中国・“ロシア・プーチン大統領を北京五輪開会式に招待”(11月23日)
中国外務省は、ロシアのプーチン大統領が来年2月に行われる北京オリンピックの開会式に出席する方向で中国、ロシア両国が具体的な調整を進めていることを明らかにした。
中国外務省・趙立堅報道官は習近平国家主席が2014年にロシアで行われたソチオリンピックの開会式に出席したことに触れ「プーチン大統領は招待を快く受け入れた」とコメントした。
米国・バイデン大統領が中国の人権状況を理由に「外交的ボイコット」を検討している中、中国としては、友好国ロシアとの関係をアピールしてこれをけん制するねらいがあるとみられる。
米国・北京五輪・パラ・外交的ボイコット(12月7日)
中国政府は公式の反応を出していないが激しく反発しているものとみられる。
中国外務省は会見でバイデン政権が外交的ボイコットを検討していることに対し、米国が独断専行するなら必ず断固とした対抗措置を取ると述べていただけに 今後の中国側の出方が焦点となる。
習近平政権としては北京大会に各国の要人にも参加してもらい国際的な影響力の大きさを示すとともに、政権への求心力を高めたい思惑もあり外交的ボイコットが広がることは受け入れられない。...
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中国政府は公式の反応を出していないが激しく反発しているものとみられる。
中国外務省は会見でバイデン政権が外交的ボイコットを検討していることに対し、米国が独断専行するなら必ず断固とした対抗措置を取ると述べていただけに 今後の中国側の出方が焦点となる。
習近平政権としては北京大会に各国の要人にも参加してもらい国際的な影響力の大きさを示すとともに、政権への求心力を高めたい思惑もあり外交的ボイコットが広がることは受け入れられない。
新疆ウイグル自治区の人権問題に加え、中国の女子プロテニス選手をめぐる問題が改めて注目される事態も避けたい。
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北京五輪まで2か月・組織委員会・オミクロン株・対策強化へ(12月4日)
来年2月に開幕する冬の北京オリンピックまできょうであと2か月となった。
現地では大会運営の課題を検証するための最後のテスト大会が開かれているが、組織委員会は新型コロナウイルスの新たな変異ウイルス・オミクロン株の感染拡大に備え対策を強化する構え。北京オリンピックは中国で開かれる初めての冬のオリンピックで、首都北京と隣接する河北省張家口で来年2月4日から17日間にわたって開かれる。
オリンピック本番と同じ競技施設を使って選手たちがスキージャンプの公式練習を行っている。...
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来年2月に開幕する冬の北京オリンピックまできょうであと2か月となった。
現地では大会運営の課題を検証するための最後のテスト大会が開かれているが、組織委員会は新型コロナウイルスの新たな変異ウイルス・オミクロン株の感染拡大に備え対策を強化する構え。北京オリンピックは中国で開かれる初めての冬のオリンピックで、首都北京と隣接する河北省張家口で来年2月4日から17日間にわたって開かれる。
オリンピック本番と同じ競技施設を使って選手たちがスキージャンプの公式練習を行っている。
一連のテスト大会では、新型コロナの感染拡大を防ぐため選手や競技スタッフなどを外部と遮断する、いわゆるバブル方式の感染対策が取られ組織委員会は大会関係者や市民の安全を保証でき国内外から評価されていると手応えを示している。
テスト大会で中国を訪れた選手3人から陽性反応が出たほか、世界でオミクロン株の感染拡大が広がっていることから対策を一層強化する構えである。
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北京五輪の憂鬱(11月27日)
中国が主催する「北京五輪を外交的にボイコットしよう」という動きが強まってきている。
中国は、女子テニス選手の党幹部のセクハラ疑惑・人権侵害事件、台湾への軍事的圧力行動、ウイグルやチベットに対する人権問題、香港での民主化勢力への弾圧問題など国際規範に反しているように見える。
外交的ボイコットは国として開催への祝意を示さないメッセージになる他、北京五輪開催に総力を賭ける習近平国家主席の面子を潰すことにもなる為、経済的に中国との関係が深い国々にとっては難しい選択となる。...
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中国が主催する「北京五輪を外交的にボイコットしよう」という動きが強まってきている。
中国は、女子テニス選手の党幹部のセクハラ疑惑・人権侵害事件、台湾への軍事的圧力行動、ウイグルやチベットに対する人権問題、香港での民主化勢力への弾圧問題など国際規範に反しているように見える。
外交的ボイコットは国として開催への祝意を示さないメッセージになる他、北京五輪開催に総力を賭ける習近平国家主席の面子を潰すことにもなる為、経済的に中国との関係が深い国々にとっては難しい選択となる。
現段階でボイコットの意向を示している国は米国、英国、豪州、ニュージーランド、カナダの5か国である。この5か国はファイブアイズと呼ばれるアングロサクソン系諜報グループのメンバー国でもある。中でもカナダは中国に対して最も厳しい態度で、フルボイコットを呼び掛けている。
このような状況にあり、経済面で中国と関係の深い日本がどういう対応を取るのかが注目されている。
中国・王毅外相が林新外相を北京に招待し、日中外相会談を行うことを提案しており、林外相はこれに応じるかどうか検討している。自民党内部からはこの誘いに応じないよう佐藤議員などが声を挙げている。なぜ佐藤議員が反対しているのかと言えば、この外相会談の本当の狙いは、北京五輪であり、外相会談が行われた場合には完全に中国のペースはまり、日本は北京五輪に政治的代表者を派遣せざるを得なくなるからである。
佐藤議員の頭の中には、1989年の天安門事件の後、国際的に中国ボイコットの機運が高まっていた中で、日本は独自のスタンスで天皇を訪中させる等、中国に対して融和路線を取ったことが、結果的に今のように中国が独裁的強国になってゆく状況を招いてしまったということを連想させているのではないだろうか。
基本に立ち返って考えれば、日本にとっては自国の国益を第一に考えて行動することが基本線となる。欧米と足並みをそろえることが必ずしも日本にとってのメリットとなるわけではないが、間違ったメッセージを送ってしまうことがないように最大限の注意を払いつつ現段階において最も適切な判断していくことが求められる。
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五輪に向けコロナ対策強化・北京市・PCR検査陰性証明・きょうから義務づけ(11月17日)
中国各地で新型コロナウイルスの感染確認が続いていることを受け、北京市はきょうから市内に入るすべての人を対象にPCR検査の陰性証明を義務づけ、五輪に向け感染対策をいっそう強化する。
中国はゼロコロナ政策をとっている。
北京市は、14日以内に支柱感染が確認された地区から市内に入るのを厳しく制限する措置も継続する。
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