ワタミ・居酒屋でPCR検査(7月1日)
居酒屋チェーン大手のワタミは首都圏の約160店で新型コロナのPCR検査を実施すると発表した。
店内の複数箇所から検体を採取し、感染リスクの有無を把握する。
安心して飲食できる環境を確保することで、感染拡大の第2波に備える。
コロナワクチン・国内初の臨床試験開始(7月1日)
アンジェスと大阪大学の共同開発による、新型コロナウイルスワクチンの臨床試験が開始された。
厚生労働省によると、臨床試験は今回が国内で初めてという。
島津製作所・企業向け新PCR検査(6月30日)
島津製作所は海外渡航者を対象とした新型コロナウイルス向けPCR検査の受託事業を始める。
唾液を使った検査で、最短1時間で感染の有無を判断する。医療機関が窓口となり、利用者は1人当たり約4万円を負担する。
1日最大150人分の検査が可能。新型コロナの感染疑いがなく無症状人向けの検査は保険適用とならないため自由診療の形になる。
日本も参入するワクチン開発最前線(6月27日)
第2波への懸念が強まる中、WHO・チーフサイエンティスト・ソミヤスワミナサンはワクチンの開発について「世界中で200を超える研究が進んでおり、このうち15で臨床試験が始まっている。1年後、遅くとも18か月後の開発を目指している」と話した上で、ワクチン開発の最有力候補として英国・アストラゼネカ社とオックスフォード大学によるウイルスベクターワクチンをあげた。
菅官房長官によれば、アストラゼネカ社製ワクチンの日本国内での供給について、政府とアストラゼネカ社が具体的な協議を行うことで合意したという。...
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第2波への懸念が強まる中、WHO・チーフサイエンティスト・ソミヤスワミナサンはワクチンの開発について「世界中で200を超える研究が進んでおり、このうち15で臨床試験が始まっている。1年後、遅くとも18か月後の開発を目指している」と話した上で、ワクチン開発の最有力候補として英国・アストラゼネカ社とオックスフォード大学によるウイルスベクターワクチンをあげた。
菅官房長官によれば、アストラゼネカ社製ワクチンの日本国内での供給について、政府とアストラゼネカ社が具体的な協議を行うことで合意したという。来週にもNSS(国家安全局)や外務省、厚生労働省、経済産業省などとワクチン確保策を議論するとみられる。
現段階では、供給開始の具体的な時期は明らかにされていないが、アストラゼネカ社が海外から原液の供給を受けた後、この原液が日本の製薬会社3社に送られて、接種に向けた準備が進められる形になっている。また政府は大阪大学発のベンチャー企業・アンジェスや塩野義製薬、国立感染症研究所などと共にワクチンの量産体制の構築を急いでいる。
ワクチン開発に出遅れた日本は国産ワクチンの支援と同時並行で海外からのワクチン調達の道を探り、これまでの遅れを取り戻そうとしているかのようにみえる。政府がワクチン開発戦線への食い込みを図る背景には来年の東京五輪開催があることは確かである。
ワクチンの量産体制構築に前のめりになっているのは日本だけではない。ワープスピード作戦を展開する米国も血眼になっている。米国・モデルナ社はスイス・ロンザと提携し、年間10億人分のワクチンを開発すると意気込んでいる。実は、この裏側には米中の覇権争いが隠れている。
米国のライバル中国は既にワクチン量産設備の増強を北京や武漢などで進めている。さらに中国・カンシノバイオロジクスはNRC(カナダ国立研究機構)とタッグを組み、モントリオールでアデノウイルスベクターを使ったワクチンの大量生産に乗り出すとしている。
加えて、中国のバイオ企業・シノバック社は毒蛇研究で知られるブラジルのブタンタン研究所と共同でワクチン開発を行うとし、「7月から9000人を対象とした治験をサンパウロで行う」と発表している。この計画にはブラジルの右派系議員などから「中国には14億人もの人口がいるのになぜブラジルで治験を行うのか?サンパウロの人間は中国のモルモットではない」との反発も出ている。
各国ともそれぞれの思惑でワクチン開発に前のめりになっているが、安全性と有効性のきちんとした検証が行われるかということに加え、開発や大量生産が困難な国々まできちんとワクチンを行きわたらせることができるかどうかが今後のカギとなる。
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移動可能なエアーテント・PCR検査専用施設(6月27日)
6月23日放送。市内のスポーツセンターに高さ約3.5mの白いアーチ型のエアーテントが設置された。
9つのブースからなるPCR検査専用施設で、3つはサンプルを受け取るブースで6つは遺伝子の抽出と検査のブースである。
ブースとブースの間ではサンプル受け渡し専用のハッチがある。実験室には高性能のエアーフィルターが採用され各作業エリアの換気をコントロールしている。
1日当たりの検査能力は1万件近くになる。...
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6月23日放送。市内のスポーツセンターに高さ約3.5mの白いアーチ型のエアーテントが設置された。
9つのブースからなるPCR検査専用施設で、3つはサンプルを受け取るブースで6つは遺伝子の抽出と検査のブースである。
ブースとブースの間ではサンプル受け渡し専用のハッチがある。実験室には高性能のエアーフィルターが採用され各作業エリアの換気をコントロールしている。
1日当たりの検査能力は1万件近くになる。実験室はバイオセーフティーレベル2の基準を満たしながらもエアーテント式なので短期間で設置でき、輸送も容易にできる。
設置の空気の充填は1時間もかからず撤去も半日ほどで済むという。
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