ピクトグラムパフォーマーの正体(7月26日)
退屈と評された五輪開会式の中で唯一目を引いたのが全部で50種目もあるピクトグラムを身体を使って再現してみせた「ピクトグラムパフォーマンス」であった。
パフォーマンスの時間が長いとか、「欽ちゃんの仮装大賞みたいでダサい」などという批判もあったが、世界に強い印象を与えたことは間違いない。
今では普通に五輪で使用されているピクトグラムではあるが、64年の東京五輪から使われ始めたといい、東京五輪との縁は深い。...
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退屈と評された五輪開会式の中で唯一目を引いたのが全部で50種目もあるピクトグラムを身体を使って再現してみせた「ピクトグラムパフォーマンス」であった。
パフォーマンスの時間が長いとか、「欽ちゃんの仮装大賞みたいでダサい」などという批判もあったが、世界に強い印象を与えたことは間違いない。
今では普通に五輪で使用されているピクトグラムではあるが、64年の東京五輪から使われ始めたといい、東京五輪との縁は深い。
「ピクトグラムパフォーマンス」を演じたのは「サイレントコメディー・デュオ」として世界35か国以上で公演を行ってきた「が~まるちょば」の2人である。
「が~まるちょば」は日本のお笑い芸人というよりも、海外で先に人気に火がついた逆輸入芸人である。そのため、海外の視聴者の受けるツボを熟知していることも、今回起用されたひとつの大きな理由である。
もうひとつの大きな理由が、短い時間の間に50種目を再現するというやや無茶ぶりなパフォーマンスは経験を積んだ彼らにしかできないという点である。
実は「が~まるちょば」は当初、主催者サイドから50種目を4分以内で再現しろと言われていたのを5分に変えてもらったと告白している。
5分だとしても1分間に10種目、つまりピクトグラム1種目につき6秒の時間しか与えられていない。
このパフォーマンスを彼らはプロフェッショナルとしてやり切って見せた。途中で小道具を落とすなどのトラブルもあったが、彼らはそれをも芸にしてしまうだけの即興性とパワーを見せつけた。こうしたプロフェッショナリズムが、彼らが起用された大きな要因となっている。
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男子ストリート・堀米雄斗が金メダル(7月25日)
東京オリンピックの新競技スケートボードの男子ストリートで22歳の堀米雄斗選手が金メダルを獲得した。
新競技のスケートボードで日本選手が初めてのメダル獲得。予選は6位だった堀米だったが「オリンピックではまだ誰も優勝していない。誰も成し遂げたことがないことをしたい」と強い気持ちで決勝に臨んだ。
1つの技で勝負するベストトリックの4回目。9.50とトップの得点をマークする。最後も9.30の高得点となった。...
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東京オリンピックの新競技スケートボードの男子ストリートで22歳の堀米雄斗選手が金メダルを獲得した。
新競技のスケートボードで日本選手が初めてのメダル獲得。予選は6位だった堀米だったが「オリンピックではまだ誰も優勝していない。誰も成し遂げたことがないことをしたい」と強い気持ちで決勝に臨んだ。
1つの技で勝負するベストトリックの4回目。9.50とトップの得点をマークする。最後も9.30の高得点となった。
地元・江東区の会場で夢だった金メダルを獲得した。
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海外メディアが見る東京五輪開会式(7月24日)
7月23日、東京五輪開会式がついに開催された。コロナ禍の中で開会式ができただけでもすごいことだが、海外メディアはその開会式をどのような目で見たのだろうか。
開会式の主な見どころは、5つあった。選手団のお披露目、有名人によるパフォーマンス、聖火台への点火パフォーマンス、打ち上げ花火、その他の隠し玉演出であった。
米国・NBCが最も注目したのは選手団のお披露目の際の国や地域の紹介表示板が漫画の吹き出しのようになっていた点と、選手団の衣装、特にトンガ選手団など裸の旗手が目を引いた点、それに聖火台への点火パフォーマンスに大坂なおみが登場したことなどをあげた。...
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7月23日、東京五輪開会式がついに開催された。コロナ禍の中で開会式ができただけでもすごいことだが、海外メディアはその開会式をどのような目で見たのだろうか。
開会式の主な見どころは、5つあった。選手団のお披露目、有名人によるパフォーマンス、聖火台への点火パフォーマンス、打ち上げ花火、その他の隠し玉演出であった。
米国・NBCが最も注目したのは選手団のお披露目の際の国や地域の紹介表示板が漫画の吹き出しのようになっていた点と、選手団の衣装、特にトンガ選手団など裸の旗手が目を引いた点、それに聖火台への点火パフォーマンスに大坂なおみが登場したことなどをあげた。
隠し玉演出では青い衣装で全身を覆ったパフォーマーが50競技のピクトグラムを軽妙なパントマイムで次々と紹介した点をあげた。漫画の吹き出しのようになっていたという事実だけをあげ、評価はしていない。
英国・ガーディアン紙が、式典全体を「非常に控えめなセレモニー」と表現し、特に印象的だった隠し玉として、1824台のドローンによる五輪の市松模様エンブレム地球儀をあげている。
市松模様エンブレム地球儀を日本の最先端テクノロジーと思った視聴者も多くいた模様だが、実はこの技術は日本の技術ではなく米国・インテル社によるもので、「東京五輪のエンブレムから地球に変化していく」というのがコンセプトであった。
米国・ニューヨークタイムズ紙は「五輪のいつもの開会式のような壮観さだったが、観客はおらず、テレビの視聴者に向けたスペクタクルだった」とやや冷めたトーンで開会式を紹介した。またAP通信は「妙に落ち着きすぎている」と評した。
あまりにおとなしすぎる開会式について物足りなさを海外メディアも感じているようにみえるが、コロナ禍で開催されたということもあって辛口の批評を抑えているように見受けられた。
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2021年7月23日・「東京五輪2020」開会日の様子(7月23日)
2021年7月23日は東京五輪の開会式が行われる日である。...
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2021年7月23日は東京五輪の開会式が行われる日である。
その日の8時半頃、先ずボクシング会場となる両国の「国技館」を訪ねた。
入り口は、まだ何の準備もなく、いつもの「日本相撲協会」の看板が目立つだけだった。
櫓太鼓が鳴り響く、20メートルぐらいの櫓には「TOKYO」の文字が浮かんでいた。
次に、その日の20時から「開会式」が行われる神宮外苑の「国立競技場」に足を延ばした。規制線が厳しくひかれる中、競技場を垣間見ると、何か雑然とした様子が感じられた。
激しく往来する警察車両や貸し切りのバスがやたら目立っていた。
道を歩く人々からは、「今日のブルーインパルス」はどうなるのだろうかと大きな白い雲が懸かる上空を見上げながら、心配げな声が聞こえてきた。
更に、東京駅丸の内側に設置してある「開会式までの残り時間」を訪ねると、残り「0日」「10時間19分」との表示が見えた。
「0日」という、記念するべき日を伝える「残り時計」を多くの人々が記念に撮影していた。
あと10時間で、「TOKYO 2020オリンピック競技大会」は始まる。
午後1時ごろ、隅田川に架かる両国橋辺りから、東京スカイツリー周辺を飛ぶブルーインパルスの5色のカラー飛行を見てみた。あっという間のドラマではあったが、轟音と共に多くの観衆の拍手と溜息で終わった。
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海外・異例の五輪・各国は(7月23日)
世界最大の選手団の米国だが、昨日開会式と閉会式のショーディレクターを務めていた小林賢太郎が過去にナチスドイツによるユダヤ人大量虐殺を揶揄するセリフを使用していたとして解任されたことを受けて、ホワイトハウスのサキ報道官は解任の決定を支持するとコメントした。
一方でジルバイデン大統領夫人の開会式への参加に影響はないと強調した。
米国は日本政府の取り組みを一貫して支持してきた。背景には台頭する中国を念頭に日本との同盟関係がかつてないほど重みを増していることがある。...
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世界最大の選手団の米国だが、昨日開会式と閉会式のショーディレクターを務めていた小林賢太郎が過去にナチスドイツによるユダヤ人大量虐殺を揶揄するセリフを使用していたとして解任されたことを受けて、ホワイトハウスのサキ報道官は解任の決定を支持するとコメントした。
一方でジルバイデン大統領夫人の開会式への参加に影響はないと強調した。
米国は日本政府の取り組みを一貫して支持してきた。背景には台頭する中国を念頭に日本との同盟関係がかつてないほど重みを増していることがある。その中国も東京大会の開催を支持し過去最大規模の代表団を派遣する。念頭にあるのは来年2月に開催される冬の北京五輪だった。
米国が新疆ウイグル自治区での人権問題などを理由に選手団以外の首脳や政府関係者の参加を見合わせる外交的なボイコットを呼びかける中、北京大会を円滑に開催したい狙いがある。
そして次回2024年の夏のパリ大会を控えるフランスではマクロン大統領が開会式への出席をいち早く表明した。
各地でパブリックビューイングを開くなど3年後のパリ大会に向けて機運を盛り上げる。
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