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大相撲で38年ぶりに復活した「横綱大関」(2月25日)
二週間後に迫った大相撲大阪場所の新番付が発表された。先場所20年ぶりの幕尻優勝を果たした徳勝龍は西前頭十七枚目から一気に十五枚上がって西前頭二枚目に昇進。木瀬部屋宿舎で会見に臨み、「改めて見て気が引き締まった」と感想を述べた。奈良県出身で33歳の徳勝龍。自身最高位でご当所場所に臨むこととなる。
初場所のあと豪栄道が引退したことにより大関は貴景勝一人となった。これにより番付には西横綱・鶴竜が大関の地位を兼ねる「横綱大関」の表記がなされている。...
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二週間後に迫った大相撲大阪場所の新番付が発表された。先場所20年ぶりの幕尻優勝を果たした徳勝龍は西前頭十七枚目から一気に十五枚上がって西前頭二枚目に昇進。木瀬部屋宿舎で会見に臨み、「改めて見て気が引き締まった」と感想を述べた。奈良県出身で33歳の徳勝龍。自身最高位でご当所場所に臨むこととなる。
初場所のあと豪栄道が引退したことにより大関は貴景勝一人となった。これにより番付には西横綱・鶴竜が大関の地位を兼ねる「横綱大関」の表記がなされている。昭和57年初場所の北の湖以来38年ぶりの珍事だが、そもそも明治期までは大関が最高位であり、免許制だった横綱は称号に過ぎなかった。そのため、いまでも番付上は必ず東西の大関を置くことになっている。言い換えれば「横綱はいなくても問題ないが、大関は必ずいないといけない」ということなのである。
さて、一人になってしまった大関だが、次の新大関候補というとやはりこの人、東関脇の朝乃山が最短距離にいる。昨年の九州場所で11勝、初場所でも10勝をあげており、昇進の目安となる直近三場所での33勝には12勝で届く計算となる。周囲の寄せる期待も大きいが「12勝じゃなくて、その上を目指したい」と本人の意気込みは強い。その一方、大関獲りの最右翼だった御嶽海は自身初の2場所連続負け越しで前頭3枚目まで落ち、一から出直しを図る。先場所千秋楽まで優勝争いに絡んだ正代は19場所ぶりの関脇復帰。前回は二場所で三役から陥落したが、年齢的にもまだ十分大関が狙えるだろう。「横綱大関」の称号が再び番付から無くなるのは意外とすぐなのかも知れない。
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プロ野球オープン戦始まる・注目投手の動向は(2月24日)
この三連休からプロ野球オープン戦がスタートした。ファンにとっては待ちに待った球春の到来である。しかし、今般の新型肺炎の感染拡大を受け球場には例年以上にマスク姿が目立つ。各球団では球場にアルコール消毒液を用意したり、応援時のジェット風船を禁止するなど対応に追われている。
23日、沖縄・那覇市で行われたジャイアンツと、ファイターズの試合では日本一奪回に燃えるセリーグ王者に対し、すでに開幕投手が決まっている昨季の最多勝・有原航平が先発のマウンドに登った。...
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この三連休からプロ野球オープン戦がスタートした。ファンにとっては待ちに待った球春の到来である。しかし、今般の新型肺炎の感染拡大を受け球場には例年以上にマスク姿が目立つ。各球団では球場にアルコール消毒液を用意したり、応援時のジェット風船を禁止するなど対応に追われている。
23日、沖縄・那覇市で行われたジャイアンツと、ファイターズの試合では日本一奪回に燃えるセリーグ王者に対し、すでに開幕投手が決まっている昨季の最多勝・有原航平が先発のマウンドに登った。有原は2回を投げ無安打無失点と上々の仕上がりぶり。「自己採点は70点」として、さらに調整を進めると抱負を語る。
翌日のジャイアンツvsイーグルス戦ではG・菅野智之が登板。キャンプではフォーム改造に取り組んできたが、失策絡みの1点に抑える好投を見せた。ストレートに加えスライダーも冴え「いい勝負ができた」と手応えを感じている様子。一方1-7で敗れたイーグルスは初戦先発の松井裕樹も6失点と投手陣に課題が残った。
浦添ではカープの新人・森下暢仁がドラフト1位ルーキーの先陣を切って先発マウンドに。立ち上がりスワローズ打線に捉まり2点を失うも、その後はピッチングを修正し3回を投げ切った。一方のスワローズのドラ1・奥川恭伸はこの日キャンプで初めてのブルペンに入り22球を投げ込んだ。先月発症した右ひじの炎症のため出遅れていたが、不安を感じさせない気迫のこもった投球を披露。見守った池山2軍監督も「久しぶりに凄いボールを見た」とご満悦だった。
OP戦は29日から沖縄を出て各地で開催予定。
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Jリーグ開幕戦・初導入のVARが早くも効果(2月23日)
2020年のJリーグ開幕戦。J1は21日の湘南ベルマーレvs浦和レッズを皮切りに、翌22日には4試合が行われ、合計76000人余りの観客が詰めかけた。23日には残り4試合と、J2の開幕戦が行われる。今年はオリンピック開催による中断期間を挟み、9か月半もの長丁場で争われることになる。
今シーズンのJ1での注目の一つに、VAR(ビデオアシスタントレフェリー)の導入がある。「得点」「ペナルティーキック」「退場」「警告」「退場」など勝敗に関わる重要な局面でビデオによる確認が適用される。...
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2020年のJリーグ開幕戦。J1は21日の湘南ベルマーレvs浦和レッズを皮切りに、翌22日には4試合が行われ、合計76000人余りの観客が詰めかけた。23日には残り4試合と、J2の開幕戦が行われる。今年はオリンピック開催による中断期間を挟み、9か月半もの長丁場で争われることになる。
今シーズンのJ1での注目の一つに、VAR(ビデオアシスタントレフェリー)の導入がある。「得点」「ペナルティーキック」「退場」「警告」「退場」など勝敗に関わる重要な局面でビデオによる確認が適用される。ワールドカップやヨーロッパの主要リーグではすでに導入されてきたが、Jリーグでは初の取り組みだ。当初リーグ側は2021年からの導入を目指していたが、昨年5月の浦和-湘南で、湘南の選手の放ったシュートがポストに当たり一瞬ゴールマウスに入ったものがノーゴールの判定になり、約6分間にわたり試合が中断した一件があり、これがビデオ判定導入を早める要因となった。奇しくも初適用となったこの日の開幕戦はその時と同じカード。2-2の同点で迎えた72分に浦和DFの鈴木大輔がボールを手で触れたかどうかの確認にVARが用いられた。この結果判定が覆り湘南にPKが与えられるというケースが生まれている。なお、PK自体は湘南のタリクがゴールを外したため決勝点とはならず、85分に勝ち越し点を決めた浦和が勝利した。
試合後、湘南の浮嶋監督は「お互いにフェアだと思った」とVARの意義を強調。ハンドの判定を取られた鈴木も「故意ではないが映像を見る限り仕方ない」と受け入れている。開幕戦で早くも新導入が評価された形となったようだ。
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スポーツ界に広がる新型コロナウイルスの影響(2月21日)
感染拡大が止まらない新型コロナウイルス。20日は加藤厚労大臣が大型イベント主催者へ協力を呼びかけるなど大きな影響が広がってきている。スポーツ界全体でもすでに3月1日の東京マラソンでは、一般ランナーの参加が中止となっているが(2月18日記事)、他の競技でも自粛や中止の対応が多く取られ始めた。
マラソンでは来月8日に行われる女子の名古屋ウィメンズマラソンでも、大会主催者が一般参加者抜きでの開催を発表した。...
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感染拡大が止まらない新型コロナウイルス。20日は加藤厚労大臣が大型イベント主催者へ協力を呼びかけるなど大きな影響が広がってきている。スポーツ界全体でもすでに3月1日の東京マラソンでは、一般ランナーの参加が中止となっているが(2月18日記事)、他の競技でも自粛や中止の対応が多く取られ始めた。
マラソンでは来月8日に行われる女子の名古屋ウィメンズマラソンでも、大会主催者が一般参加者抜きでの開催を発表した。エリートの部は東京五輪女子代表の最終選考レースとして、予定通り実施される。一般の部では約2万2000人の市民ランナーが参加する予定だったが、参加料の返金は行わない方針だ。また、東京マラソンとは異なり来年の大会の出場権も与えないという。
ゴルフでは来月5日から沖縄で始まる国内女子の開幕戦・ダイキンオーキッドレディスが無観客試合となることが決定している。大会全日程を無観客とするのはツアー制度が施行されて以降初めてのことだ。去年の賞金女王・鈴木愛や渋野日向子も出場することで多くのギャラリーが詰めかけることが予想されたが、前夜祭と前日のプロアマ大会も中止となった。
パラスポーツでもボッチャのテスト大会が観客を入れないことになった。東京五輪・パラリンピックのテスト大会では初の措置となる。ボッチャの選手の多くは、脳性まひなど重い障害があるため、感染のリスクが通常より高く、影響の大きさを考慮したという。この時期大会への機運を高めたいところだが、安全確保のための苦渋の決断であろう。インドアスポーツではプロバスケBリーグのリーグ戦がこれからプレーオフに向けて佳境を迎える。21日にはJリーグが開幕。プロ野球のオープン戦も22日から始まる。各競技団体とも難しい判断を迫られる場面が増えそうだ。
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ACL2020でJ勢が好発進・新型肺炎への懸念も(2月20日)
2月11日からグループステージでの激戦の火蓋が切られたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)。今年はプレーオフで鹿島アントラーズが敗退したため、日本勢は現行の出場枠(4+1)となってから最少の3チーム(横浜FM・神戸・FC東京)でGSを戦っている。
最初に登場したのがFC東京(リーグ2位枠)。11日、蔚山現代(韓国)とのアウェーでの初戦で引き分けに持ち込むと、18日にパース・グローリーFC(豪)にホームで対戦。...
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2月11日からグループステージでの激戦の火蓋が切られたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)。今年はプレーオフで鹿島アントラーズが敗退したため、日本勢は現行の出場枠(4+1)となってから最少の3チーム(横浜FM・神戸・FC東京)でGSを戦っている。
最初に登場したのがFC東京(リーグ2位枠)。11日、蔚山現代(韓国)とのアウェーでの初戦で引き分けに持ち込むと、18日にパース・グローリーFC(豪)にホームで対戦。終盤の38分に今季鹿島から移籍したレアンドロのゴールで1-0の快勝。好スタートを切っている。
19日はJリーグ王者・横浜FマリノスがシドニーFCを迎え撃った。この試合で一番の輝きを見せたのは昨季MVP&新人王の仲川輝人だ。前半に鮮やかなループシュートを決めると、直後にDFの間を抜く技ありの2点目ゴール。後半に入ってもマリノスの勢いは止まらず4-0で豪州王者を完封して見せた。
天皇杯王者のヴィッセル神戸はクラブ史上初めての大舞台。ACL初陣でマレーシアのジョホールに5-1で大勝すると19日、敵地での水原三星戦はスコアレスのまま後半45分に突入。前線でイニエスタの絶妙な浮き球から酒井高徳が繋いで最後は古橋亨梧が滑り込み土壇場で決勝ゴール。2連勝でグループ首位に立った。
なお、今年のACLでは新型肺炎の流行拡大で中国クラブとの日程が順延になったり、試合会場が再三変更されるなどの影響が出ている。いま国内でも各競技で国際大会の中止や無観客試合などの措置が取られ始めている。感染の中心地である東アジア地域での連戦が続くACLは今後も対応に苦慮することになるかもしれない。
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