランプ大統領登場」
日本の人気漫画「デス・ノート」最新話(87ページ)が発刊された。
今回は、死神リュークから田中実という少年が“デス・ノート”を受け取り、彼がそれをネット・オークションにかけ、最も高い買い値を出した人に売ろうとする話である。
そして、ドナルド・トランプ大統領が、悪辣な目的のためかどうかは別にして、“デス・ノート”を獲得すべく、その入札者の一人として登場している。...
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2月9日付
『ラティーノ・レビュー』オンラインニュース(フロリダ州の中南米出身者向けメディア):「日本の漫画“デス・ノート”最新話にトランプ大統領登場」
日本の人気漫画「デス・ノート」最新話(87ページ)が発刊された。
今回は、死神リュークから田中実という少年が“デス・ノート”を受け取り、彼がそれをネット・オークションにかけ、最も高い買い値を出した人に売ろうとする話である。
そして、ドナルド・トランプ大統領が、悪辣な目的のためかどうかは別にして、“デス・ノート”を獲得すべく、その入札者の一人として登場している。
2000年代初めに発刊された「デス・ノート」は、12巻に及ぶ連載漫画で、37話のテレビアニメ、ビデオゲーム、更には「ネットフリックス(注2後記)」用に実写版の映画化もされている。
当初の作品に登場した死神リュークが最新話にも登場し、例によって、田中少年、トランプ大統領、安倍晋三首相ら、新たな登場人物を翻弄している。
(注1)デス・ノート:日本の少年漫画作品で、2003年12月から2006年5月まで『週刊少年ジャンプ』に連載。名前を書いた人間を死なせることができるという死神のノート“デス・ノート”を使って犯罪者を抹殺し、理想の世界を作り上げようとする主人公夜神月(ヤガミ・ライト) と、世界一の名探偵Lによる頭脳戦を描く。その後、2006年に実写版の映画化及びテレビアニメ放送、更に、2015年にはテレビドラマに加えて舞台公演も行われた。
(注2)ネットフリックス:1997年設立の、米国のオンラインDVDレンタル及び映像ストリーミング配信事業会社。2017年12月の時点で190ヵ国以上で配信事業を展開し、2018年の売上は157億ドル(約1兆7,270億円)、契約者数は世界で1億2500万人。本社はカリフォルニア州ロスガトス。
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