座談会は、パリのビュッフ・ジュノール劇場の満場の聴衆の前で行われ、英国離脱協議の担当官、バルニェ氏を中心にして、仏モンド紙の編集長のシルビー・カウフマンと英国ガーディアン紙の記者のジョン・ヘンリーの3人が参加して行われた。
現時点で、離脱協議の期限となる10月31日の3週間前となり、最終協議書の提出は、さらにその4日前となり、離脱協議は差し迫った状況にあり、バルニェ担当官を囲む座談会は、聴衆の関心を高めた模様であった。...
全部読む
座談会は、パリのビュッフ・ジュノール劇場の満場の聴衆の前で行われ、英国離脱協議の担当官、バルニェ氏を中心にして、仏モンド紙の編集長のシルビー・カウフマンと英国ガーディアン紙の記者のジョン・ヘンリーの3人が参加して行われた。
現時点で、離脱協議の期限となる10月31日の3週間前となり、最終協議書の提出は、さらにその4日前となり、離脱協議は差し迫った状況にあり、バルニェ担当官を囲む座談会は、聴衆の関心を高めた模様であった。
バルニェ担当官は、EU離脱協議の開始時点から、協議の内容を常に公開し、秘密的な行為を排除し、常に透明性を保つことに留意してきたことを強調した。
バルニェ担当官の立場は明確で、ジョンソン英首相が、2つの重大な問題について新たな提案をしない限り、離脱協議の進展は難しいと考えている。
2つの問題とは、まず1つ目は、英領北アイルランドとアイルランドの間に税関所を復活する問題、2つ目は、北アイルランドのEU離脱協議に関する拒否権(英国が北アイルランド住人との間で解決すべき問題)である。
バルニェ担当官は、これらの問題に関してボリスジョンソン首相からEUに先週提案がなされているが、2018年11月、テレサ・メイ首相から提出された案の方が、もっと秩序だっており、この案が英国のEU離脱協議の成功の近道だと語った。
なお、協議無き離脱に関しては、EUとしては望んでいないので、これが選ばれたとしたら英国側の決定によるものだと付け加えた。
閉じる
より気がかりなのは、氷河の融解が近年、2倍の速さとなっていることだ。ヒマラヤの氷河は2000年以降毎年、約46㎝以上が失われているが、これは1975年から2000年融解量の2倍に当たる。
「これはこの時期にどれだけ速くヒマラヤの氷河が融けたかが一番はっきりわかる写真だ」と研究論文の主著者でコロンビア大学ラモント=ドハティ・アース天文台の博士号取得候補学生のジョシュア・モーラー氏はいう。...
全部読む
より気がかりなのは、氷河の融解が近年、2倍の速さとなっていることだ。ヒマラヤの氷河は2000年以降毎年、約46㎝以上が失われているが、これは1975年から2000年融解量の2倍に当たる。
「これはこの時期にどれだけ速くヒマラヤの氷河が融けたかが一番はっきりわかる写真だ」と研究論文の主著者でコロンビア大学ラモント=ドハティ・アース天文台の博士号取得候補学生のジョシュア・モーラー氏はいう。
エベレストを含むアジアの山脈全体で、2000年以来毎年、約1%の氷が失われている。
地球温暖化でヒマラヤの氷河が大量に融解し、食料生産を阻害すると予測されていた。
この融解は、水力発電、農業用水、飲料水をこれに頼っている下流域に住む数億人、アジア全体の大部分となる人々の水供給を脅かしていると研究論文の共著者のコロンビア大学気象地球化学教授のヨルグ・シェーファー氏が述べた。
「災害はここで起こっている」という。
科学者たちは最近機密解除された冷戦時代の三次元衛星画像を使い、1970年代半ばの氷河の後退を追跡した。ヒマラヤの650の氷河を分析し、1975年にこの地区に存在した氷の総量が2000年には87%に減少し、2016年には72%となっていることが明らかになった。
3千9百億トンの雪と氷が地球温暖化の影響で、毎年融解している。研究論文では、気温の上昇が融解の主原因だとしている。ヒマラヤの2000年から2016年の平均気温は1975年から2000年のそれより2度高くなっているという。
研究論文からは「世界最高峰の氷河も、化石燃料の燃焼が引き起こす地球の気温上昇の影響を受ける」ことが明かだと、今回の研究に関わっていないノーザン・ブリティッシュ・コロンビア大学の氷河地理学者のジョゼフ・シア氏はいう。
「気温上昇を止めるには、地球を冷やさなければならない」シェーファー氏がガーディアン紙に語った。
「温室効果ガスの排出を減少させるだけでなく、それを元に戻さなければならない。それが
次の20年の課題だ」
この研究論文は水曜日発売された、アメリカ科学振興協会が出版する論文査読済みジャーナル「サイエンス・アドバンス」に掲載された。
閉じる