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東京五輪パラリンピック、開催延期が正式決定(3月25日)
「遅くとも2021年夏までに東京オリンピック・パラリンピックを開催するということで合意をいたしました」24日午後9時過ぎに会見を行った安倍総理大臣の口から正式に延期となることが発表された。開会式まであと122日となった時点での大きな決断だった。
安倍首相らとの電話会談を終えた国際オリンピック委員会・バッハ会長は臨時理事会を開催し、東京大会延期の合意を正式に得た。当初向こう4週間程度の内に結論を出すとしていたが、選手や競技団体からの声を受けて翌日での決定となった。...
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「遅くとも2021年夏までに東京オリンピック・パラリンピックを開催するということで合意をいたしました」24日午後9時過ぎに会見を行った安倍総理大臣の口から正式に延期となることが発表された。開会式まであと122日となった時点での大きな決断だった。
安倍首相らとの電話会談を終えた国際オリンピック委員会・バッハ会長は臨時理事会を開催し、東京大会延期の合意を正式に得た。当初向こう4週間程度の内に結論を出すとしていたが、選手や競技団体からの声を受けて翌日での決定となった。124年の歴史を誇る近代オリンピックの歴史のうち、世界大戦による中止は過去3回あったが延期となるのは史上初めてのことだ。
この日福島市に到着した聖火についても今後の日程は白紙となる。本来ならば26日から「復興の火」として東日本大震災で被災した三県で聖火リレーがスタートするはずだったが、こちらも中止に。当面、聖火は福島県内に留め置かれることとなる見込みだ。23日には第1走者を務める予定だったなでしこジャパン・川澄奈穂美が辞退の意向を表明していたほか、ランナーによるリレーから自動車でランタンを運ぶ方向に変更が表明されるという状況だった。それを思えば、震災から10年後の節目を迎える2021年に、本来の趣旨に沿った方式で聖火が被災地を回ることは賢明な判断であったと思う。
その一方で各競技の代表選考や、会場の確保、さらには施設維持に伴う負担など問題は山積している。コロナ対策も含め、開催成功へのハードルは更に高くなったと言えるだろう。開幕に向け再び貴重な日々のカウントダウンが始まる。
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プロ野球開幕再延期・ラグビーTリーグは中止に(3月24日)
新型コロナウイルスの拡大防止のため政府・自治体が大規模なイベントの自粛要請を行うなか22日、さいたま市のさいたまスーパーアリーナでは格闘技「K-1WORLD GP」の開催が強行された。これについて埼玉県の大野元裕知事が「お願いを聞き入れていただけなかったのは残念」と主催団体に対して苦言を呈すなど、各方面に波紋が広がっている。
23日には東京都が改めて「4月12日まで3週間のイベント自粛」の呼び掛けを行った。...
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新型コロナウイルスの拡大防止のため政府・自治体が大規模なイベントの自粛要請を行うなか22日、さいたま市のさいたまスーパーアリーナでは格闘技「K-1WORLD GP」の開催が強行された。これについて埼玉県の大野元裕知事が「お願いを聞き入れていただけなかったのは残念」と主催団体に対して苦言を呈すなど、各方面に波紋が広がっている。
23日には東京都が改めて「4月12日まで3週間のイベント自粛」の呼び掛けを行った。ここにきて欧米で爆発的な感染が広がり続けるなど、国内のメジャ―競技団体もリーグ戦開催についての判断が一層難しくなってきている。この日、プロ野球・斉藤惇コミッショナーは4月10日まで延期していたシーズン開幕について、「12球団一致して4月24日の開幕を目指す」とすることを発表。専門家チームの賀来満夫座長から「現時点では早期開催は非常に難しい」と提言されたことを踏まえ、12球団の代表などが協議の結果、再度の延長を決めることになった。現在行われている練習試合についてもパ・リーグが24日から、セ・リーグも25日から中断する。一方、NPBとの対策連絡会議を行っているJリーグは、25日にJ3までの全56クラブを招集して実行委員会を開催し、対応を決める予定となっている。
苦渋の選択を下したのは日本ラグビー協会だ。この日、中断していたトップリーグの残り42試合全ての中止を発表。海外選手が多数帰国すること、選手・観客の安全確保ができない状況などから断念せざるを得ない状況となった。これによりリーグ戦は不成立となり順位もつけない。「ラグビーW杯が終わったあとに空前のラグビーブーム。トップリーグが非常に盛り上がり、そういったものを踏まえると残念だ」トップリーグ・太田治チェアマンは会見で無念を滲ませた。このほかにも現在プロバスケBリーグなどもリーグ戦を中断中だが、このままいくとほかの団体もまた新たな決断を迫られることになるかもしれない。大変厳しい状況となってきた。
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異例の大相撲春場所・初めて見る千秋楽の光景(3月23日)
「不思議な感覚で…モチベーションって言うんですかね、どこに持って行くかというのが」44回目の優勝となる大横綱にとっても複雑な思いがあったのだろう。史上初めて無観客で行われた大相撲の本場所興行、令和二年三月場所は白鵬の優勝で幕を下ろした。
千秋楽結びの一番は二敗を守った白鵬と鶴竜、二人の横綱同士の相星決戦となった。千秋楽の相星決戦は七年ぶりだった。本来ならば大歓声のなかで行われる注目の取組も静寂のなかで行われ、得意の右四つの体勢から白鵬が寄り切りし優勝を決めた。...
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「不思議な感覚で…モチベーションって言うんですかね、どこに持って行くかというのが」44回目の優勝となる大横綱にとっても複雑な思いがあったのだろう。史上初めて無観客で行われた大相撲の本場所興行、令和二年三月場所は白鵬の優勝で幕を下ろした。
千秋楽結びの一番は二敗を守った白鵬と鶴竜、二人の横綱同士の相星決戦となった。千秋楽の相星決戦は七年ぶりだった。本来ならば大歓声のなかで行われる注目の取組も静寂のなかで行われ、得意の右四つの体勢から白鵬が寄り切りし優勝を決めた。場所中の11日に35歳となった白鵬は年6場所制以降史上3番目の優勝年長記録となる。
表彰式も異例の形で行われた。相撲協会では社会情勢を鑑みて各国や各団体からの表彰を辞退。優勝旗と優勝賜杯の授与にとどめ非常に簡素なものとなったが、幕内全力士が東西に控えるという普段は見ることのできない光景は新鮮な印象だった。通常幕内取組前に行われる恒例の協会ご挨拶は全取組終了後に行われた。挨拶の冒頭、八角理事長は感極まったのか言葉に詰まる場面も見られた。
無事十五日間に渡る場所は終わった。大関獲りがかかっていた朝乃山は千秋楽で貴景勝を破り十一勝目を挙げ、場所後の昇格がほぼ決定となった。一方の貴景勝は負け越しで再び角番を迎えることとなる。三賞はいずれも初受賞となるフレッシュな顔ぶれ。新入幕の琴ノ若は九勝目をあげるなど新たな時代の到来も感じさせてくれた。八角理事長の挨拶の言葉にもあった通り「相撲は世の中の平安を祈願するため」に行われてきたもの。是非五月場所は無事に通常の形で開催できることを祈りたい。
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プロ野球2020・無観客のなか“幻の開幕戦”(3月22日)
本来であればプロ野球の開幕日になるはずだった3月20日。新型コロナウイルスの影響により3週間の延期が決定されたためこの三連休からは「練習試合」という形で試合が行われている。対戦カードは一部中止となった試合もあるが、基本的には本来の公式戦と同じもの。幻の開幕戦、注目の試合をプレイバックしてみよう。
先ずは日本シリーズ連覇を達成した福岡ソフトバンクホークス。ヤフオクドームからネーミングライツが変わったPayPayドームで千葉ロッテマリーンズとの試合に臨んだ。...
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本来であればプロ野球の開幕日になるはずだった3月20日。新型コロナウイルスの影響により3週間の延期が決定されたためこの三連休からは「練習試合」という形で試合が行われている。対戦カードは一部中止となった試合もあるが、基本的には本来の公式戦と同じもの。幻の開幕戦、注目の試合をプレイバックしてみよう。
先ずは日本シリーズ連覇を達成した福岡ソフトバンクホークス。ヤフオクドームからネーミングライツが変わったPayPayドームで千葉ロッテマリーンズとの試合に臨んだ。第1戦では松田宣浩のソロHRでホークスが先制。無人のスタンドに向かい恒例の“熱男”ポーズを決めた。続く21日の第2戦ではマリーンズに移籍した福田秀平が先頭打者アーチ。オープン戦から絶好調の男が古巣に挨拶代わりの一発をお見舞いする。ホークスは1点ビハインドで迎えた最終回、バスターエンドランを仕掛け、昨季ブレイクした周東が一気に3塁を陥れると、代打・栗原のサヨナラタイムリーで連勝。公式戦さながらの熱戦を制している。
セ王者・読売ジャイアンツはオープン戦ではわずか2勝にとどまった。最終戦でも敗れ9連敗を喫するなどまさかの12球団中最下位という成績に。しかし、練習試合初戦では横浜DeNAベイスターズ相手に新加入のサンチェスが先発し3回無失点と好投。OP戦とは見違えるピッティングで首脳陣を安心させた。打線も4番岡本が走者一掃タイムリーを放ち8-0で快勝した。公式戦の前哨戦となった試合でセパ王者はそれぞれ好発進している。
気になる4月10日に予定されている開幕戦だが、関係者から再延期もささやかれるなど未だ情勢は不透明だ。NPBと12球団では直前まで開幕準備会議で検討を重ねながら、シーズンの試合日程を練り直していくこととなる。
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Jリーグ、今季はJ2J3降格チーム無しの決定(3月20日)
今年で28年目のシーズンを迎えたJリーグ。2月21日に開幕したものの、その後新型コロナウイルスの国内での感染拡大に伴い、3月中の全試合の延期が決定。現在は休止状態である。現時点では4月3日からのリーグ戦再開を目指しているが状況は未だ不透明だ。
これまでに開催延期となっているのはJ1からJ3まで実に合計163試合にも上る。19日、JリーグはWEB上で臨時実行委員会を開き、「今シーズンはJ1とJ2からの降格はなし」との特例ルールを適用することを決めた。...
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今年で28年目のシーズンを迎えたJリーグ。2月21日に開幕したものの、その後新型コロナウイルスの国内での感染拡大に伴い、3月中の全試合の延期が決定。現在は休止状態である。現時点では4月3日からのリーグ戦再開を目指しているが状況は未だ不透明だ。
これまでに開催延期となっているのはJ1からJ3まで実に合計163試合にも上る。19日、JリーグはWEB上で臨時実行委員会を開き、「今シーズンはJ1とJ2からの降格はなし」との特例ルールを適用することを決めた。村井チェアマンは度重なる日程の変更により各チームの公平性を保つのが難しいことをその理由に挙げた。中断期間が長くなったことで、本来ならばリーグ戦が中断されるはずだった五輪期間中にも開催せざるを得ないかもしれない。そうなると代表選手を送り出しているチームの戦力ダウンは否めない。また、アウェーでの過密日程などが起きてしまう可能性も考慮すると妥当な判断だと言えるだろう。
その一方で下位リーグのモチベーションを維持するためにJ2、J3から上位2チームが自動昇格することも合わせて発表された。ライセンスを有しないチームが上位に来る可能性もあるため、必ずしも昇格するのが2クラブとは限らないが、これにより来季のJ1のクラブ数は現在の「18」から過去最多の「20」にまで増加することになるかもしれない。現在J1からJ3まで全国に56のJリーグクラブが存在している。Jクラブの増加の上限がどこまでになるのかは以前から議論があるが、今回のコロナウイルスの問題が意外な形でトップカテゴリーのクラブ数を変更する原因となった。
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