河野防衛相「イージスアショア」配備計画停止を表明・米国の出方は?(6月16日)
新型迎撃ミサイルシステム・イージスアショアの配備をめぐり河野防衛相は、技術的な問題を理由に計画の停止を表明した。
計画の継続は難しい見通しである。配備を計画していた自衛隊の演習場に隣接している山口県阿武町では、人口減少対策として移住促進に力を入れてきた。配備計画が表面化して以降、移住者から出ていくしかないといった声が寄せられていた。
河野防衛相は「コストと時期に鑑みてプロセスを停止する」と述べた。...
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新型迎撃ミサイルシステム・イージスアショアの配備をめぐり河野防衛相は、技術的な問題を理由に計画の停止を表明した。
計画の継続は難しい見通しである。配備を計画していた自衛隊の演習場に隣接している山口県阿武町では、人口減少対策として移住促進に力を入れてきた。配備計画が表面化して以降、移住者から出ていくしかないといった声が寄せられていた。
河野防衛相は「コストと時期に鑑みてプロセスを停止する」と述べた。イージスアショアは米国製の新型迎撃ミサイルシステム。政府は北朝鮮の弾道ミサイル攻撃への対処能力を高めるため、3年前2基の導入を決定した。
山口県萩市・自衛隊むつみ演習場と秋田市・自衛隊新屋演習場を配備の候補地としていた。防衛省は、米国政府に対しいくらが支払い済みか現時点で明らかにできないとしている。
米国は、イージスアショアの日本への配備で日米の防衛協力が強化されると評価してきた。
米国政府は公式の反応を示していないが、配備計画の停止が日米の貿易協力と米国軍のアジア太平洋戦略に与える影響などを検討しているとみられ、どのような反応を示すかが焦点となる。
政府は今後の対応をNSC・国家安全保障会議で検討することになった。防衛省の幹部は現行システムを配備できる安全な場所を見つけるのは困難だとしており、計画継続は難しい見通し。米国とは北朝鮮の弾道ミサイルへの対応などで連携が欠かせないことなどに加えシステムの購入契約が進んでいるため、政府は足並みの乱れが生じないよう丁寧に説明して理解を求めることにしている。
野党側は、政府のこれまでの説明と食い違っているとして、衆議院安全保障委員会などでただしていく構えである。
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米国・トランプ大統領・ボルトン大統領補佐官を解任(9月11日)
米国・トランプ大統領はツイッターで、ホワイトハウスで安全保障政策を担当する保守強硬派・ボルトン大統領補佐官の解任を明らかにした。
ボルトンは去年、大統領補佐官に起用された後、オバマ前政権が各国との間で結んだイラン核合意からの離脱を推進した。
トランプ大統領が北朝鮮との対話路線に転じる中、北朝鮮政策を巡る意見の違いが指摘され、6月の米朝首脳会談には同行しなかった。
イランやアフガニスタンへの対応を巡っても、トランプ大統領やポンペイオ国務長官と意見の隔たりがあったと伝えられており、今後の安全保障政策に影響を与えるものとみられる。...
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米国・トランプ大統領はツイッターで、ホワイトハウスで安全保障政策を担当する保守強硬派・ボルトン大統領補佐官の解任を明らかにした。
ボルトンは去年、大統領補佐官に起用された後、オバマ前政権が各国との間で結んだイラン核合意からの離脱を推進した。
トランプ大統領が北朝鮮との対話路線に転じる中、北朝鮮政策を巡る意見の違いが指摘され、6月の米朝首脳会談には同行しなかった。
イランやアフガニスタンへの対応を巡っても、トランプ大統領やポンペイオ国務長官と意見の隔たりがあったと伝えられており、今後の安全保障政策に影響を与えるものとみられる。
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ロシア新型弾道ミサイル発射訓練(8月25日)
ロシア国防相は原子力潜水艦が米国本土を射程とされる新型弾道ミサイルを発射させる訓練の映像を公開した。
ミサイル開発をめぐって対立する米国をけん制する狙いがあるとみている。
ブラワはロシア国内に設置された標的を破壊した。
ブラワを発射したのは海軍の主力を担う戦略原子力潜水艦「ユーリードルゴルーキ」で別の戦略原子力潜水艦1隻も近くの海域で弾道ミサイルの発射訓練を行った。ロシアとしては米国本土を射程の弾道ミサイルを搭載した部隊が即応体制にあることを示し、ミサイル開発をめぐって対立する米国をけん制する狙いがある。
米国国防総省・発射実験・軍拡競争・激化か(8月20日)
米国国防総省は19日声明を発表し、18日に西部カリフォルニア州のサンニコラス島で地上発射型の巡航ミサイルの発射実験を行ったことを明らかにした。
声明によると、ミサイルは500キロ以上飛行したあとを標的に正確に着弾したということで発射試験のデータなどは国防総省が今後中距離ミサイルの能力を開発する際に使用されるとしている。
冷戦時代に調印されたINFの全廃条約は、射程500キロから5500キロの地上発射型の弾道ミサイルと巡航ミサイルの保有や製造の発射実験などを禁止していたが、米国とロシアは互いに相手の違反を主張して義務の履行を停止し、条約は今月2日、失効した。...
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米国国防総省は19日声明を発表し、18日に西部カリフォルニア州のサンニコラス島で地上発射型の巡航ミサイルの発射実験を行ったことを明らかにした。
声明によると、ミサイルは500キロ以上飛行したあとを標的に正確に着弾したということで発射試験のデータなどは国防総省が今後中距離ミサイルの能力を開発する際に使用されるとしている。
冷戦時代に調印されたINFの全廃条約は、射程500キロから5500キロの地上発射型の弾道ミサイルと巡航ミサイルの保有や製造の発射実験などを禁止していたが、米国とロシアは互いに相手の違反を主張して義務の履行を停止し、条約は今月2日、失効した。
米国のメディアは、ことし11月には地上発射型の中距離弾道ミサイルの発射実験を行う計画も伝えている。
米国のエスパー国防長官は地上発射型の中距離ミサイルをアジアに配備する考えも示しており、今回の発射実験を受け、ロシアや中国との間の軍拡競争が激しさを増すことが懸念される。
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ロシア軍施設周辺で上昇・原子力ミサイル実験で事故か?(8月12日)
今月8日にロシア軍施設周辺で一時放射線量が増加した爆発について、米国の専門家は原子力を動力源とする巡航ミサイルの実験で起きた可能性があると指摘した。
10日に国営原子力企業ロスアトムは放射性同位体を使った動力源の作業中に爆発し5人死亡したと発表した。
米国の専門家ジェフリーはツイッターで次の様に指摘した。このミサイルは原子力を動力源に極めて長い射程距離で米国巡航ミサイル「トマホーク」の数十倍あるのが特徴だ。...
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今月8日にロシア軍施設周辺で一時放射線量が増加した爆発について、米国の専門家は原子力を動力源とする巡航ミサイルの実験で起きた可能性があると指摘した。
10日に国営原子力企業ロスアトムは放射性同位体を使った動力源の作業中に爆発し5人死亡したと発表した。
米国の専門家ジェフリーはツイッターで次の様に指摘した。このミサイルは原子力を動力源に極めて長い射程距離で米国巡航ミサイル「トマホーク」の数十倍あるのが特徴だ。
ロシア・プーチン大統領は去年3月、この新型ミサイルについての説明など最新兵器の開発に力を入れる姿勢を鮮明にしている。
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