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雨中の激走!・五輪代表最後の枠は一山麻緒に(3月8日)
東京五輪の女子マラソンは昨年のマラソングランドシップ(MGC)ですでに前田穂南と鈴木亜由子が代表の座を内定。残る最後の一枠を巡り争いが繰り広げられてきたが8日、名古屋ウィメンズマラソンで最後のレースが行われた。
レース前の時点では1月の大阪国際女子マラソンを制した松田瑞生が3人目の最有力候補。代表内定を得るためにはその時の松田のタイム、2時間21分47秒を名古屋で突破し日本人最上位となることが必須条件となる。...
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東京五輪の女子マラソンは昨年のマラソングランドシップ(MGC)ですでに前田穂南と鈴木亜由子が代表の座を内定。残る最後の一枠を巡り争いが繰り広げられてきたが8日、名古屋ウィメンズマラソンで最後のレースが行われた。
レース前の時点では1月の大阪国際女子マラソンを制した松田瑞生が3人目の最有力候補。代表内定を得るためにはその時の松田のタイム、2時間21分47秒を名古屋で突破し日本人最上位となることが必須条件となる。五輪4大会連続出場中の福士加代子、昨年の名古屋では日本人トップの岩出玲亜、現役日本人最速記録・2時間21分36秒を誇る安藤友香らそうそうたるメンバーが居並ぶなか、栄冠を掴んだのは招待選手最年少の22歳のニューヒロイン・一山麻緒だった。
先頭集団から徐々に離される有力選手が出始めると、一山が30キロ過ぎにスパート。日本記録を上回るハイペースで独走状態に入る。気温7度の肌を刺す寒空の下でのレース。雨足も強まってくる悪条件にも屈せず、トップでゴールのテープを切った。タイムは日本歴代4位の2時間20分29秒。国内レースとしては過去最高記録という文句なしの代表内定となった。
昨年のMGCでは序盤リードしながら後半に失速し6位に終わった。それから渡米し高地トレーニングを重ねてきた努力が実った形だ。「30キロから先が本当のレースだと思っていた。きょうはイメージ通りの走りが出来ました」ゴール直後に歓喜の涙を見せた後のインタビューでは明るく笑みが弾ける。灰色の雲に覆われた日本列島に眩い笑顔が暖かい光を指してくれた。
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大谷翔平、二刀流完全復活へ向けての調整は?(3月6日)
開幕間近のメジャーリーグ。連日日本人選手のニュースも届きファンの期待も高まっている。そんななかで若干気がかりなのが今季二刀流の完全復活を目指すエンゼルの大谷翔平だ。
4番指名打者で先発出場したマリナーズ戦ではエラーによる出塁はあったもののノーヒット。オープン戦5試合で1安打のみと打率は1割、三振7と、ここまでの成績はお世辞にも芳しくない。前日のキャンプ地アリゾナでのバッティング練習では脚を上げない昨季のノーステップ打法に変更。...
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開幕間近のメジャーリーグ。連日日本人選手のニュースも届きファンの期待も高まっている。そんななかで若干気がかりなのが今季二刀流の完全復活を目指すエンゼルの大谷翔平だ。
4番指名打者で先発出場したマリナーズ戦ではエラーによる出塁はあったもののノーヒット。オープン戦5試合で1安打のみと打率は1割、三振7と、ここまでの成績はお世辞にも芳しくない。前日のキャンプ地アリゾナでのバッティング練習では脚を上げない昨季のノーステップ打法に変更。36スイング中13本のフェンス越えの当たりを見せていた。打撃コーチから「ここまで見てきた中でベスト」と絶賛されたが、実戦では快音が聞かれないままである。それでもマドン監督は「彼は今シーズンよく打つと約束している」と全く心配はしていないようだ。
一方投手としては5月中旬の復活が見込まれている。2日には3度目のブルペン入りで最速141㎞をマークしたほか、スライダー・スプリットなどを投げ込んだ。2度目のブルペンでは40球だったが、この日は47球。「球数も強度もちょっとずつ上げている」と語り、順調に調整を行っている様子をうかがわせている。キャンプでは投球フォームも新フォームの改造中。右ひじに負担のかからないものに挑戦中だ。
映像からはかなりビルドアップされた肩や上腕部が確認できるが、これは打撃面でのパワーUPのほかケガ対策も考えてのものだという。調整には二刀流ならではの苦労もあるだろう。成果が現れるには時間がかかるのかもしれない。今季から「Two‐WayPlayer(二刀流)」の選手登録が出来たMLBで存分に暴れて欲しいところだ。
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初の選抜無観客試合も…揺れる高校スポーツ界(3月5日)
「球児の夢の実現のために最大限大人として努力をしてやろうというのが今の思いです(日本高校野球連盟・八田英二会長)」新型コロナウイルスの感染拡大を受け、選抜高等学校野球大会、通称“春のセンバツ“が「無観客試合」となる可能性が出てきた。19日に開幕する今年のセンバツについて高野連ではこれまで開催の可否を協議。4日の会見で提示されたのは、観客を一切入れないで大会を行うという方式だった。これは一世紀を超える高校野球の歴史の中で初めてとなる措置だ。...
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「球児の夢の実現のために最大限大人として努力をしてやろうというのが今の思いです(日本高校野球連盟・八田英二会長)」新型コロナウイルスの感染拡大を受け、選抜高等学校野球大会、通称“春のセンバツ“が「無観客試合」となる可能性が出てきた。19日に開幕する今年のセンバツについて高野連ではこれまで開催の可否を協議。4日の会見で提示されたのは、観客を一切入れないで大会を行うという方式だった。これは一世紀を超える高校野球の歴史の中で初めてとなる措置だ。それでもなお聖地・甲子園でプレーしたいという選手らの気持ちを尊重するなかでのぎりぎりの選択だったのだろう。
この高野連の決定に対して出場校の受け止めは一応に好意的である。「一番大切なことは生徒が安全に過ごすということ(倉敷商業高校・梶山和洋監督)」「同じ高校の競技スポーツは殆ど全国大会が中止になっている。開催されるならば恥ずかしくない試合をしなければならない(岐阜商業・鍛冶舎巧監督)」その言葉にあるようにソフトボールや室内種目のハンドボール、格闘技のレスリング、ボクシングなどは3月に予定していた全国大会の開催が取りやめになっている。全国大会の中止を決定している高校スポーツ競技団体は20を超える。野球だけが何故開催するのか、という意見もあることだろう。
今回高野連では開催可否の結論は11日まで先送りした。八田英二会長は「開催中止という一つの決定もできるかもわからない」と説明。最終的な判断は来週11日の臨時運営委員会で決める予定だ。13日もの長丁場で行われる高校野球。果たして球児たちは願い通り甲子園でプレーすることが出来るのだろうか。
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自転車&空手・五輪代表内定の女性アスリート(3月4日)
東京五輪開幕まで140日あまり。各競技では国際大会で結果を出した選手たちの代表内定の報が続いている。3日に凱旋帰国を果たしたアスリートの中から注目の女性3名を紹介したい。
先ずは自転車競技から。ドイツ・ベルリンで行われた「UCI世界選手権トラック2020」で28日、女子オムニアムに出場した梶原悠未が初優勝。日本女子史上初となる金メダルを獲得した。オムニアムは1人で4種目を行い総合成績で競う過酷なトラック・レースだ。...
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東京五輪開幕まで140日あまり。各競技では国際大会で結果を出した選手たちの代表内定の報が続いている。3日に凱旋帰国を果たしたアスリートの中から注目の女性3名を紹介したい。
先ずは自転車競技から。ドイツ・ベルリンで行われた「UCI世界選手権トラック2020」で28日、女子オムニアムに出場した梶原悠未が初優勝。日本女子史上初となる金メダルを獲得した。オムニアムは1人で4種目を行い総合成績で競う過酷なトラック・レースだ。梶原は最初の2種目(「スクラッチ」「テンポレース」)を終えて全体トップのポイントを獲得。第3種目の「エリミネーション」では落車のアクシデントに見舞われたものの最終種目の「ポイントレース」でリードを守り切った。昨年の4位がこれまでの最高位だったが一気に頂点に上り詰め、五輪代表の座が確実になった。帰国会見では「世界のトップ選手たちと競い合って、そのなかで勝つことができたのは本当に自信になりました」と笑顔で報告。金メダル獲得への期待が高まる。(今大会では、日本のお家芸・男子ケイリンでも脇本雄太が銀メダルを獲得した)
もう一種目は東京五輪新種目の空手。プレミアリーグ・ザルツブルク大会から帰国したのは組手女子50kg級優勝の宮原美穂と同61kg超級ベスト8の植草歩だ。今大会の結果を受けて五輪代表を確定させた2人は「自分の組手をして優勝したい(宮原)」「安心せず、またここからオリンピックで優勝するという明確な目標のため練習していきたい(植草)」と目標を語った。日本発祥の空手。演武の「形」と1対1形式の「組手」は日本武道館で行われる予定だ。世界に日本の“武“を見せてもらいたい。
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プロ野球とJリーグ・初の強力タッグが誕生!(3月3日)
「国難ともいえる局面を乗り越えるため異例の協力体制を取る決断をいたしました(日本野球機構・斉藤惇コミッショナー)」「いつもお客様に支えられている2つの団体が連携していくことを画期的なことだと考えています(Jリーグ・村井満チェアマン)」国内の二大プロスポーツ団体の強力タッグが実現した。日本野球機構NPBと日本プロサッカーリーグ・Jリーグは2日、合同で記者会見。両者が「新型コロナウイルス対策連絡会議」の設立で合意したことを明らかにした。...
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「国難ともいえる局面を乗り越えるため異例の協力体制を取る決断をいたしました(日本野球機構・斉藤惇コミッショナー)」「いつもお客様に支えられている2つの団体が連携していくことを画期的なことだと考えています(Jリーグ・村井満チェアマン)」国内の二大プロスポーツ団体の強力タッグが実現した。日本野球機構NPBと日本プロサッカーリーグ・Jリーグは2日、合同で記者会見。両者が「新型コロナウイルス対策連絡会議」の設立で合意したことを明らかにした。NPBとJリーグが合同記者会見を開くのは史上初のことだ。
既に両団体は新型コロナウイルスの感染拡大防止策として対策を打ち出してきた。NPBは3月15日までのオープン戦(全72試合)を無観客試合で開催することを決定。一方、すでにシーズンが開幕していたJリーグは同じく15日まで開催予定の公式戦(全94試合)を延期するとしている。今回の連携はJリーグ側からNPBに持ちかけたものだという。村井チェアマンは「専門家の助言をもらいながら様々な角度から十分な検討を重ねて今後の試合運営に臨みたい」と語った。3日には感染症の専門家を交えて第1回の会議を開き、今後の公式戦の実施の見通しなどについて話し合う。
16日以降の公式戦について現時点では20日のプロ野球開幕戦も含め従来通り開催される予定。だが政府から新型肺炎対策の第二弾が10日に発表される予定で、先行きは不透明だ。両団体としてはいち早く、専門家らの知見を結集して公式戦開催への道筋をつけたいということだろう。日本スポーツ界を代表する巨大団体同士のタッグ。その実行力に大きな期待がかかる。
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