南フランスの町ペルピニャンで30日土曜日、事前に申請されていたデモが行われた。しかし、その集まりはいつの間にか大音量の音楽が流れる野外レイブパーティーへと変わってしまった。
フランスのラジオネットワーク
『フランス・ブルー』によると、約12万人が住むペルピニャンの町で30日、フランスの南にあるペルピニャン市(ピレネー=オリアンタル県)の中心街で、日中に200人近くが集まったレイブパーティーが行われた。多くの人はマスクをしていなかったという。
このデモは当初、新型コロナウイルス対策のために取られた規制は自由を殺すものであると訴えるため、また芸術活動への支持を表明するためのデモとして県から開催許可を得ていた。...
全部読む
フランスのラジオネットワーク
『フランス・ブルー』によると、約12万人が住むペルピニャンの町で30日、フランスの南にあるペルピニャン市(ピレネー=オリアンタル県)の中心街で、日中に200人近くが集まったレイブパーティーが行われた。多くの人はマスクをしていなかったという。
このデモは当初、新型コロナウイルス対策のために取られた規制は自由を殺すものであると訴えるため、また芸術活動への支持を表明するためのデモとして県から開催許可を得ていた。当日、デモは街中を最初行進したものの、その後、カスティエ門に到着すると、音響システムを設置し、野外ディスコと化した。
南フランスの地方紙『ランデパンダント』によると、午後3時に始まったデモ行進は、トラックの中に隠れた2人のDJが流す曲にあわせて、参加者が踊りながら街中を歩いたという。午後4時にカスティエ門に到着すると、通行人たちの驚きをよそに、許可されていた時間の午後5時半まで「野外ディスコ・デモ」を開催した。
デモには、10代、40代、ガターパンク、そして時には黄色いベストの人達など様々な人々が参加していた。周囲の人々は事態の行方を心配していたが、予想に反して午後5時15分には音楽が落ち着き始め、午後5時30分には予定通り音楽が完全に止まった。終了と同時にほとんどの参加者は夜間外出禁止が始まる午後6時までに家に戻れるよう足早に会場を後にしたという。
イベントの発起人であるセバスチャンは、「このイベントは、大晦日のレイブパーティーの主催者を応援するための私たちなりのやり方だ」と述べている。大晦日のパーティーというのは、12月31日から1月2日にかけて、フランス北西部にあるリューロンの町で開催された違法なレイブパーティーのことを指している。2500人が参加したこのパーティーで、主催者の一人と疑われた22歳の男性が起訴され、公判前に拘留された。1月22日に保釈されている。
ステファンは、「パーティーをしたいという理由で人々を投獄することはあってはならない。主催者に対する裁判が取り下げられるまで、私たちは毎週土曜日にデモを続ける。また、レストラン経営者、バーテンダー、労働者、協会、そして夢と笑顔を与えてくれるすべての人たちへの応援を宣言する。考える人を止めるものは何もない、踊る人を止めるものは何もない」と語っている。
ルイ・アリオット市長はフェイスブック上で遺憾の意を表明した。市長は「デモを行う自由はあるものの、何でもできる権利というのは別である」と述べている。「次回は安全性の保証、感染対策の尊重、監視の追加を申請しなければならないだろう」と付け加えている。
閉じる