これらのワグナーグループの内部資料では ‘ケミ・プロジェクト’と呼称され、グループはケミ・セバの相談に乗ったりし、求めに応じて情報提供を行っていたという。...

これらのワグナーグループの内部資料では ‘ケミ・プロジェクト’と呼称され、グループはケミ・セバの相談に乗ったりし、求めに応じて情報提供を行っていたという。ケミ・セバとしては、パン・アフリカ党を創設し、メデイア手段を発展させたいと考えていた。

これまでの調査によると、この期間、活動家ケミ・セバは、何度も数万ドル単位の資金援助を受け、総額44万ドル（＝約5700万円）に及んでいる。

他の資料によると、2019年4月～5月にケミ・セバはプリゴジンの故郷、サンクト・ペテルブルグを訪問している。このケミ・セバの訪問では、費用（約10000ユーロ＝約140万円）はワグナーグループ側持ちで、サッカーの観戦や高級レストランでの食事やネバ川のクルーズ船観光やロシアの伝統的な風呂を体験させている。

ケミ・セバは、ワグナーグループ創始者のブリゴジンに面会したことも、活動資金を受けたことも認めているが、ブリゴジンから何らかの圧力を受けたことはないと主張している。

とりわけ、数年前、ブリゴジンからケミ・セバに、アフリカで過激な活動を行うよう要請があってから以降はプリゴジンとはコンタクトしていないという。