キム委員長の側近・書簡携えワシントン訪問へ(6月1日)
米国・ポンペオ国務長官は、北朝鮮の指導部レベルの高官として18年ぶりに米国を訪れた北朝鮮朝鮮労働党・キムヨンチョル副委員長と米国・ニューヨークで、2日間にわたり会談した。
会談後記者会見したポンペイオ国務長官は「米朝首脳会談開催へ大きな進展あった」との考えを示した。そのうえで「北朝鮮の非核化と見返りについて協議した」と説明した。
北朝鮮・キムジョンウン委員長が、米国が要求する非核化に応じることに期待を示した。...
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米国・ポンペオ国務長官は、北朝鮮の指導部レベルの高官として18年ぶりに米国を訪れた北朝鮮朝鮮労働党・キムヨンチョル副委員長と米国・ニューヨークで、2日間にわたり会談した。
会談後記者会見したポンペイオ国務長官は「米朝首脳会談開催へ大きな進展あった」との考えを示した。そのうえで「北朝鮮の非核化と見返りについて協議した」と説明した。
北朝鮮・キムジョンウン委員長が、米国が要求する非核化に応じることに期待を示した。
キム副委員長が、キム委員長から米国・トランプ大統領に宛てた書簡を携え、首都・ワシントンを訪れる予定と明らかにした。
トランプ大統領が書簡の内容を踏まえて、首脳会談の開催を1日にも決断するかの問いにポンペイオ国務長官は「わからない」と回答した。
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非核化まで10年はかかる(5月30日)
米スタンフォード大学の専門家らが発表した報告書は、北朝鮮が非核化についてどのように取り組んでおり、どのように達成するかを米政府が米朝首脳会談に先立って検証したものだ。
米国の核研究施設であるロスアラモス国立研究所の元所長で、現在スタンフォード大学教授を務めるジークフリート・ヘッカー氏は、米中央情報局(CIA)と国務省の元職員であるロバート・カリン氏とヘッカー氏の研究助手であるエリオット・サービン氏と共に非核化過程の検証を行った。...
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米スタンフォード大学の専門家らが発表した報告書は、北朝鮮が非核化についてどのように取り組んでおり、どのように達成するかを米政府が米朝首脳会談に先立って検証したものだ。
米国の核研究施設であるロスアラモス国立研究所の元所長で、現在スタンフォード大学教授を務めるジークフリート・ヘッカー氏は、米中央情報局(CIA)と国務省の元職員であるロバート・カリン氏とヘッカー氏の研究助手であるエリオット・サービン氏と共に非核化過程の検証を行った。
報告書では、非核化を実現するには大きく分けて3段階あり、トータルで10年は要するだろうとしている。
まず軍事活動の停止や生産計画の中止などで1年かかり、施設や設備などの縮小に5年、工場や生産過程を完全に廃絶したり限定したりするには10年ほどかかるという。...
詳しくは:
Globaliをご参照下さい。
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米朝首脳会談に対する中国の苛立ち(5月30日)
5月29日付の「環球時報」社説の題名は「米韓は中国を軽視するな、中国に頼りすぎるな」であった。米朝首脳会談を背景に、金正恩委員長の態度硬化の責任が中国にあるように非難され、一転して米朝首脳会談の準備が進みだすと、文在寅大統領の功績のようにいわれ、中国を蔑ろにしていると文句を言っている。何より、朝鮮戦争の終戦宣言を米朝韓で行い、中国抜きで行おうとしているのはおかしいと主張している。
一方で北朝鮮は独立国家であり、中国は朝鮮半島情勢に決定的な影響力を及ぼす力はない、としながら、同時に「中国抜きで朝鮮半島に対する重大な決定や実行を行おうとすればうまくいかない」とすら述べている。...
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5月29日付の「環球時報」社説の題名は「米韓は中国を軽視するな、中国に頼りすぎるな」であった。米朝首脳会談を背景に、金正恩委員長の態度硬化の責任が中国にあるように非難され、一転して米朝首脳会談の準備が進みだすと、文在寅大統領の功績のようにいわれ、中国を蔑ろにしていると文句を言っている。何より、朝鮮戦争の終戦宣言を米朝韓で行い、中国抜きで行おうとしているのはおかしいと主張している。
一方で北朝鮮は独立国家であり、中国は朝鮮半島情勢に決定的な影響力を及ぼす力はない、としながら、同時に「中国抜きで朝鮮半島に対する重大な決定や実行を行おうとすればうまくいかない」とすら述べている。
さらに中国は国連の枠組みに従って、朝鮮半島問題を解決してこようとしてきたのだし、北朝鮮に対し米韓と向き合えと意見してきたのだ、と述べ、米韓は中国を軽視することも、頼りすぎることも、間違っていると結んでいる。
米朝首脳会談の開催がトランプ大統領の功績のように喧伝されることの苛立ちとも、中国はずしが行われようとしていることの危機感の現れともみることができる。同時に2016年あたりまで、実際はどうであれ度々、中国はそれほど北朝鮮に影響力を持っていないと表明していたが、図らずも影響力を行使し続けたことを吐露してしまっている。
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米朝韓首脳会談の可能性(5月29日)
一時中国の習近平主席が米朝首脳会談に参加するのではないかとの観測があったが、今度は韓国の文在寅大統領が同席するのではないかとの話がでている。青瓦台関係者が伝えたもの。
習近平主席の出席に関しては、その出所も明らかでなく、また5月16日の北朝鮮の突然の態度硬化の裏側に中国がいたというトランプ大統領の発言以来、この観測は急速にしぼんでいる。
青瓦台関係者が伝えているのは、現在板門店で行われている事前協議で、米朝首脳会談の二大議題である、非核化と安全保障に関して意見の一致をみれば、北朝鮮の体制の保証の措置の一つとして、朝鮮半島の戦争状態の終結を宣言するために、米朝韓の会談を行うというものである。...
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一時中国の習近平主席が米朝首脳会談に参加するのではないかとの観測があったが、今度は韓国の文在寅大統領が同席するのではないかとの話がでている。青瓦台関係者が伝えたもの。
習近平主席の出席に関しては、その出所も明らかでなく、また5月16日の北朝鮮の突然の態度硬化の裏側に中国がいたというトランプ大統領の発言以来、この観測は急速にしぼんでいる。
青瓦台関係者が伝えているのは、現在板門店で行われている事前協議で、米朝首脳会談の二大議題である、非核化と安全保障に関して意見の一致をみれば、北朝鮮の体制の保証の措置の一つとして、朝鮮半島の戦争状態の終結を宣言するために、米朝韓の会談を行うというものである。
米朝の非核化に対する考え方にはなお大きな隔たりがあるが、米朝ともに首脳会談を必ず開催させたいと思っていることから、事前協議もなんらかの「一致」をみることにはなるのだろう。ただ朝鮮戦争の休戦協定を平和協定にすることが主要議題になるのなら、休戦協定に調印している中国の参加も必須となる。
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米国政府代表団が北朝鮮側と非核化協議か(5月28日)
米朝首脳会談の調整が活発になっている。米国政府の代表団が北朝鮮に派遣され焦点となる非核化について協議を進めているものとみられる。
シンガポールに向けても米国政府の先遣隊が横田基地から出発した。
代表団を率いているとみられるのはソンキム。6か国協議の担当特使や韓国駐在の米国大使など歴任した。現在はフィリピン駐在の米国大使である。
北朝鮮の核問題に精通した実務者レベルの高官が不足している中抜擢された。...
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米朝首脳会談の調整が活発になっている。米国政府の代表団が北朝鮮に派遣され焦点となる非核化について協議を進めているものとみられる。
シンガポールに向けても米国政府の先遣隊が横田基地から出発した。
代表団を率いているとみられるのはソンキム。6か国協議の担当特使や韓国駐在の米国大使など歴任した。現在はフィリピン駐在の米国大使である。
北朝鮮の核問題に精通した実務者レベルの高官が不足している中抜擢された。
米朝の実務者協議は板門店の施設であすまで行われる見通し。
北朝鮮からはチェソニ外務次官が出席し、最大の焦点である北朝鮮の非核化について意見が交換されているとみられる。
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