米国、500人以上の中国の理工学系学生のビザを却下(2021/07/08)
中国のメディアは7日、中国の科学・技術・工学・数学のいわゆる理系分野の大学院生500人以上が米国の主要大学に留学するために申請したビザが、安全上の懸念から米国政府によって却下されたと報じた。中国当局は、ビザ申請の却下はトランプ前政権の「有害な遺産」だと主張し、抗議した。
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『サウスチャイナモーニング・ポスト』によると、中国国営新聞「チャイナ・デイリー」は、バイデン政権が、米国の一流大学の大学院で理工学部に留学する予定だった500人以上の学生のビザを却下したと報じた。記事によると、今回の却下は、トランプ時代の米国移民国籍法と大統領令10043条に基づいており、米政府が中国の「軍民融合戦略」に関係しているとみなした中国人学生や研究者の入国を停止しているという。米当局は中国共産党が研究者や民間企業を通じて外国の技術を獲得し、2049年までに人民解放軍を「世界最高級の軍隊」にしようと試みていると非難している。...
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『サウスチャイナモーニング・ポスト』によると、中国国営新聞「チャイナ・デイリー」は、バイデン政権が、米国の一流大学の大学院で理工学部に留学する予定だった500人以上の学生のビザを却下したと報じた。記事によると、今回の却下は、トランプ時代の米国移民国籍法と大統領令10043条に基づいており、米政府が中国の「軍民融合戦略」に関係しているとみなした中国人学生や研究者の入国を停止しているという。米当局は中国共産党が研究者や民間企業を通じて外国の技術を獲得し、2049年までに人民解放軍を「世界最高級の軍隊」にしようと試みていると非難している。
中国外務省の報道官は、「米側の受け入れ制限は、トランプ政権の有害な遺産を継続している。これは、中国人留学生を歓迎するという米側の主張とは矛盾している。中国の学生の合法的な権利を深刻に傷つけ、両国の正常な教育と人と人との交流を深刻に妨げている」と述べ、バイデン政権に「間違いを正し」、ビザの制限緩和を求めた。
米国移民国籍法212条項は、米国大統領に、米国の利益を害すると判断された外国人や米国以外の国民の入国を拒否する権限を与えるものである。米『エポックタイムズ』によると、トランプ前大統領は、その法令に基づき、アメリカの大学や研究機関に留学する研究者や学生を通じた中国による技術盗用を防止するため、2020年5月29日に、中華人民共和国からの特定の学生および研究者の非移民としての入国停止を発令した。
チャイナ・デイリーによると、今回のビザ申請者は、ハーバード大学、イェール大学、カリフォルニア大学バークレー校、マサチューセッツ工科大学、ジョンズ・ホプキンス大学などの米国の大学で、博士号または修士号を取得するために留学生として受けいれられた大学院生だという。その多くは、工学、コンピュータサイエンス、機械、化学、材料科学、生物医学などの理系専攻者である。
このニュースは、中国のソーシャル・メディアで激しい議論を引き起こしている。一部のネットユーザーは、これらの学生が全員、「国防7大学」と呼ばれる中国軍の技術研究を行う7つの主要大学を卒業していることを指摘し、「米国留学後は全員が中国に帰国することになるだろう」と述べている。これに対し、清華大学や北京大学などの中国軍と関連していない大学の卒業生の多くは、米国留学のためのビザを取得出来ているという。
米国政府にとって、中国人の工作員と、普通に留学している中国人学生とを見分けることは困難であり、一部の中国人が学生を装って入国し、スパイ活動や知的財産権の窃盗を行っていることを懸念している。
米国連邦捜査局のクリストファー・レイ長官は、上院の公聴会で、教育機関における中国のスパイが米国のあらゆる場所に潜入して科学技術を盗み、米国社会に脅威を与えていると警告した。また、元CIA職員のジョー・オーガスティン氏は、中国共産党の情報機関が一部の中国人学生を利用してアメリカの大学や企業に潜入し、経済スパイ活動を行っていると述べている。
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中国、異常気象の影響で今夏も大洪水の兆し(2021/05/27)
中国で70以上の河川が氾濫警戒レベルを超えており、一部の地域ではここ数週間で記録的な大雨となっている。中国政府は、長江とその支流の水位がさらに上昇し、8月まで大規模な洪水が発生すると警告している。
『ロイター通信』によると、水資源省は、今年の全体的な降水量は昨年に比べて約10%少ないにもかかわらず、中国中南部の一部地域ではここ数週間で記録的な大雨となっていると報告した。同省によると、長江とその支流の水位は来週以降さらに上昇する見込みで、6月から8月にかけて全国で大規模な洪水が発生する可能性があると警告している。一部の水位観測所では警報を出しており、中国中央部にある長江の武漢市流域では、上流での大雨の影響で、この時期の通常の水位よりも2メートル以上高くなっている。...
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『ロイター通信』によると、水資源省は、今年の全体的な降水量は昨年に比べて約10%少ないにもかかわらず、中国中南部の一部地域ではここ数週間で記録的な大雨となっていると報告した。同省によると、長江とその支流の水位は来週以降さらに上昇する見込みで、6月から8月にかけて全国で大規模な洪水が発生する可能性があると警告している。一部の水位観測所では警報を出しており、中国中央部にある長江の武漢市流域では、上流での大雨の影響で、この時期の通常の水位よりも2メートル以上高くなっている。
昨年の夏は、1961年以来2番目に多い降水量を記録し、主要な河川や湖に洪水警報が発令され、巨大な三峡ダムでは貯められる最高の水位にほぼ達していた。昨年1年間の全国の降水量は約700ミリで、平均値を10.3%、前年比を7.6%上回り、中国の中央部や北東部の一部では降水量が倍増した。
中国共産党傘化の英紙『チャイナ・デイリー』は、今月いくつかの自然災害を引き起こした対流性の天候と豪雨が継続すると予測されるため、当局が天候の監視と洪水・干ばつ対策を強化する予定だと伝えている。
水資源省によると、6月から8月にかけて、黄河、松花江、海河で大規模な洪水が発生すると予想されている。一方、長江以南の地域や新疆ウイグル自治区の一部では干ばつが発生する可能性があると伝えている。
国家気象センターによると、中国東部と南部の一部では今月、例年の3倍もの雨が降った。江西省では23日までの5日間、洪水により数千ヘクタールの農地が浸水し、500棟以上の家屋が被害を受けた。江西日報によると、省政府は約15,700人の住民を避難させ、川岸を補強するために人員を派遣した。
一方、中国全土では、雲南省、広東省、福建省、山西省を中心に、約73万人の農村住民が干ばつによる水不足に悩まされており、中央政府は2億元(約34億円)の救援資金を手配し、日々の水の供給を確保しているという。
国家気象センターは4月末に、地球温暖化によって中国は熱波や洪水などの異常気象に対してますます脆弱になっていると指摘していた。
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