米軍の空母で訓練公開・日米の司令官ら“中国念頭に連携強化”(11月12日)
海上自衛隊と米国海軍はおとといから、オーストラリアとカナダの海軍とともに共同演習を日本周辺の太平洋で行っていて、きのうは米軍の空母「カールヴィンソン」で艦載機の発着訓練を日米などのメディアに公開した。
空母では4か国の司令官らが記者会見した。米国海軍第7艦隊のカールトーマス司令官は、海洋進出の動きを強めている中国を念頭に4か国の連携を強化していく考えを示した。
米軍はカールヴィンソンを含め2隻の空母を太平洋に展開させていて、ロシアによるウクライナ侵攻やイスラエルとパレスチナの衝突が続く中、アジア太平洋地域で抑止力を維持したいというねらいがあるとみられる。
沖縄本島と宮古島の間・同時通過・初確認(8月18日)
防衛省によると今月15日、小笠原諸島・沖ノ鳥島沖の太平洋を中国海軍ミサイル駆逐艦など6隻とロシア海軍駆逐艦など5隻・計11隻が西に向けて航行しているのを海上自衛隊が確認。11隻は一昨日に沖縄・沖大東島の南約50kmの海域を西に進んだ後、昨日は沖縄本島と宮古島の間を通過し東シナ海に入ったという。
両国の艦艇の沖縄本島と宮古島間の同時通過は初確認で、領海侵入は無し。
ロシア国防省は先月下旬、両国海軍が大平洋で合同パトロールを開始したと発表しており、防衛省によるとこれらの艦艇がパトロールを行っていると見られるという。...
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防衛省によると今月15日、小笠原諸島・沖ノ鳥島沖の太平洋を中国海軍ミサイル駆逐艦など6隻とロシア海軍駆逐艦など5隻・計11隻が西に向けて航行しているのを海上自衛隊が確認。11隻は一昨日に沖縄・沖大東島の南約50kmの海域を西に進んだ後、昨日は沖縄本島と宮古島の間を通過し東シナ海に入ったという。
両国の艦艇の沖縄本島と宮古島間の同時通過は初確認で、領海侵入は無し。
ロシア国防省は先月下旬、両国海軍が大平洋で合同パトロールを開始したと発表しており、防衛省によるとこれらの艦艇がパトロールを行っていると見られるという。
中国とロシアの艦艇は去年9月にも共同で日本周辺の海域を航行したのが確認されており、防衛省は「安全保障上重大な懸念と考えている」として、警戒と監視を続けている。
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過去最多の戦闘機を確認・中国軍とロシア軍・日本周辺を共同飛行(6月8日)
防衛省は中国軍とロシア軍の爆撃機が日本周辺の上空を共同飛行したと発表した。両軍の戦闘機とみられる機体もこれまでで最も多い合わせて17機が確認され、警戒と監視を続けてる。
防衛省によると、中国軍とロシア軍の爆撃機それぞれ2機が7日、中国の方向から飛来して東シナ海の上空を南下したあと、沖縄本島と宮古島の間を通過して太平洋まで共同飛行した。
その後、4機は同じルートを飛行して東シナ海に戻ると二手に分かれ、中国とロシアの方向にそれぞれ飛行していったという。...
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防衛省は中国軍とロシア軍の爆撃機が日本周辺の上空を共同飛行したと発表した。両軍の戦闘機とみられる機体もこれまでで最も多い合わせて17機が確認され、警戒と監視を続けてる。
防衛省によると、中国軍とロシア軍の爆撃機それぞれ2機が7日、中国の方向から飛来して東シナ海の上空を南下したあと、沖縄本島と宮古島の間を通過して太平洋まで共同飛行した。
その後、4機は同じルートを飛行して東シナ海に戻ると二手に分かれ、中国とロシアの方向にそれぞれ飛行していったという。
爆撃機の飛行に合わせて、中国軍の戦闘機とみられる15機と、ロシア軍の戦闘機とみられる2機が飛行しているのも確認され、共同飛行の際に確認された数としては過去最多だという。一連の飛行に対し、航空自衛隊の戦闘機がスクランブル(緊急発進)して警戒監視にあたり、領空侵犯はなかった。
ロシアと中国の国防省は、合同パトロールを行ったと発表し、ロシア国防省は「国際法に厳密に従い、他国の領空への侵犯はなかった。演習は、軍事協力の計画に沿って行われたもので、第三国に対して行ったものではない」としている。
中国軍とロシア軍の爆撃機は、6日も日本海から東シナ海の上空を共同で飛行したことが確認されていて、2日連続で確認されたのは初めてだという。防衛省は「日本に対する示威行動を明確に意図したものだ」として、両国に対して外交ルートを通じて重大な懸念を伝えるとともに、警戒と監視を続けている。
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中国の海洋進出念頭に・海上保安機関・初の合同訓練(6月7日)
中国が海洋進出を強める南シナ海で、日本とフィリピン、米国の3か国の海上保安機関が、初めて合同訓練を行っている。訓練は、今月1日から7日間の日程で、南シナ海に面したマニラ湾の周辺海域で行われていて、日本とフィリピン、米国の3か国の海上保安機関から、巡視船合わせて6隻が参加している。
訓練の一部がきのう報道陣に公開され、それぞれの海上保安機関は、ゴムボートを使って不審船への対応や、海賊に乗っ取られた船を制止する方法などを確認していた。...
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中国が海洋進出を強める南シナ海で、日本とフィリピン、米国の3か国の海上保安機関が、初めて合同訓練を行っている。訓練は、今月1日から7日間の日程で、南シナ海に面したマニラ湾の周辺海域で行われていて、日本とフィリピン、米国の3か国の海上保安機関から、巡視船合わせて6隻が参加している。
訓練の一部がきのう報道陣に公開され、それぞれの海上保安機関は、ゴムボートを使って不審船への対応や、海賊に乗っ取られた船を制止する方法などを確認していた。
ことし4月には、フィリピンの沿岸警備隊が中国と領有権を争う南シナ海で行っていたパトロール中に、自国の巡視船が、中国海警局の船から、進路を妨げられたり、危険な接近を受けたりしたとして、中国側を強く非難していた。今回、合同訓練を行った3か国は、海洋進出を強める中国を念頭に、今後も連携を強めていくことにしている。
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「発射データ即時共有」日米韓・防衛相会談で合意(6月4日)
アジア太平洋地域の防衛相らが意見を交わすアジア安全保障会議が開かれているシンガポール。浜田防衛大臣はきのう、日米韓3か国の防衛相会談を行い、北朝鮮の相次ぐ弾道ミサイル発射を受けて、発射に関するデータをリアルタイムで共有する仕組みについて、年内に本格的な運用を始めることで合意した。米国を経由して3か国で直ちに共有する仕組みにすることを目指す。
韓国は、北朝鮮が発射した直後の低い高度の動きを日本より把握しやすく、防衛省によると、情報共有で迎撃能力や避難情報発信の向上につながることが期待されている。...
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アジア太平洋地域の防衛相らが意見を交わすアジア安全保障会議が開かれているシンガポール。浜田防衛大臣はきのう、日米韓3か国の防衛相会談を行い、北朝鮮の相次ぐ弾道ミサイル発射を受けて、発射に関するデータをリアルタイムで共有する仕組みについて、年内に本格的な運用を始めることで合意した。米国を経由して3か国で直ちに共有する仕組みにすることを目指す。
韓国は、北朝鮮が発射した直後の低い高度の動きを日本より把握しやすく、防衛省によると、情報共有で迎撃能力や避難情報発信の向上につながることが期待されている。そしてきょう、日韓の防衛相会談が約3年半ぶりに行われる。
会談で日本側は、5年前の2018年12月に、海上自衛隊の哨戒機が日本海で韓国軍の駆逐艦から射撃管制用レーダーの照射を受けた問題を巡って意見を交わしたい考え。日本政府は当時、不測の事態を招きかねない危険な行為だとして抗議したが、韓国側はこれまで、レーダーの照射は行っていないという見解を崩していない。
首脳間の相互往来、シャトル外交の本格化など、日韓関係の改善が進む中で、きょうの会談では、問題の解決と再発防止に向けた方向性を見いだせるかが焦点。
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