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サッカー、バレーに続け!「Bリーグ」始動へ(5月26日)
NBL(ナショナル・バスケットボール・リーグ)とbjリーグ(日本プロバスケットボールリーグ)。2つのバスケットボール男子国内リーグを統合して誕生するのが「Bリーグ」だ。24日、その開幕戦の発表会見が都内で行われた。
記念すべきオープニングゲームを戦う2チームはアルバルク東京と琉球ゴールデンキングスに決定。アルバルク東京はNBL2015-16シーズン・レギュラーラウンド1位のチーム。かたや琉球ゴールデンキングスはbjリーグ2015-16王者である。...
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NBL(ナショナル・バスケットボール・リーグ)とbjリーグ(日本プロバスケットボールリーグ)。2つのバスケットボール男子国内リーグを統合して誕生するのが「Bリーグ」だ。24日、その開幕戦の発表会見が都内で行われた。
記念すべきオープニングゲームを戦う2チームはアルバルク東京と琉球ゴールデンキングスに決定。アルバルク東京はNBL2015-16シーズン・レギュラーラウンド1位のチーム。かたや琉球ゴールデンキングスはbjリーグ2015-16王者である。事実上、NBLとbjリーグのトップチーム同士の対戦ということで、いきなりの頂上対決は一般ファンの注目も集めそうだ。アルバルク東京の田中大貴は「バスケットをまた見に行きたいと思ってもらえるような、感動させられるようなプレーをしたいと思う」と決意を表明した。
しかし、これまでのバスケ男子リーグの並立問題は、非常に根が深く複雑な経緯があった。一般の人には果たして何というリーグがあるのかですら、余り浸透していなかったのではないかと感じる。日本リーグからスーパーリーグ、JBLを経て、2013年に誕生したNBL。一方、完全プロ化を目指して離脱したチームを中心に2005年にスタートしたのがbjリーグである。日本代表の殆どはNBL所属の選手が占めており、選手のレベル的にはNBLが優っていると言える。一方、従来の企業チームの応援団が主体のNBLに比べ、完全プロチームbjリーグは応援スタイルも本場NBA流。派手なBGMとDJによる会場との一体感は、bjリーグに軍配が上がるだろう。この両者が融合し、それぞれの長所を生かした新リーグが始動すれば、日本のバスケシーンは劇的に変わるかもしれない。9月22日の開幕が待ち遠しい。
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イチローの「名言」・記録への飽くなき挑戦(5月25日)
大リーグ・マーリンズのイチローは23日、今季初めて3試合連続で先発出場。5打数4安打1打点の大活躍をみせた。試合後は「野球をしている感じだった。楽しい訳ではないけど実感がある」と淡々と語った。あまり年齢のことを言うとイチローから「42歳とかもういいから」と笑われてしまいそうだが、やはりこの人には“鉄人“という称号こそ相応しいだろう。
21日の試合前、レフトのゴールデングラブ選手・イエリッチが腰の痛みを訴え、ゲーム開始わずか2時間半前に白羽の矢が立ったイチロー。...
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大リーグ・マーリンズのイチローは23日、今季初めて3試合連続で先発出場。5打数4安打1打点の大活躍をみせた。試合後は「野球をしている感じだった。楽しい訳ではないけど実感がある」と淡々と語った。あまり年齢のことを言うとイチローから「42歳とかもういいから」と笑われてしまいそうだが、やはりこの人には“鉄人“という称号こそ相応しいだろう。
21日の試合前、レフトのゴールデングラブ選手・イエリッチが腰の痛みを訴え、ゲーム開始わずか2時間半前に白羽の矢が立ったイチロー。久々の先発にもかかわらず、この日は今季初の4安打と打撃が大爆発。42歳以上の1試合4安打の達成は、メジャー通算最多安打のピート・ローズ以来30年ぶりの快挙だった。翌22日も2安打とマルチヒット達成。23日の二度目の4安打と合わせて3試合で10安打とし、メジャー通算安打数は2960本に。3000本安打まで残り40本と迫った。現在60打数25安打。規定打席には達していないものの打率は.417という驚異的な数字だ。このままいけば、今季中の大台到達も現実味を帯びてくる。日米通算安打数でも、P・ローズの最多安打記録にあと18本である。本人が「試合に出ていないほうがしんどい」という通り、途中起用よりも、最初から守備について打席に向かうほうがリズムは掴みやすいだろう。とはいえ、強肩強打のイエリッチが復帰となれば、再び控えに回る可能性は高いと思われる。それでもイチローは出場の機会を信じて、今まで通り誰よりも早くグラウンドに練習に現れ、試合後には入念に体のケアとバットとグラブの手入れを続けるに違いない。その飽くなき精神は彼のこの名言に集約されている。「しっかりと準備もしていないのに、目標を語る資格はない」(イチロー)
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大相撲夏場所総括・盤石な横綱と新時代の足音(5月24日)
「全勝は気持ちいいです」土俵下の優勝インタビューで、大横綱は相好を崩した。すでに14日目に37回目の優勝を決めていた横綱・白鵬は、千秋楽結びの一番で鶴竜に土俵際に攻め込まれながら“うっちゃり”で勝利。15戦全勝で、1年4か月ぶりに国技館での賜杯を抱いた。
熱戦に館内からは温かい拍手が送られ、白鵬も満面の笑顔での挨拶。3月の大阪場所で、変化しての優勝決定に対し、観客から容赦ない罵声を浴びせられ、次々に席を立たれてしまったあの時とは雲泥の差だった。...
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「全勝は気持ちいいです」土俵下の優勝インタビューで、大横綱は相好を崩した。すでに14日目に37回目の優勝を決めていた横綱・白鵬は、千秋楽結びの一番で鶴竜に土俵際に攻め込まれながら“うっちゃり”で勝利。15戦全勝で、1年4か月ぶりに国技館での賜杯を抱いた。
熱戦に館内からは温かい拍手が送られ、白鵬も満面の笑顔での挨拶。3月の大阪場所で、変化しての優勝決定に対し、観客から容赦ない罵声を浴びせられ、次々に席を立たれてしまったあの時とは雲泥の差だった。やはり、千秋楽とはこのような結びの一番、表彰式であってほしい。
場所前に注意を受けた“駄目押し“については、何番かグレーゾーンの相撲もあったが、審判部からは「問題なし」との見解で事なきを得た。大阪場所に比べれば自制しているのは伝わってきた。一方で、物議を醸したのは立ち合いでの激しい“かちあげ“だ。強烈な右肘での一閃は、さながらプロレスのエルボースマッシュのようなカウンター攻撃。エジプト出身の大砂嵐が一時多用して問題となったが、横綱がこの戦法を使う是非に対しては意見が分かれた。だが、白鵬は場所中に右足を負傷していたことを告白。踏み込みの圧力不足をカバーするための苦肉の策だったと明かした。いずれにせよ、優勝を逃した稀勢の里以下の力士たちは、積極的に横綱の取り口への研究を進め、それを打ち破るために一層稽古に励まねばなるまい。
幕内では新鋭の御嶽海の敢闘賞、人気の遠藤の復活という明るい話題もあった。また、十両ではアクロバティックな相撲でファンを大いに沸かせた宇良と、最後まで優勝争いに絡んだ佐藤という2人の新十両の活躍も光る。まだまだ盤石な白鵬時代と新時代力士の台頭。名古屋場所では、更に充実した土俵が楽しめそうである。
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オリンピック出場決定・その陰で噴出した課題(5月22日)
バレーボール女子の世界最終予選(OQT)日本はイタリア戦での獲得ポイント数で4位以上が確定し、4大会連続の五輪出場を決めた。だが、前回ロンドン五輪OQTのセルビアとの最終戦と同じく、フルセット負けでの出場確定。“火の鳥NIPPON”の不安や課題が浮き彫りになった一戦と言えるのではないかと思う。
セットカウント1-2と後のない状況で、第4セットを25-21で奪ったのは見事だった。だが、五輪出場が決定したあとのプレーは、完全に集中力が切れてしまったかのよう…粘りを見せることもないまま敗北してしまった。...
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バレーボール女子の世界最終予選(OQT)日本はイタリア戦での獲得ポイント数で4位以上が確定し、4大会連続の五輪出場を決めた。だが、前回ロンドン五輪OQTのセルビアとの最終戦と同じく、フルセット負けでの出場確定。“火の鳥NIPPON”の不安や課題が浮き彫りになった一戦と言えるのではないかと思う。
セットカウント1-2と後のない状況で、第4セットを25-21で奪ったのは見事だった。だが、五輪出場が決定したあとのプレーは、完全に集中力が切れてしまったかのよう…粘りを見せることもないまま敗北してしまった。同情的な見方をすれば、第4セットを取った直後に場内のDJが「リオ五輪出場決定」と大きくアナウンスしたことの影響はあったのかもしれない。解説の川合俊一も「アナウンスはしないで欲しかった」と苦言を呈したように、選手の緊張感を途切れさせてしまった感は否めないからだ。これはチームの問題というより、協会が放送局とよく話し合うべきことではないかと思う。
もう一つ残念な出来事は、日本・タイ戦のクライマックスで出たレッドカードの問題。タイの監督は「理解できない。アンフェアだ」と憤り、「これはスポーツではない。日本のショーだ」と語った。そもそもこの一件は選手交代を知らせるタブレットの不具合が原因で、このような重要な大会でこのようなトラブルがあったのは非常に残念なことだ。この試合後、日本のキャプテン木村沙織のSNSには、タイ語での非難のメッセージが殺到するという事態に発展した。日本の開催大会には派手な演出や、アイドルなどのパフォーマンスも飛び交う。TVの視聴率の問題はあるにせよ、肝心の大会運営に支障が出るのでは困る。日本バレー協会には大きな課題が突き付けられたように感じる大会だった。
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国内での経緯と対応“コリジョンルール“後篇(5月21日)
今季から走者と捕手の衝突を防止する「コリジョンルール」が導入された日本プロ野球(NPB)。そもそもはメジャーリーグで2011年にキャッチャーが左足靭帯を切る大けがを負ったクロスプレーでの事故が制定のきっかけだった。
NPBでも大きな外国人選手が、本塁上でキャッチャーを突き飛ばす場面をよく目にしたものだ。タイミングがアウトの状況で、タックルで落球を誘うのは決してルール違反ではないのだが、大きな負傷につながるケースも少なくなかった。...
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今季から走者と捕手の衝突を防止する「コリジョンルール」が導入された日本プロ野球(NPB)。そもそもはメジャーリーグで2011年にキャッチャーが左足靭帯を切る大けがを負ったクロスプレーでの事故が制定のきっかけだった。
NPBでも大きな外国人選手が、本塁上でキャッチャーを突き飛ばす場面をよく目にしたものだ。タイミングがアウトの状況で、タックルで落球を誘うのは決してルール違反ではないのだが、大きな負傷につながるケースも少なくなかった。最近ではタイガースで214安打を記録したマット・マートンの走塁プレーが記憶に新しい。2013年にはスワローズ戦で田中雅彦と相川亮二が、激しいタックルで負傷させられたことがある。パ・リーグでも昔から外国人選手の強引な本塁突入は頻繁にみられ、選手生命に関わる大けがをした名捕手もいた。だが、今回のコリジョンルールではこのような走塁はアウトとなる。今はまだ過渡期のためにルール適用の改善が必要だが、最悪の事態を避けられるようになったことは歓迎すべきことと言えよう。
実はアマチュア野球では2008年からすでにこのルールが運用されている。かつては少年野球の頃から、「捕手は走者から逃げてはいけない」ものだと指導されていた。野球経験者のなかには、後ろからのタッチ、所謂「追いタッチ」はセーフになる可能性が高くなるため、厳しく戒められてきたのをご記憶されている方も多いだろう。だが、すでに高校野球でもコリジョンルール適用は始まっており、いずれはホームベース上でのタックルといった経験を持たない選手たちがプロにもやってくる。新ルールに適応した守備の方法も研究され、技術が磨かれていくに違いない。それがまた新しい野球の醍醐味を生むものになるであろうことを信じたい。
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