安倍首相・ウラジオストクへ・ロシア・中国と首脳会談(9月10日)
安倍首相はきょう、ウラジオストクを訪れ、プーチン大統領と日露首脳会談に臨む他、あさっての国際経済フォーラムでスピーチを行うことにしている。
安倍首相とプーチン大統領の会談はことし5月以来で通算22回目となる。
首脳会談では北方領土での共同経済活動事業化に道筋付けられるかが焦点である。
北方領土の元島民の自由な往来に受け、四島への出入域地点を増やすよう要請することにしている。
会談にあわせて、経済協力プランに沿って数十件の成果文書が取り交わされる見通しである。...
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安倍首相はきょう、ウラジオストクを訪れ、プーチン大統領と日露首脳会談に臨む他、あさっての国際経済フォーラムでスピーチを行うことにしている。
安倍首相とプーチン大統領の会談はことし5月以来で通算22回目となる。
首脳会談では北方領土での共同経済活動事業化に道筋付けられるかが焦点である。
北方領土の元島民の自由な往来に受け、四島への出入域地点を増やすよう要請することにしている。
会談にあわせて、経済協力プランに沿って数十件の成果文書が取り交わされる見通しである。
あさってには経済フォーラムに出席する中国・習近平国家主席とも会談する予定になっている。
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米中貿易戦争への備え(9月8日)
米国が産業界からの意見公募を終え、中国からの輸入2000億ドル相当に新たに関税を課す見込みが強くなったことに対し、中国商務部の高峰報道官は6日「米国が批判を顧みず独断専行するなら、中国は米国の行動に対して必要な対抗措置を取る」と述べた。中国は米国の新たな追加関税に対し、すでに8月3日に米国からの商品輸入600億ドル分に追加関税を課す対抗措置を発表している。
これに先立ち1日の「環球時報」は中国共産党中央委員会の機関紙「求是」に掲載された「中米貿易摩擦は我が国の安定的な経済を揺るがすことはできない」という文章を転載している。...
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米国が産業界からの意見公募を終え、中国からの輸入2000億ドル相当に新たに関税を課す見込みが強くなったことに対し、中国商務部の高峰報道官は6日「米国が批判を顧みず独断専行するなら、中国は米国の行動に対して必要な対抗措置を取る」と述べた。中国は米国の新たな追加関税に対し、すでに8月3日に米国からの商品輸入600億ドル分に追加関税を課す対抗措置を発表している。
これに先立ち1日の「環球時報」は中国共産党中央委員会の機関紙「求是」に掲載された「中米貿易摩擦は我が国の安定的な経済を揺るがすことはできない」という文章を転載している。
同文章は米国との貿易摩擦にも関わらず、中国の経済発展の安定性は揺るがないことを示していると論評している。例えば貿易依存度は2012年の47%から2017年には33%に低下しており、また貿易相手国として、一帯一路沿線国家や自由貿易協定を結んでいる国の割合が増えていて、米国との貿易に過度に依存しているわけではないことを強調し、さらに米国との貿易では製造業の貿易では中国が出超であるが、サービス貿易では逆に入超になっていることを主張している。
一方国内経済では、以前に比べてマクロ調整機能が強化されており、金融や製造業といった実体経済で危険を回避する能力が強くなっていることから、貿易戦争に対抗し得る能力があるとも述べている。中国は発展途上国であり、また国内の発展段階も異なっていることから、まだまだ発展の余地は大きい、とも述べている。
また米国が貿易摩擦を多くの国と起こしていることから、米国国内にも反対意見がでていて、いずれ中国に有利な動きがでてくるだろう、と楽観的に述べている。
中国国内では、米国との貿易摩擦に関して、貿易戦争とも呼ばれる事態を引き起こしたことと、国内経済の成長鈍化とも相俟って、一時習近平主席の風当たりが強くなっていた。このため、国内向けに貿易摩擦に打ち勝つことができると、国内を鎮静化させようとする文章を掲載せざるをえなかったものと思われる。
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米国・第3弾の対中制裁・検討(9月7日)
米国のトランプ大統領は中国に対する第3弾の制裁措置として、これまでの制裁を大きく上回る2000億ドルの輸入品に25%の関税を上乗せすることを検討している。
措置の発動に必要な手続きは6日で終わることから、近く追加制裁を正式に決める公算が高くなっている。
2000億ドルは去年、米国が輸入した中国製品の40%以上にあたる規模となる。
習近平国家主席・9日の訪朝見送り(9月5日)
中国の習近平国家主席が今月9日の北朝鮮の建国記念日の式典に出席しないことが明らかになった。
米中貿易戦争が激化する中、米国を刺激するのを避ける狙いもあるとみられる。
中国は「今月9日の北朝鮮建国70周年の記念式典に習近平国家主席の側近とされる栗戦書全人代委員長が代表団を率いて出席する」と発表した。
習近平国家主席が就任後初めて北朝鮮を訪れ式典に出席するのか、注目されていたが見送られた形となった。...
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中国の習近平国家主席が今月9日の北朝鮮の建国記念日の式典に出席しないことが明らかになった。
米中貿易戦争が激化する中、米国を刺激するのを避ける狙いもあるとみられる。
中国は「今月9日の北朝鮮建国70周年の記念式典に習近平国家主席の側近とされる栗戦書全人代委員長が代表団を率いて出席する」と発表した。
習近平国家主席が就任後初めて北朝鮮を訪れ式典に出席するのか、注目されていたが見送られた形となった。
習近平国家主席自ら北朝鮮を訪問すれば“後ろ盾”としての存在感が際立ち、非核化を巡る協議で「中国が北朝鮮に干渉している」と批判する米国を刺激することにもつながると判断した。
習近平国家主席としては北朝鮮と一定の距離を置く姿勢を示すことで、貿易戦争でも対立が深まる米国と関係改善の余地を残す思惑もあるとみられる。
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習近平主席訪朝見送りか(9月4日)
3日の外交部の定例記者会見で、華報道官は北朝鮮の建国記念日にどの指導者が訪朝するのかという質問に対して、「現在のところ誰が訪朝するかは明きらかにできない」と返答した。
9月9日の北朝鮮の建国記念日に習近平主席が訪朝するのではないかと取沙汰されていたが、北朝鮮の非核化が停滞するなかにあって、中国として非核化の圧力を強めるために訪朝を見送った可能性もあるし、もともと訪朝の計画はなかったとも思われる。...
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3日の外交部の定例記者会見で、華報道官は北朝鮮の建国記念日にどの指導者が訪朝するのかという質問に対して、「現在のところ誰が訪朝するかは明きらかにできない」と返答した。
9月9日の北朝鮮の建国記念日に習近平主席が訪朝するのではないかと取沙汰されていたが、北朝鮮の非核化が停滞するなかにあって、中国として非核化の圧力を強めるために訪朝を見送った可能性もあるし、もともと訪朝の計画はなかったとも思われる。
もとより中国の北朝鮮の核に対する警戒感は強かったことから、「段階的でもいいから非核化の行程表を」という中国の圧力は一段と強まるだろう。
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