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涙と笑いの感動インタビュー・徳勝龍が初優勝(1月27日)
横綱不在の初場所。主役となったのは33歳の遅咲きの男だった。“割”を崩して組まれた千秋楽結びの一番は大関・貴景勝と前頭十七枚目、幕尻の徳勝龍の対戦に。徳勝龍は優勝が懸かる一番にも臆することなく力強い攻めで大関を圧倒し、見事14勝1敗で賜杯を手にした。その瞬間、土俵上で熱い涙を流し喜びを爆発させた徳勝龍。その胸中には様々な思いが去来していたことだろう。
場所前にこの結果を予想する声は皆無だった。...
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横綱不在の初場所。主役となったのは33歳の遅咲きの男だった。“割”を崩して組まれた千秋楽結びの一番は大関・貴景勝と前頭十七枚目、幕尻の徳勝龍の対戦に。徳勝龍は優勝が懸かる一番にも臆することなく力強い攻めで大関を圧倒し、見事14勝1敗で賜杯を手にした。その瞬間、土俵上で熱い涙を流し喜びを爆発させた徳勝龍。その胸中には様々な思いが去来していたことだろう。
場所前にこの結果を予想する声は皆無だった。表彰式ではアナウンサーの問いかけに開口一番「自分なんかが優勝してしまっていいんでしょうか」と館内の笑いを誘った。一方で、場所中に急逝した近代相撲部時代の恩師・伊東勝人監督に話が及ぶと、思わず言葉を詰まらせ、涙を拭う。胸を打つ感動的なインタビューだった。
ここ三年は十両で低迷していた男の見事な快進撃。その一方で同じ昭和61年生まれの“花のロクイチ組”である大関・豪栄道はカド番で負け越しし、5年守ってきた大関から陥落が決まった。高安も9敗を喫し大関復帰は叶わなかった。上位陣が振るわないなか、三賞受賞者は過去最多タイの5名。徳勝龍や最後まで優勝争いを演じた正代らが連日土俵を沸かせた。千秋楽で敗れ、惜しくも技能賞を逃した炎鵬も間違いなくこの場所の主役の一人だろう。また、関脇・朝乃山は3場所連続となる二桁勝利を挙げ、いよいよ大阪場所で大関獲りに挑むこととなる。
一方で十両優勝の照ノ富士や、徳勝龍と同じ木瀬部屋で序二段優勝の宇良など、大けがで地獄を見た力士らも復活を果たしている。役者揃いの令和の大相撲は益々盛り上がりを見せそうだ。
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令和初のセンバツに思う21世紀枠と球数制限(1月26日)
令和初となるセンバツ・春の選抜高校野球大会の出場校32校が発表された。今大会から“球数制限“や”申告敬遠“の導入など新たな試みも始まる。そこで、当コラムは特に「21世紀枠」をフォーカスしてみたい。
今回はいずれも公立高校から3校が選ばれている。帯広農業は選抜初出場(夏1回)。昨秋の北海道大会ではベスト4進出を果たした。北海道からは7年ぶりの21世紀枠選出となる。NHK朝のテレビ小説「なつぞら」のモデルとなった創立100年目の高校だ。...
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令和初となるセンバツ・春の選抜高校野球大会の出場校32校が発表された。今大会から“球数制限“や”申告敬遠“の導入など新たな試みも始まる。そこで、当コラムは特に「21世紀枠」をフォーカスしてみたい。
今回はいずれも公立高校から3校が選ばれている。帯広農業は選抜初出場(夏1回)。昨秋の北海道大会ではベスト4進出を果たした。北海道からは7年ぶりの21世紀枠選出となる。NHK朝のテレビ小説「なつぞら」のモデルとなった創立100年目の高校だ。また、人気漫画家・荒川弘の出身校としても知られ、映画化もされた人気作品「銀の匙」の舞台ともなっている。
春夏通じて初出場の平田高校は島根からは17年ぶりの21世紀枠に選出。グラウンドを他の運動部と共用するなど恵まれない環境にありながら、創意工夫を重ねた練習などが評価された。これまで二回21世紀枠の候補になりながら選に漏れていたが、ついに出場権を射止めた形だ。
福島県の古豪・磐城高校は46年ぶりの出場。昨年の台風19号では大きな被害を受けたが、逆境をものともせず県ベスト8まで勝ち進んだ。また、ナインには東日本大震災で被災したり、福島原発事故の影響で、県外への一時避難を余儀なくされたナインもいるという。センバツ開幕直前の3月14日には常磐線が全線開通の予定。地元に嬉しい報告を届けることが出来るか。
さて、様々な議論を呼んだ球数制限だが、いよいよ今大会から一投手につき1週間の投球数が500球までに制限されることとなる。これにより投手の負担軽減は図られるものの、投手の数に余裕のある強豪校の方が却って有利になるのではという意見もある。簡単にその是非を断じることは出来ないが、ある意味で21世紀枠の高校の戦いぶりも一つの試金石になるかもしれない。
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東京オリパラ公式服が公開・込められたテーマ(1月24日)
東京五輪開幕までいよいよあと半年。23日、五輪・パラリンピックで日本選手団が着用する公式ウエアが都内で初お披露目された。
今回公表されたウエアは日本選手団が開会式の入場行進や式典などで着用する。色は「ニッポンを纏う」というコンセプトの通り、「白」のジャケットと「赤」のパンツorキュロットという組み合わせだ。この“日の丸カラー“が採用されたのは64年の東京大会からだが、今回は丁度上下の色が逆になった形だ。...
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東京五輪開幕までいよいよあと半年。23日、五輪・パラリンピックで日本選手団が着用する公式ウエアが都内で初お披露目された。
今回公表されたウエアは日本選手団が開会式の入場行進や式典などで着用する。色は「ニッポンを纏う」というコンセプトの通り、「白」のジャケットと「赤」のパンツorキュロットという組み合わせだ。この“日の丸カラー“が採用されたのは64年の東京大会からだが、今回は丁度上下の色が逆になった形だ。ちなみにジャケットのボタンにも日の丸があしらわれている。
これまでの公式ウエアには00年シドニー大会のレインボーカラーや、04年のアテネ大会の花柄プリントなどカラフルなデザインの物もあった。08年のロンドン大会からは“原点回帰”で日の丸カラーが復活している。
製作したのは紳士服メーカー・AOKIで、暑さ対策として通気性を高めた作りとなっているという。会場で競泳男子・瀬戸大也は「ストレッチが効いていて着ていて疲れない」と着心地を語った。期間中は公的な場で長時間着用するため、高い機能性は選手には有り難いだろう。
ジャケットには着物に使われる「工字繋ぎ」の柄を陰影で印刷し、「歴史と伝統の継承」を表現。更に、「国民との一体感」を増すためにオリンピックとパラリンピックのウエアが初めて統一デザインで作製された。また、パラ用のウエアは車いすでの使用で袖が汚れないように短くするなどの工夫も施されている。全選手ごとにオーダーメードで作成される公式ウエア。シンプルなデザインながら、多様性が求められるこれからの共生社会に相応しい出来栄えとなりそうだ。
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冬季ユース五輪閉幕・日本の金は過去最多12(1月23日)
スイス・ローザンヌで行われていた第3回冬季ユース五輪が22日閉幕した。IOCが主催する18歳までの世代が対象のこの大会で、日本はこれまでで最多となる12個の金メダルを獲得。令和時代の旗手となる若き選手たちが白銀の世界でまばゆい輝きを放った。
先陣を切ったのはスピードスケート。12日、山本悠乃が男子500mで今大会日本勢第1号の金メダルを獲得すると、日本の金メダルラッシュが始まる。翌13日には蟻戸一永が男子1500mで優勝。...
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スイス・ローザンヌで行われていた第3回冬季ユース五輪が22日閉幕した。IOCが主催する18歳までの世代が対象のこの大会で、日本はこれまでで最多となる12個の金メダルを獲得。令和時代の旗手となる若き選手たちが白銀の世界でまばゆい輝きを放った。
先陣を切ったのはスピードスケート。12日、山本悠乃が男子500mで今大会日本勢第1号の金メダルを獲得すると、日本の金メダルラッシュが始まる。翌13日には蟻戸一永が男子1500mで優勝。さらに3日後のマススタートで蟻戸が2つ目の金メダルを獲得した。蟻戸は2年後の北京五輪を目標に「しっかり高みを目指して頑張っていきたい」と意気込みを語った。
男子フィギュアスケートで金メダルを獲得したのは16歳の鍵山優真。SP3位からの逆転優勝で初の栄冠に輝いた。昨年末の全日本選手権でも宇野・羽生に続く3位となっており、一気に次世代のエース候補に躍り出た。
日本のお家芸スノーボードでもメダルを量産。男子ハーフパイプでは平野流佳が金メダル。平野歩夢の弟・平野海祝が銀メダルと、日本勢で1・2フィニッシュを飾った。女子ハーフパイプも15歳の小野光希が今大会ベストスコアをマークし優勝。さらに最終日にはビッグエア女子決勝で浅沼妃莉が金メダル獲得。男子も木俣椋真が金メダルと男女アベック優勝となった。
さらに団体競技でも嬉しいニュースが。アイスホッケー女子では予選リーグを1位で通過した日本が前回女王スウェーデンを4-1で破り、悲願のこの種目初金メダルに輝いた。今大会日本が獲得したメダル総数は史上最多の24個に上る。北京五輪、さらに2026年ミラノ五輪に向け、大きな飛躍を予感させる大会となった。
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東京ヴェルディが新体制・女王ベレーザも改名(1月22日)
歴史ある伝統チームが新たな船出を迎える。20日、サッカーの東京ヴェルディ&日テレベレーザの新体制発表会見が都内で行われた。今年ヴェルディにはJ1歴代最多得点を誇る大久保嘉人が加入。プロ22年目のベテランは「伝統あるヴェルディに加入できたことが本当に嬉しく思います」と笑顔で挨拶。「ゴールを取れるだけ取ってチームに貢献したい」と宣言し、自身10チーム目となる新天地での活躍を誓った。
大久保加入の効果はこんなところにも。...
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歴史ある伝統チームが新たな船出を迎える。20日、サッカーの東京ヴェルディ&日テレベレーザの新体制発表会見が都内で行われた。今年ヴェルディにはJ1歴代最多得点を誇る大久保嘉人が加入。プロ22年目のベテランは「伝統あるヴェルディに加入できたことが本当に嬉しく思います」と笑顔で挨拶。「ゴールを取れるだけ取ってチームに貢献したい」と宣言し、自身10チーム目となる新天地での活躍を誓った。
大久保加入の効果はこんなところにも。永井秀樹監督は練習試合に1500人以上の来客があったことを明かし、「もしかすると半分は大久保嘉人“さま“のお蔭かも」と、その存在感を評した。昨季のヴェルディは3季ぶりにJ1昇格プレーオフへの進出を逃し13位という成績。天皇杯では29年ぶりに大学生チームに敗れるという屈辱も味わった。今季は「結集・UNITE ENERGY」のスローガンのもと13年ぶりのJ1復帰を目指すシーズンとなる。
一方女子なでしこリーグで前人未到の5連覇中の日テレベレーザは、チーム名称とエンブレムの変更を発表。「日テレ・東京ヴェルディベレーザ」として、ヴェルディブランドを冠することとなった。昨季はなでしこリーグカップも連覇したほか、年末には厳しい過密日程のなか、AFC女子クラブ選手権2019も初制覇。帰国後そのまま皇后杯トーナメントに挑み3連覇を達成と、国内外で圧倒的な強さを誇った。この日の会見で「ケガ無くしっかり100%の力を出す」と抱負を語ったのはMFの長谷川唯。「今年は特にオリンピックもあるので1年間の目標として掲げてやりたい」なでしこジャパンの司令塔としても、大きな飛躍の年となりそうだ。
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