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新型肺炎の影響で世界のメジャー大会が次々延期に(3月19日)
IOC・国際オリンピック委員会が「今は抜本的な決定を下すべき時ではない」として、東京五輪について予定通り7月から開催をするとの声明を出してから一夜が明けた。一方で世界のスポーツ界ではメジャー大会の中止や延期が相次いで発表されている。新型コロナウイルスをめぐる影響は未だとどまることを知らない。
フランステニス連盟は18日、全仏オープンの開幕を5月から9月に延期することを発表した。これに対して大坂なおみはフランス語で驚きをツイート。...
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IOC・国際オリンピック委員会が「今は抜本的な決定を下すべき時ではない」として、東京五輪について予定通り7月から開催をするとの声明を出してから一夜が明けた。一方で世界のスポーツ界ではメジャー大会の中止や延期が相次いで発表されている。新型コロナウイルスをめぐる影響は未だとどまることを知らない。
フランステニス連盟は18日、全仏オープンの開幕を5月から9月に延期することを発表した。これに対して大坂なおみはフランス語で驚きをツイート。何故ならば通常9月には同じ四大大会の全米オープンが予定されているからだ。全米オープン終了後、わずか一週間で再びグランドスラムが開かれるという選手たちにとってはあまりにも過酷な過密日程になる。
四大大会の延期はゴルフ界にも。5月に開催予定の男子ゴルフ・全米プロ選手権の延期が決定。第3戦の全米オープン(6月開催予定)について、米国プロゴルフ協会は開催については「感染拡大の状況を注視している」とのことだ
感染拡大がより深刻な状況なヨーロッパでも大きな動きが。今年は4年に一度の欧州選手権・ユーロ2020の開催年で、6月12日から7月12日まで欧州12の都市で行われるはずだったが、欧州サッカー連盟は開催を1年延期することを決定した。南米でも6月から行われる予定だったコパアメリカの開催が1年延期となっている。いずれの大会も巨額の放映権料やスポンサー収入の絡む一大イベント。特にユーロ2020の延期は入場料収入など経済に与える打撃は計り知れないだろう。今回のパンデミックの影響は長く尾を引きそうである。
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幹部にも感染拡大・止まらぬ競技団体への影響(3月18日)
開催か、中止か、はたまた延期となるのか。世界中で急速に感染が広まる新型コロナウイルスの収束のめどが立たぬなか、IOC・国際オリンピック委員会はTV会議で臨時理事会を開催し、各競技団体への説明を行った。
動向が注目されたが、理事会終了後IOCは「新型コロナウイルスは準備に影響を与えているが、東京オリンピックを開催するという立場に変わりはない」との声明を発表。当初の計画通り7月の開催に向け全力で取り組む方針を確認した。...
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開催か、中止か、はたまた延期となるのか。世界中で急速に感染が広まる新型コロナウイルスの収束のめどが立たぬなか、IOC・国際オリンピック委員会はTV会議で臨時理事会を開催し、各競技団体への説明を行った。
動向が注目されたが、理事会終了後IOCは「新型コロナウイルスは準備に影響を与えているが、東京オリンピックを開催するという立場に変わりはない」との声明を発表。当初の計画通り7月の開催に向け全力で取り組む方針を確認した。その一方で相次ぐ国際大会の中止や延期で、未だ全体で4割強しか代表選手が決定していない状況を鑑み、予選を開くことが出来ない場合、現時点での世界ランキングや実績から残りの代表を決定することなども各団体に説明された。
一方で新型肺炎の感染はアスリートや競技団体の幹部にまで及んできている。17日、日本サッカー協会は田嶋幸三会長が新型コロナウイルスに感染したことを公表。田嶋会長は先月29日に北アイルランドでFIFAの年次総会に出席したあとオランダで欧州サッカー連盟理事会などに出席。さらになでしこジャパンの親善試合を視察するため渡米していた。JOCの副会長も務めている重鎮の罹患に衝撃が走った。
また、無観客で春場所を開催中の大相撲では高熱で休場中の幕内・千代丸がPCR検査を受けていたが、「陰性」の判定だったことが明らかになった。(病名は蜂窩織炎)一人でも新型肺炎の感染者が出た場合、場所を中止するとしていた相撲協会はさぞや肝を冷やしたことだろう。
逆にプロバスケ・Bリーグは無観客での開催を予定していたリーグ戦を4月1日まで中止とすることを決定した。試合直前に選手や審判の発熱で中止になるケースが続いたことで方針の変更に踏み切った。まだまだスポーツ界への影響は先が全く見通せない状態が続きそうだ。
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バドミントン歴史的快挙・五輪代表も続々内定(3月17日)
120年以上の歴史を誇り、バドミントン界で最も権威のある大会の一つ「全英オープン」で日本人選手が歴史的快挙を達成した。15日行われた男女ダブルスの決勝でともに日本人ペアが優勝。ダブルスでの日本人のアベック優勝は史上初めてのことである。
新型肺炎予防のためスポーツの主要国際大会の中止が相次ぐなか、通常開催となった全英オープン(15日の記事参照)。女子ダブルスは準決勝が福島由紀・廣田彩花組と高橋礼華・松友美佐紀組の日本人対決になった。...
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120年以上の歴史を誇り、バドミントン界で最も権威のある大会の一つ「全英オープン」で日本人選手が歴史的快挙を達成した。15日行われた男女ダブルスの決勝でともに日本人ペアが優勝。ダブルスでの日本人のアベック優勝は史上初めてのことである。
新型肺炎予防のためスポーツの主要国際大会の中止が相次ぐなか、通常開催となった全英オープン(15日の記事参照)。女子ダブルスは準決勝が福島由紀・廣田彩花組と高橋礼華・松友美佐紀組の日本人対決になった。現在、東京五輪代表争いのポイントランキングで首位を走るフクヒロペアがストレートで勝利し、決勝に駒を進めた。国際バドミントン連盟が全英OPを最後に来月12日までのワールドツアー休止を発表しているため、敗れたリオ五輪金・タカマツペアの代表入りはかなり厳しい状況となった。決勝でも中国ペアを圧倒したフクヒロペアは初優勝。東京五輪代表を決定的なものとした。
一方、男子決勝は遠藤大由・渡辺勇大組が世界ランク1位のインドネシアのペアと対戦。渡辺はこれまで早川賢一とのペアで3度の準優勝経験があるが、今回は11歳年下の渡辺との新コンビで頂点に挑んだ。粘り強い守備力が持ち味のこのペア。スーパーレシーブには現地の観客から“ニッポン”コールも飛び出した。遠藤・渡辺ペアは最終セットまでもつれた激闘を制し悲願の初優勝。男子ダブルスで日本に初めてのタイトル獲得となった。遠藤にとって4度目の挑戦での栄冠。渡辺は混合ダブルスに続き、男子ダブルスでも世界の頂点に立った。
シングルスでは今大会ベスト4の奥原希望と山口茜が代表入りを確定させた。男子シングルスは交通事故により全治3カ月の診断を受けた桃田賢斗の回復が気になるが、6日に記者会見を行い「今は羽根を打つのがすごく楽しい。充実した練習ができている」と元気な姿を披露。手術後の経過も順調のようで本格復帰が待たれる。
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日本の新お家芸競歩・オリンピック代表が内定(3月16日)
15日、20キロ競歩の最後の五輪代表選考レースとなった全日本競歩能美大会が石川県能美市で開催され、男女ともに代表選手が内定した。
1周1キロの周回コースを20周するこの大会。レース終盤は世界ランキング5位の高橋英輝と東洋大学4年の池田向希の一騎打ちに。ラスト1周でスパートを仕掛けた池田が1時間18分22秒でゴールを切り初優勝。代表内定の座を勝ち取った。また、7秒差で2位となった髙橋も代表入りを確実なものとしている。...
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15日、20キロ競歩の最後の五輪代表選考レースとなった全日本競歩能美大会が石川県能美市で開催され、男女ともに代表選手が内定した。
1周1キロの周回コースを20周するこの大会。レース終盤は世界ランキング5位の高橋英輝と東洋大学4年の池田向希の一騎打ちに。ラスト1周でスパートを仕掛けた池田が1時間18分22秒でゴールを切り初優勝。代表内定の座を勝ち取った。また、7秒差で2位となった髙橋も代表入りを確実なものとしている。レース後の会見で池田は「ずっと目標にしていた五輪なので代表をつかめて本当にうれしい」と喜びをあらわにした。これですでに代表に内定している山西利和を含めた3名の選手が出そろった。
女子20kmは20歳の藤井菜々子がこちらも初めての優勝。藤井が初の五輪代表に内定した。男女とも若い世代が大会を制した形だ。2月の日本選手権では故障のため棄権した藤井。「たくさんの方のサポートのお蔭で今日のスタートに立つことが出来た」と感謝の気持ちを表した。女子20キロ競歩の代表は、日本選手権6連覇を果たした岡田久美子もすでに内定を得ている。
これまでレース開始時刻前倒しの検討があったほか、競技コースが札幌に変更された東京五輪の競歩とマラソン。IOC・JOCの方針に翻弄され続けたなか、ようやく代表の座を勝ち取った選手たちに惜しみない賛辞を送りたい。しかし、ここにきて新型コロナウイルスのパンデミックが起こり、オリンピック開催までもが危ぶまれる状況になりつつある。願わくばこれ以上の混乱がなく、選手らには無事にレースに専念できる状況になってほしいところだが…
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欧州に広がるスポーツ競技の中止・延期の流れ(3月15日)
「いまやヨーロッパがパンデミックの中心になった(WHO・テドロス事務局長)」急速な感染拡大ペースにWHOが懸念を示すなど、新型肺炎の影響はイタリアのみならず欧州全域にまで及んできた。ヨーロッパ大陸でのスポーツ競技も軒並み中止や延期の動きが相次いでいる。
イタリア・セリエAでは複数の選手に感染が確認され、来月3日までのリーグの中断が決定した。イタリアに次ぎ感染者の多いスペインではリーガ・エスパニューラが2週間分の試合延期を発表。...
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「いまやヨーロッパがパンデミックの中心になった(WHO・テドロス事務局長)」急速な感染拡大ペースにWHOが懸念を示すなど、新型肺炎の影響はイタリアのみならず欧州全域にまで及んできた。ヨーロッパ大陸でのスポーツ競技も軒並み中止や延期の動きが相次いでいる。
イタリア・セリエAでは複数の選手に感染が確認され、来月3日までのリーグの中断が決定した。イタリアに次ぎ感染者の多いスペインではリーガ・エスパニューラが2週間分の試合延期を発表。すでにバルセロナではトップチームの活動を無期限で停止することを明らかにしている。当初は無観客試合での開催を模索していたがリーグ側でも変更を余儀なくされた形だ。無観客試合に関しては今季すでにヨーロッパリーグなどで実施されているが、公平性の面からもクラブ側から異論が噴出していた。一方、リーグ戦延期に伴いさらに過密日程となるため、今後の調整には苦慮することになりそうである。
サッカーのみならず様々な競技で欧州での国際大会は中止・延期が続出しているなか、観客を入れた状態で大会を行っているのがバドミントンの全英OPだ。五輪代表をかけたランキング争いも大詰めのなか、女子ダブルスでは福島由紀・廣田彩花組が高橋礼華・松友美佐紀組を破り決勝進出を決めた。奥原希望はライバルのプサルラを激闘の末破り4強入りを決める25歳のバースデー勝利。だが残念ながら準決勝で世界ランク1位の陳雨菲に敗れ決勝進出は逃した。バドミントンでも世界バドミントン連盟は全英OP後の3月16日から4月12日までの公認大会の延期・中止を発表している。選考大会が延期となり、五輪開幕についても様々な観測が流れるなか、選手たちはどこにピーキングを合わせていくのか難しい調整を強いられている。
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