北朝鮮代表団、ストックホルムへ(10月4日)
3日、米朝実務者協議を行う北朝鮮の代表団が高麗航空の旅客機で北京の首都国際空港に到着、午後のフライトでスウェーデンへ向かった。
金明吉巡回大使を初め、外務省の前米国局長の権正根、米国研究所の鄭南赫(音訳)研究院ら4人が当日午後、北京からストックホルムに向かう便を予約しており、協議はストックホルムで行われる模様。
北朝鮮代表団は、協議終了後モスクワ経由で7日に北京に到着後、北朝鮮に戻る予定。...
全部読む
3日、米朝実務者協議を行う北朝鮮の代表団が高麗航空の旅客機で北京の首都国際空港に到着、午後のフライトでスウェーデンへ向かった。
金明吉巡回大使を初め、外務省の前米国局長の権正根、米国研究所の鄭南赫(音訳)研究院ら4人が当日午後、北京からストックホルムに向かう便を予約しており、協議はストックホルムで行われる模様。
北朝鮮代表団は、協議終了後モスクワ経由で7日に北京に到着後、北朝鮮に戻る予定。北朝鮮の崔善姫第一外務次官は1日に、朝米間で4日に予備折衝、5日に協議が行われると発表したが、開催場所には言及していなかった。米国国務省のオルタガス報道官も米国と北朝鮮の代表者が7日以内に会談すると述べていた。
ストックホルムは、今年1月にも崔善姫外務次官(当時)と、米国のビーガン北朝鮮担当特別代表、韓国の李度勲朝鮮半島平和交渉本部という米朝韓の核問題担当者が3日間会談を行っていた場所でもある。
閉じる
北朝鮮:SLBM発射(10月3日)
2日北朝鮮が発射した弾道ミサイルは、潜水艦から発射されたミサイルであった模様。3日の「朝鮮中央通信」は海面から飛び出すミサイルの写真を掲載し、新型の潜水艦発射弾道ミサイル「北極星3」の試験発射に成功した、と報じた。
北朝鮮がSLBMの発射実験を行ったのは2016年8月に「北極星1」を発射して以来。また今年7月に金正恩委員長は新しい潜水艦の建造現場を視察していた。
潜水艦に搭載されたミサイルであると、米国本土への攻撃も可能になってくる。...
全部読む
2日北朝鮮が発射した弾道ミサイルは、潜水艦から発射されたミサイルであった模様。3日の「朝鮮中央通信」は海面から飛び出すミサイルの写真を掲載し、新型の潜水艦発射弾道ミサイル「北極星3」の試験発射に成功した、と報じた。
北朝鮮がSLBMの発射実験を行ったのは2016年8月に「北極星1」を発射して以来。また今年7月に金正恩委員長は新しい潜水艦の建造現場を視察していた。
潜水艦に搭載されたミサイルであると、米国本土への攻撃も可能になってくる。これまで「北朝鮮の短距離ミサイルだから、問題ない」としてきたトランプ大統領はどのような反応を示すのか。折しも北朝鮮が朝米の実務者協議を5日に開催すると発表したばかりである。北朝鮮は実務者協議にむけて米国を揺さぶり、有利な条件を引き出そうとしているのか。反対に本土の攻撃が可能ということになれば、トランプ大統領としても安易に北朝鮮と交渉を行えないと考える可能性もある。もっとも自身が解任したボルトン元大統領補佐官が「北朝鮮のミサイルは危険だ」と言い続けたことを認めることになってしまうので、北朝鮮のミサイルの危険性を過小評価する可能性もある。
北朝鮮にしてもこれまで「新型のミサイル」実験に立ち会っていた金正恩委員長であるが、今回は立ち会っていなかった模様であり、立ち会わなかったことで、米国に対するエクスキューズにしようと考えているのかもしれない。
なお韓国は今回のSLBMの発射について、日本側に情報提供を要請した。韓国がGSOMIA(軍事情報包括保護協定)の破棄を通達してからは初めての要請。韓国が8月22日にGSOMIAの破棄を伝えてきたので、GSOMIAは11月22日までは有効である。
閉じる
北朝鮮・国営メディア“SLBMの発射実験に成功”(10月3日)
北朝鮮の国営メディアは、日本海でSLBM潜水艦発射型弾道ミサイル「北極星3型」の発射実験に成功したと今朝発表した。
発射は周辺国に影響を与えなかったとして「我々に対する外部勢力の脅威を抑制し、国の自衛的軍事力をさらに強化するのに新たな局面を開拓した」と強調した。
金正恩委員長がこれを祝ったと伝えたものの金委員長本人が立ち会ったかどうかは明らかにしていない。
韓国軍の発表によると、きのう、北朝鮮のウォンサン沖からSLBMとみられる飛翔体を発射したと発表。...
全部読む
北朝鮮の国営メディアは、日本海でSLBM潜水艦発射型弾道ミサイル「北極星3型」の発射実験に成功したと今朝発表した。
発射は周辺国に影響を与えなかったとして「我々に対する外部勢力の脅威を抑制し、国の自衛的軍事力をさらに強化するのに新たな局面を開拓した」と強調した。
金正恩委員長がこれを祝ったと伝えたものの金委員長本人が立ち会ったかどうかは明らかにしていない。
韓国軍の発表によると、きのう、北朝鮮のウォンサン沖からSLBMとみられる飛翔体を発射したと発表。ミサイルは島根県沖のに日本のEEZに落下したと見られる。
北朝鮮がSLBMを発射したのは2016年8月以来である。
SLBMが実戦配備されれば、米国にとっても直接の脅威となる。これまで短距離ミサイルであれば問題視しない考えを示してきたトランプ大統領。来年秋に大統領選挙を控え、北朝鮮との関係改善を外交成果にしたいものとみられる。
米国国務省は2日、北朝鮮が挑発行為をやめ国連安保理決議の義務に従うよう求めるとしている。
さらに「朝鮮半島の平和・安定確保に非核化の実現へ中身ある交渉に継続的に取り組むよう求める」として米国との協議を継続し非核化を求めた。
北朝鮮のミサイルの種類などについては米国は詳しい反応は示していない。北朝鮮の発表はこの発射を指しているとみられる。
閉じる
北朝鮮の弾道ミサイル・排他的経済水域落下か(10月2日)
けさ北朝鮮から弾道ミサイルが発射されたことを受け、菅官房長官は緊急の記者会見で島根・島後沖の日本のEEZ(排他的経済水域)に落下したと見られると発表した。
政府は午前9時15分ごろから総理大臣官邸で、安倍総臣をはじめ茂木外務大臣、河野防衛大臣ら関係閣僚が出席してNSC(国家安全保障会議)の閣僚会合を開いた。
会合では米国や国際社会と連携し北朝鮮に強く自制を求め、関連措置をしっかり実施することを通じてきぜんと対応していくことを確認した。...
全部読む
けさ北朝鮮から弾道ミサイルが発射されたことを受け、菅官房長官は緊急の記者会見で島根・島後沖の日本のEEZ(排他的経済水域)に落下したと見られると発表した。
政府は午前9時15分ごろから総理大臣官邸で、安倍総臣をはじめ茂木外務大臣、河野防衛大臣ら関係閣僚が出席してNSC(国家安全保障会議)の閣僚会合を開いた。
会合では米国や国際社会と連携し北朝鮮に強く自制を求め、関連措置をしっかり実施することを通じてきぜんと対応していくことを確認した。
このあと菅官房長官が2回目の記者会見を行い「北朝鮮がけさ発射した弾道ミサイルについて先ほどの会見で2発の弾道ミサイルが発射されたと申し上げたが、現時点では1発の弾道ミサイルが発射され、2つに分離して落下した可能性があると考えられる。詳細は現在分析中だ」と述べた。
またこれまでのところ船舶や航空機などからの被害は確認されていないとしたうえで「北朝鮮による弾道ミサイルの発射は完全に国連安保理に反するものであり、遺憾である。事前の通報もなく排他的経済水域内に弾道ミサイルを着弾させることが、航空機や船舶の安全確認の観点からも極めて問題のある危険な行為であり断じて容認できない」と述べた。また北京の大使館ルートを通じて北朝鮮に抗議したことを明らかにした。韓国軍がSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)とみられるミサイルを発射したと発表したことについて菅官房長官は「わが国としては詳細については分析中だ」と述べた。
韓国政府が日韓の軍事情報包括保護協定「GSOMIA」の破棄を決めたあと北朝鮮が発射した弾道ミサイルが日本のEEZに落下したとみられるのは今回が初めてである。
閉じる
5日に米朝実務者協議(10月2日)
~2日朝に北朝鮮またもや飛翔体発射~
10月1日、北朝鮮の崔善姫第一外務次官は、朝米間で4日に予備折衝を、5日に実務者協議を行うことで合意したと発表した。どこで開催されるかについては言及しなかった。
崔善姫第一外務次官は、「我々の代表は朝米実務協議に臨む準備ができている」と述べ、「今回の実務者協議を通じて朝米関係が積極的に発展することを期待する」と表明した。...
全部読む
~2日朝に北朝鮮またもや飛翔体発射~
10月1日、北朝鮮の崔善姫第一外務次官は、朝米間で4日に予備折衝を、5日に実務者協議を行うことで合意したと発表した。どこで開催されるかについては言及しなかった。
崔善姫第一外務次官は、「我々の代表は朝米実務協議に臨む準備ができている」と述べ、「今回の実務者協議を通じて朝米関係が積極的に発展することを期待する」と表明した。
9月9日に、崔善姫第一外務次官は、9月下旬の実務者会議を提案していたが、米国から10月開催の提案があった模様。
北朝鮮側の代表者になる金明吉大使は、9月20日に談話を発表し、交渉の結果を楽観視しており、双方の信頼を築くことが、問題を解決する第一段階になる、と述べていた。
10月2日7時過ぎ、北朝鮮は元山から2発の飛翔体を発射した。北朝鮮が飛翔体を発射したのは、今年に入ってからは5月、7月に各2回、8月に5回、9月に1回あり、11回目となる。飛翔体の発射を受け、記者会見を行った菅官房長官、「北朝鮮から弾道ミサイルとみられるものが発射され、1発は島根県東方沖の日本海の日本の排他的経済水域に落下した」と発表した。1発は北朝鮮沿岸に落下した模様。
今年に入ってからの飛翔体について、北朝鮮は新型のミサイルと発表してきたが、今回も新型のミサイルである可能性が高い。新型のミサイルはこれまで日本の排他的経済水域内には落下していなかったが、今回は排他的経済水域内に落下したことは、新型ミサイルが飛行距離を伸ばしたことになる。排他的経済水域内に北朝鮮のミサイルが落下したのは、2017年11月以来となる。
トランプ大統領は、北朝鮮のこれまでのミサイル発射について、「短距離ミサイルなので問題ない」としてきたが、米朝の実務者協議を前にどのような反応を示すのであろうか。
閉じる
「北朝鮮を追う」内の検索