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鬼は外!福は内!スポーツ界恒例節分会を行く(2月5日)
立春の前日、2月3日に災厄を払い一年の幸福を祈る節分会。千葉県の成田山新勝寺には、今年も7万人もの参拝客が詰めかけた。芸能人の他、大相撲からの参加が恒例となっており、横綱・白鵬、大関・稀勢の里ら人気力士がトータル860kgもの大豆で盛大な豆撒きを行った。
角界で今一番の福男といえば、初場所優勝を決め、結婚披露宴を挙げたばかりの大関・琴奨菊。佐渡ヶ嶽部屋が毎回参加している三重県鈴鹿市の椿大神社で行われた豆撒きは、昨年を2000人上回る5000人の人出となった。...
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立春の前日、2月3日に災厄を払い一年の幸福を祈る節分会。千葉県の成田山新勝寺には、今年も7万人もの参拝客が詰めかけた。芸能人の他、大相撲からの参加が恒例となっており、横綱・白鵬、大関・稀勢の里ら人気力士がトータル860kgもの大豆で盛大な豆撒きを行った。
角界で今一番の福男といえば、初場所優勝を決め、結婚披露宴を挙げたばかりの大関・琴奨菊。佐渡ヶ嶽部屋が毎回参加している三重県鈴鹿市の椿大神社で行われた豆撒きは、昨年を2000人上回る5000人の人出となった。福にあやかろうと集まった参拝客の前で、仕切り前のルーティンポーズ“琴バウアー”も披露した琴奨菊は、連続優勝と横綱昇進に意欲を燃やした。
東京・中野区の新井薬師で9年連続の豆撒きを行ったのはボクシング世界王者・内山高志。目下11戦連続防衛中で、「ここに来れば負けないと思っているし、縁起が良い」と笑顔で語った。年内には海外でのV12、そして王座統一戦を目指すことになりそうだ。プロレスラーが大挙押しかけたのは池上本門寺。日本プロレスの祖・力道山の墓があるこの寺はプロレスとの縁が深い。本堂に安置された仁王像は、戦後仁王門を復興した際に、20代当時のアントニオ猪木をモデルに制作されたものだ。昨年引退した天龍源一郎やレスラー達が、今年も威勢よく鬼を払った。浅草寺には地元・浅草に道場を構えるアニマル浜口と、浜口京子親娘が毎年参加。歌と気合の10連発で境内を大いに沸かせてくれた。他にも女子サッカー日本代表の阪口夢穂、村松智子も都内の神社で節文祭に参加。29日からはいよいよリオ五輪最終予選が始まる。
現在、悪いニュースに覆われているスポーツ界。是非とも厄を落とし、発展と健康を祈念したい。「災い転じて福となす」となりますように…
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球界を襲った激震・キャンプインの選手達は…(2月4日)
球春到来を告げるプロ野球のキャンプイン。それと同時に衝撃的なニュースが飛び込んできた。西武、巨人、オリックスで活躍した清原和博が覚醒剤を所持したとして警視庁に逮捕。テレビ各局は終日この話題で占拠されてしまった。昨年の賭博問題からの刷新を誓っていたNPB・日本野球機構にとっては、スタート早々水を差された格好だ。
2日深夜に飛び込んできた速報により、スポーツ紙も急遽一面の差し替えを迫られる事態に。ワイドショー「情報ライブミヤネ屋」(読売テレビ)ではその内容について触れていた。...
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球春到来を告げるプロ野球のキャンプイン。それと同時に衝撃的なニュースが飛び込んできた。西武、巨人、オリックスで活躍した清原和博が覚醒剤を所持したとして警視庁に逮捕。テレビ各局は終日この話題で占拠されてしまった。昨年の賭博問題からの刷新を誓っていたNPB・日本野球機構にとっては、スタート早々水を差された格好だ。
2日深夜に飛び込んできた速報により、スポーツ紙も急遽一面の差し替えを迫られる事態に。ワイドショー「情報ライブミヤネ屋」(読売テレビ)ではその内容について触れていた。今回はそれら“幻の一面“となってしまった話題を紹介しよう。スポーツ報知は、ジャンアンツ宮崎キャンプが一面の予定だった。臨時コーチを務める松井秀喜が、練習に参加した全野手に対し「青空打撃教室」を開催。ヤンキース時代の同僚、D・ジーターやA・ロッドらを教材に、バッティングフォームを示しながら熱い指導を行った。G戦士たちは大きな刺激を受けたようだ。そして、日刊スポーツはマリーンズの石垣島キャンプ。主役は夏の甲子園準優勝のドラフト1位・平沢大河。久々に高卒内野手での開幕スタメンも期待される超大物ルーキーだ。初のフリー打撃で52スイング中6本の柵越えは、ゴジラ松井の4発という記録を超えた…という記事だった。どちらも今季のプロ野球開幕へ向け、胸躍るような期待を抱かせる記事。それが、かつて高卒1年目から大活躍し、ジャイアンツの4番も務めた名スラッガーの不祥事で霞んでしまったのは何という皮肉だろうか。
今回の事件が社会に与えた衝撃は大きい。選手達が信頼を勝ち取るためにはグラウンドで結果を出すしかない。野球にかけるひたむきな姿勢、全身全霊のプレーだけをファンは待っている。
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敗れてきた者の意地を知る指揮官からのエール(2月3日)
「不可能は無いんだということをこのチームから皆さんに受け取ってほしい」6大会連続の五輪出場を決めたU-23日本代表。韓国との決勝戦でも3-2で勝利をおさめ、U-23アジア選手権の優勝を決めた。2点を先制されながら、後半の14分間に3本のゴールを決めての大逆転劇。長くベスト8の壁に苦しんできた世代が、五輪予選決勝無敗の強敵を破ったのだ。
今大会は1次リーグから厳しい戦いの連続だった日本代表。絶体絶命のピンチを何度もしのぎ切り、延長戦でイランを下した準々決勝。...
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「不可能は無いんだということをこのチームから皆さんに受け取ってほしい」6大会連続の五輪出場を決めたU-23日本代表。韓国との決勝戦でも3-2で勝利をおさめ、U-23アジア選手権の優勝を決めた。2点を先制されながら、後半の14分間に3本のゴールを決めての大逆転劇。長くベスト8の壁に苦しんできた世代が、五輪予選決勝無敗の強敵を破ったのだ。
今大会は1次リーグから厳しい戦いの連続だった日本代表。絶体絶命のピンチを何度もしのぎ切り、延長戦でイランを下した準々決勝。劇的なアディショナルタイムでの決勝ゴールでリオ行きを決めたイラク戦。登録23選手中22人まで起用した、まさに総力戦での栄冠だ。長く私たちの記憶に刻まれるだろうゴールの数々。そのたびにベンチにダッシュして全員が駆け寄る光景が何度も見られた。これはコーチの発案で、「ゴールはチームみんなのゴールだ」という意識の表れだという。キャプテンの遠藤航は、帰国後の出演番組で「誰が出ても同じサッカーが出来る」ことをチームの強さに挙げた。
戦うたびに強くなっていった日本代表の若武者たち。それまで栄光を味わえなかった彼らを、「勝てる集団」に変えた手倉森監督自身も挫折を知る一人だ。選手時代は日本リーグの住友金属(現・鹿島アントラーズ)に所属していたが、Jリーグ発足の前年に戦力外通告。28歳で現役を引退した。今大会で冴えまくった選手起用も、不遇な現役時代の経験があるからこそ控え選手の気持ちが良くわかるのではないだろうか。冒頭の言葉は記者会見での監督のものだ。「日本をサッカーで明るい国にしていきたい」という手倉森監督。敗者の意地を知る指揮官は、日本中に勇気と希望を与えてくれた。
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津軽からリオへ・けっぱれ!!陸奥の爆走娘(2月2日)
「リオ五輪決定だべ!?」型破りな歓喜の声が長居陸上競技場に響き渡った。31日に行われたリオデジャネイロ五輪代表選考の大阪国際女子マラソンは福士加代子が2位以下を大きく引き離し優勝。日本陸連の設定した五輪選考タイムを上回る2時間22分17秒は自己ベストだ。代表枠3名のうち、すでに当確している世界選手権7位・伊藤舞のタイムも上回る好記録で、リオへの切符を大きく手繰り寄せた。
福士はハーフマラソンのアジア記録保持者。...
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「リオ五輪決定だべ!?」型破りな歓喜の声が長居陸上競技場に響き渡った。31日に行われたリオデジャネイロ五輪代表選考の大阪国際女子マラソンは福士加代子が2位以下を大きく引き離し優勝。日本陸連の設定した五輪選考タイムを上回る2時間22分17秒は自己ベストだ。代表枠3名のうち、すでに当確している世界選手権7位・伊藤舞のタイムも上回る好記録で、リオへの切符を大きく手繰り寄せた。
福士はハーフマラソンのアジア記録保持者。10年以上前に樹立した3000mと5000mの日本記録は未だに破られていない。アテネから3大会連続でオリンピック出場を果たしているが、マラソンでは代表に入ることはできなかった。津軽が生んだトラックの女王が跳ね返され続けたのは「30kmの壁」だった。2008年、初挑戦の大阪国際女子マラソン。一般参加選手として参加し、30kmまで独走するものの急激に失速。競技場で何度も転倒しながら19位でのゴールとなり屈辱にまみれる。終盤のスタミナ克服が課題だったが、ついに2013世界陸上のマラソンで銅メダルに輝いた。大会前、「25kmを走ったら、そこからがスタートなんだというレースをしたい」と語っていた通り、最後までペースを保ち続け、因縁の大会を制した。今回がラストチャンスと臨んだ選考レース。ここ2年は3度の骨折にも見舞われていたという。笑顔に隠された彼女の苦闘をよく知るTV解説の増田明美は、ゴール直前にはもう号泣していた。もし、マラソン代表入りが決定すれば、陸上日本女子初の五輪4大会連続出場となる。底抜けに陽気な福士には南米ラテンの地が良く似合う。陸上界の第一線を走り続けた福士も今年34歳。ここからが再び彼女のスタート地点だ。けっぱれ(頑張れ)!福士。
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伊調馨、敗れる!無敗街道を続ける困難さとは(1月31日)
歴史が変わった瞬間だ。13年近く勝ち続けていた最強女王が敗れた。19日、ロシアで開幕したヤリギン国際大会。女子58kg級決勝で、リオ五輪代表の伊調馨が、初出場のモンゴル選手にテクニカルフォール負け。不戦敗を除くと、2003年3月以来の黒星を喫してしまった。この快挙にモンゴルレスリング協会会長の元横綱・朝青龍(ドルゴルスレン・ダグワドルジ)も大興奮。この日が横綱昇進と同じ日だったと明かし、「あの鉄人にうちの若いレスラーが10-0勝ち」と日本語で喜びを爆発させた。...
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歴史が変わった瞬間だ。13年近く勝ち続けていた最強女王が敗れた。19日、ロシアで開幕したヤリギン国際大会。女子58kg級決勝で、リオ五輪代表の伊調馨が、初出場のモンゴル選手にテクニカルフォール負け。不戦敗を除くと、2003年3月以来の黒星を喫してしまった。この快挙にモンゴルレスリング協会会長の元横綱・朝青龍(ドルゴルスレン・ダグワドルジ)も大興奮。この日が横綱昇進と同じ日だったと明かし、「あの鉄人にうちの若いレスラーが10-0勝ち」と日本語で喜びを爆発させた。
昨年の世界選手権、そして全日本選手権でも他を全く寄せ付けない完全優勝。同じく無敗記録を更新中の吉田沙保里は、やや苦戦する場面が見られたのに対し、危なげなく白星を積み重ねていく伊調の姿は安定感に満ちていた。それが、まさかまさかの大波乱である。国民栄誉賞を受賞し、メディアへの露出も多い吉田に対し、伊調はあまり取材を受けず多くを語らない。TV出演なども苦手という彼女は、レスリング一筋に打ち込んできた。その分、吉田にばかり負担が行く状況に対して、申し訳ないという気持ちがあると吐露した事もある。今回は代表選手5人の中では唯一の参加。大会前、新聞社の取材に対し、「責任重大」と語っていた伊調。ほんの僅か、心のどこかに気負いがあったのだろうか。
五輪4連覇というレスリング界初の偉業を目指す伊調と吉田の二大女王。「霊長類最強の男」アレクサンドル・カレリンでさえ、決勝で僅か1つの反則ポイント差で惜敗し、4連覇は果たせなかった。勝負の世界に「絶対」は存在しない。だが、リオまではまだ時間がある。久々に敗北の味を知った事が、得難いプラスの経験になると信じたい。彼女は更に強くなった筈だから。
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