更新を終了しています
北朝鮮・“強力な攻撃手段・より多く開発・配備していく”(3月28日)
北朝鮮の金正恩総書記は、新型のICBM・大陸間弾道ミサイルだとする「火星17型」を今月24日に発射したことを受け、強力な攻撃手段をより多く開発し、軍に配備していくと強調した。
一方、韓国メディアは米韓両軍がミサイルを分析した結果、新型ではなく2017年にも発射された「火星15型」だったと結論付けたと伝えた。
北朝鮮は「今」なぜICBMの発射に踏み切ったのか(3月26日)
北朝鮮が米国本土、欧州全域を攻撃可能なICBM「火星17」の発射実験に踏み切った。今回はロフテッド軌道での発射で日本海のEEZに着水した。射程は1万500キロで多弾頭型とみられ複数の核弾頭を積めば米国全土をカバーすることができる。
米国にとって「北朝鮮」が本土に届くICBM実験に踏み切ったことは、レッドラインを越えたことを意味している。米国を中心とした国際社会からの制裁を受ける危険性が高いにも関わらず、北朝鮮はなぜこのタイミングで行ったのか。...
全部読む
北朝鮮が米国本土、欧州全域を攻撃可能なICBM「火星17」の発射実験に踏み切った。今回はロフテッド軌道での発射で日本海のEEZに着水した。射程は1万500キロで多弾頭型とみられ複数の核弾頭を積めば米国全土をカバーすることができる。
米国にとって「北朝鮮」が本土に届くICBM実験に踏み切ったことは、レッドラインを越えたことを意味している。米国を中心とした国際社会からの制裁を受ける危険性が高いにも関わらず、北朝鮮はなぜこのタイミングで行ったのか。
1つ目の理由は、実効性を伴う制裁を行える唯一の機関である国連安保理が機能不全を起こしていることが挙げられる。国連常任理事国の一角であるロシアがウクライナ危機で追い込まれた状況となり、米国もウクライナ情勢への対応で手一杯の状態で、北朝鮮は当面、安保理が機能しないと見ている。
2つ目の理由は、世界で一方的に悪者扱いされるロシア以外に目を向けさせることでロシアを援護するといった思惑もあったのかも知れない。ウクライナ危機では、北朝鮮はこれまでも一貫してロシアを援護する動きを見せている。例えば3月の国連総会では「ウクライナ危機の根本的原因は米国と西側の覇権主義にある」と発言したことに加え、国連総会におけるウクライナ侵略非難決議にも反対した。さらに「人道状況悪化に対する総会決議」にも反対してみせた。
3つ目の理由は、プーチンの核による恫喝発言によって核兵器に注目が集まる中で、ICBMの実験行うことで世界中の注目を集めたいということがあった。そのために北朝鮮は発射実験を記録し、下手なハリウッド映画のような手の込んだ編集を施し、「米国にも届く核ミサイルを持つ大国、それが北朝鮮だ」というプロパガンダを世界中に拡散している。
ウクライナ戦争でダメージが少ない形でロシアが短期で停戦させた場合、世界経済への悪影響は弱まるものの、安全保障の見地からは、反米を掲げたロシア・中国・北朝鮮の連携が一層強まる可能性があり、この3か国に囲まれた日本にとっては悪夢のような状況が出現している。
北朝鮮は日本列島を飛び越えるICBM実験、核実験などを続けざまに行う可能性があり、容易ならない状況にある。
閉じる
北朝鮮「新型ICBM発射成功」(3月25日)
北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」によるとキムジョンウン総書記の立ち会いのもと新型のICBM(大陸間弾道ミサイル)「火星17型」の発射実験に成功したという。発射は通常より角度をつけて高く打ち上げるロフテッド軌道で行われ、「予定された水域に正確に着弾した」としている。
北海道渡島半島の西およそ150キロの日本のEEZ(排他的経済水域)の内側に落下したとみられるICBM級の弾道ミサイルを指すとみられる。...
全部読む
北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」によるとキムジョンウン総書記の立ち会いのもと新型のICBM(大陸間弾道ミサイル)「火星17型」の発射実験に成功したという。発射は通常より角度をつけて高く打ち上げるロフテッド軌道で行われ、「予定された水域に正確に着弾した」としている。
北海道渡島半島の西およそ150キロの日本のEEZ(排他的経済水域)の内側に落下したとみられるICBM級の弾道ミサイルを指すとみられる。
北朝鮮が「火星17型」の発射を発表したのは初めてで、キム総書記は「米国帝国主義との長期的な対決に徹底して準備していく」と述べた。
「火星17型」はおととしの軍事パレードでこれまでの北朝鮮のミサイルの中で最も長い片側11輪の車両に乗せられ「巨大な核戦略兵器」と紹介されていた。日本政府は警戒を強めるとともに新たな制裁措置を含め対応を検討する方針。
閉じる
弾道ミサイル可能性あるもの・青森竜飛崎の西170キロに落下か(3月24日)
北朝鮮が発射したと見られる弾道ミサイルの可能性があるものについて、海上保安庁は午後3時44分ごろ、青森県の龍飛崎の西およそ170キロに落下したと見られると、防衛省から連絡を受けたと、午後4時6分に発表した。
この海域は排他的経済水域内で、航行中の船舶に対し、今後の情報に注意するとともに、落下物を見つけた場合は近づくことなく、海上保安庁に通報するよう呼びかけている。
北朝鮮から弾道ミサイルの可能性がある飛しょう体が発射され、青森県龍飛崎の西およそ170キロに落下したと見られることを受け、海上保安庁は航空機と巡視船を出して周辺海域を確認しているが、これまでのところ、日本に関係する船舶への被害の情報は入っていないということだ。
北朝鮮・弾道ミサイル可能性あるもの・排他的経済水域外に落下か(3月24日)
防衛省は北朝鮮から弾道ミサイルの可能性のあるものが発射されたと午後2時40分に発表。防衛省関係者によると日本のEEZ排他的経済水域の外側の日本海にすでに落下したと見られる。防衛省は詳しい落下地点などについて引き続き情報の収集と分析を進めている。
政府は総理大臣官邸の危機管理センターに設置している官邸対策室に関係省庁の担当者をメンバーとする緊急参集チームを招集し情報の収集と被害の確認などにあたっている。...
全部読む
防衛省は北朝鮮から弾道ミサイルの可能性のあるものが発射されたと午後2時40分に発表。防衛省関係者によると日本のEEZ排他的経済水域の外側の日本海にすでに落下したと見られる。防衛省は詳しい落下地点などについて引き続き情報の収集と分析を進めている。
政府は総理大臣官邸の危機管理センターに設置している官邸対策室に関係省庁の担当者をメンバーとする緊急参集チームを招集し情報の収集と被害の確認などにあたっている。
また韓国軍の合同参謀本部は北朝鮮が日本海に向けて飛しょう体を発射したと先ほど明らかにした。韓国軍は米軍とともに詳しい情報の収集や分析を急いでいる。
北朝鮮が弾道ミサイルなどの飛しょう体を発射するのはロケット砲を除いてことしに入ってこれで11回目。このうち1月には米国のグアムを射程に収めるとされる中距離弾道ミサイル・火星12型を通常より角度をつけて高く打ち上げるロフテッド軌道で発射した。
その後、先月27日と今月5日には首都ピョンヤン郊外から弾道ミサイルを1発ずつ発射し、防衛省はいずれもICBM大陸間弾道ミサイル級だったとする分析結果を明らかにした。
さらに今月16日にも同じピョンヤン郊外から弾道ミサイルと推定される飛しょう体を発射したが、直後に空中爆発して失敗したと見られていて、韓国軍はICBMに関連した発射だったとする見方を示していた。
閉じる
「北朝鮮を追う」内の検索