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ジュニアの熾烈な争い・次世代の女王は誰だ?(11月23日)
「小さい時から飛行機に乗るたびに憧れていたのでとても嬉しいです」初めて着るキャビンアテンダントの制服に笑顔が弾けるフィギュアスケートの本田真凜。21日、浅田真央以来フィギュアスケーターとしては2人目となる日本航空とのスポンサー契約を発表した。羽田空港の格納庫で行われた発表会で、記者のリクエストに応えてCAの真似をして見せる姿は初々しい普通の15歳の少女。しかし、彼女こそは2016世界ジュニア選手権の女王である。...
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「小さい時から飛行機に乗るたびに憧れていたのでとても嬉しいです」初めて着るキャビンアテンダントの制服に笑顔が弾けるフィギュアスケートの本田真凜。21日、浅田真央以来フィギュアスケーターとしては2人目となる日本航空とのスポンサー契約を発表した。羽田空港の格納庫で行われた発表会で、記者のリクエストに応えてCAの真似をして見せる姿は初々しい普通の15歳の少女。しかし、彼女こそは2016世界ジュニア選手権の女王である。
この前日まで彼女は札幌で行われていた全日本ジュニア選手権に出場していた。1年年上のJr.GP日本優勝・坂本花織、本田と同学年の新星・白岩優奈、そして14歳ながらトリプルアクセルを跳ぶ浅田2世・紀平梨花らとの、熱く可憐な氷上の戦いが繰り広げられた。SPでは3フリップ&3トゥループのジャンプを完璧に決めた坂本が首位に立つ。本田も3つのジャンプ全てを華麗に決め、持ち前の表現力で僅差の2位につけた。迎えた翌日のフリーの演技。ここでも坂本がスピード感のある安定した演技を見せる。見事自己ベストを更新しての初優勝を決めた。本田はフリーでトップの白岩に続き3位に。試合後「悔いばっかりが残るフリーなので…」と涙を浮かべ、ジャンプの着地ミスを悔やんだ。だが坂本と共に来月の全日本選手権への出場権を獲得。更にジュニアGPファイナル(フランス)への挑戦も控えている。
一方のシニアは先週GPシリーズ中国杯に三原舞依が参戦。SPで自己ベストを記録したものの惜しくも4位と米国杯に続く表彰台は逃した。三原は坂本より1歳年上。来シーズンには坂本、本田らも加わり、日本の女子フィギュア界は更に盛り上がりを見せるだろう。世界選手権そして平昌五輪へ向け、女王の座を巡る競演は続く。
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若い力が躍動!日本競泳陣2020年への飛躍(11月22日)
「充実していた4日間だったなと思います」(池江璃花子)。東京辰巳国際水泳場で開催された水泳アジア選手権が20日閉幕。リオ五輪にも出場した16歳のニューヒロインは4つの種目で金メダルを獲得した(女子50m自由形、同バタフライ、100mバタフライ、女子4×100mメドレーリレー)。
4冠目となった4×100mメドレーでは池江は第3泳者のバタフライで登場。猛追する中国選手を引き離し、前日に金メダルを獲得した自らの個人記録を上回るタイムで最終泳者につなぎ、見事大会新記録での優勝を決めた。...
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「充実していた4日間だったなと思います」(池江璃花子)。東京辰巳国際水泳場で開催された水泳アジア選手権が20日閉幕。リオ五輪にも出場した16歳のニューヒロインは4つの種目で金メダルを獲得した(女子50m自由形、同バタフライ、100mバタフライ、女子4×100mメドレーリレー)。
4冠目となった4×100mメドレーでは池江は第3泳者のバタフライで登場。猛追する中国選手を引き離し、前日に金メダルを獲得した自らの個人記録を上回るタイムで最終泳者につなぎ、見事大会新記録での優勝を決めた。この大会で池江が獲得したメダルは7つに上る。バタフライ以外に自由形でも日本新記録を保持するが、他の泳ぎも「良い気分転換になるので好き」だという池江。生後2か月ごろから英才教育を受け、5歳の時には4泳法すべてを習得していたという正に水泳の申し子。期待は益々高まるばかりだ。今大会では池江以外にも女子200m平泳ぎで、東洋大学の青木玲緒樹がリオ五輪銅メダリストを破り金メダル獲得。男子平泳ぎも19歳の渡辺一平が2冠を達成するなど若手の躍進が光った。2020東京では彼らがトビウオジャパンを牽引していくに違いない。
一方、肝心の会場問題については辰巳水泳場の改修などの見直し案も出たなか、先月東京都は当初の計画通り「オリンピックアクアティクスセンター」を新設する方向で決断を下した。アジア選手権のため来日していた国際水泳連盟のマグリオーネ会長は、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会を訪問し「我々の望む条件を叶えてくれると確信している。大会の成功は間違いない」と太鼓判を押した。紆余曲折はあったが、4年後に向け選手たちが安心して練習に打ち込める環境作りを望みたいところだ。
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J1への道、最終節・執念の戦い悲喜こもごも(11月21日)
20日に行われたサッカーJ2の最終節。J1への昇格、そしてJ3への降格…様々な思いが交錯する戦いが各地で繰り広げられた。既にJ1からの降格チーム3チームは決定済(名古屋、湘南、福岡)。自動昇格となる上位2チームの指定席はコンサドーレ札幌、清水エスパルス、そして松本山雅FCの3チームに絞られていた。
首位のコンサドーレは、10月以降苦しいゲームが続き、なかなか勝ち点が積み上げられない状況にあった。...
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20日に行われたサッカーJ2の最終節。J1への昇格、そしてJ3への降格…様々な思いが交錯する戦いが各地で繰り広げられた。既にJ1からの降格チーム3チームは決定済(名古屋、湘南、福岡)。自動昇格となる上位2チームの指定席はコンサドーレ札幌、清水エスパルス、そして松本山雅FCの3チームに絞られていた。
首位のコンサドーレは、10月以降苦しいゲームが続き、なかなか勝ち点が積み上げられない状況にあった。その間、猛烈な勢いで追い上げを見せてきたのがエスパルスと山雅だった。迎えた運命の最終第42節。コンサドーレはJ3降格危機の最下位ツエーゲン金沢をホームに迎えた。コンサドーレは引き分け以上で昇格が決まるゲームだったが、終盤まで共に無得点の展開に。ラスト5分に入ると自陣でパスを回し合い、引き分け勝ち点「1」狙いの態勢に入る。そのままスコアレスドローとなり、コンサドーレがJ2優勝と5季ぶりのJ1復帰をもぎ取った。しかし、リスクを回避してタイムアップを狙ったプレーには、スタジアムからは一部ブーイングも巻き起こっていた。これはサポーターの間でも意見の分かれるところかもしれない。
一方、共に1季でのJ1返り咲きを狙うエスパルスと山雅。エスパルスは徳島ヴォルティスに逆転勝ちし、怒涛の9連勝。自力で2位を確保し、J1への復帰を決めた。山雅も執念の勝利をもぎ取ったが、あと一歩及ばず3位が確定。来週行われる6位・岡山とのプレーオフにまわることとなる。プレーオフは一発勝負のトーナメント戦。残り1枠を巡って、3位から6位の4チームが争う。J2-J3入替戦も同じく来週から始まる。ツエーゲンはJ2復帰を目指すJ3首位・栃木SCとの対戦だ。Jの熱き昇格争いはまだまだ終わらない。
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選手を活かす栗山流監督術・次の一手とは?…(11月19日)
「僕が、ということではなく、球団全体でいただいたという風に捉えています」いつもと変わらぬ控えめな言葉がこの人らしい。その年で最もプロ野球の発展に貢献した人物に贈られる「正力松太郎賞」。今年は北海道日本ハムファイターズを見事日本一に導いた栗山英樹監督が選出された。冒頭の言葉は受賞会見での監督のコメントだ。
例年日本一監督に贈られることが多いこの賞だが、日本ハム球団からの受賞は初めてのこと(ちなみに前回ヒルマン監督のもとでファイターズがシリーズを制した2006年の受賞は、第1回ワールドベースボールクラシックで優勝した日本代表を率いた王貞治監督だった)今回選考委員長を務めたその王貞治氏は、受賞理由について、「選手の持てる力を引き出した栗山監督の手腕は本当に立派だった」と栗山監督を高く評価する。...
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「僕が、ということではなく、球団全体でいただいたという風に捉えています」いつもと変わらぬ控えめな言葉がこの人らしい。その年で最もプロ野球の発展に貢献した人物に贈られる「正力松太郎賞」。今年は北海道日本ハムファイターズを見事日本一に導いた栗山英樹監督が選出された。冒頭の言葉は受賞会見での監督のコメントだ。
例年日本一監督に贈られることが多いこの賞だが、日本ハム球団からの受賞は初めてのこと(ちなみに前回ヒルマン監督のもとでファイターズがシリーズを制した2006年の受賞は、第1回ワールドベースボールクラシックで優勝した日本代表を率いた王貞治監督だった)今回選考委員長を務めたその王貞治氏は、受賞理由について、「選手の持てる力を引き出した栗山監督の手腕は本当に立派だった」と栗山監督を高く評価する。個々の選手のベストパフォーマンスの発揮は、監督本人が最も心がけている点であるという。「その試合の中で一人一人の選手をどうやって輝かすことができるか」それこそが栗山流の選手起用なのだ。
受賞に先立つ2日前、外国特派員協会で会見を行った際にこんな一幕があった。今季未勝利に終わった斎藤佑樹について、記者からの「サイトウは何故駄目なのか」との厳しい質問に対し、「僕が悪いんです。本当に何とかしないと。時間をください」と、なかなか結果を出せずにいる一世を風靡した人気選手を庇った。やんちゃで知られた中田翔をサムライJAPANの四番に成長させ、メジャー志向だった大谷翔平を口説き落とし二刀流を成功させた栗山監督。「今年以上に来年は大きな手を打とうと思っている」という不敵な発言も気になる。その優しい眼差しの先に一体何を見据えているのだろうか。
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史上3人目の1000勝・白鵬の大偉業の行方(11月18日)
大相撲九州場所も序盤戦を終えた。綱取りがかかる東大関・豪栄道は無傷の五連勝と落ち着いた相撲で理想的なスタートを切った。久々に上位に戻ってきた遠藤も好調。博多の土俵を盛り上げている。昨年からの満員御礼は二日目で途切れたものの、再度四日目には大入りに。四日目の満員御礼は武蔵丸、魁皇ら5力士による優勝決定戦が行われた平成8年(1996)の場所以来20年ぶりのことだ。ここ数年観客動員に苦戦し続けていた地方場所の中でも、ご当地力士・魁皇の引退以降九州場所は特に空席が目立つ寂しい客の入りだった。...
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大相撲九州場所も序盤戦を終えた。綱取りがかかる東大関・豪栄道は無傷の五連勝と落ち着いた相撲で理想的なスタートを切った。久々に上位に戻ってきた遠藤も好調。博多の土俵を盛り上げている。昨年からの満員御礼は二日目で途切れたものの、再度四日目には大入りに。四日目の満員御礼は武蔵丸、魁皇ら5力士による優勝決定戦が行われた平成8年(1996)の場所以来20年ぶりのことだ。ここ数年観客動員に苦戦し続けていた地方場所の中でも、ご当地力士・魁皇の引退以降九州場所は特に空席が目立つ寂しい客の入りだった。着実に九州の地でも相撲熱は再燃してきているのを感じさせる。
そんななか三日目には相撲史に偉大な記録が刻まれた。休場明けの横綱・白鵬が魁聖を破り、史上3人目となる通算1000勝を達成したのだ。花道でファンから大きな花束を渡された横綱は「まさか自分が。嬉しかった。優勝したみたい」と相好を崩した。歴代2位は先日急逝した横綱・千代の富士の1045勝。そして1位はこの日、取組を土俵下で見つめていた審判の浅香山親方、元大関・魁皇だ(1047勝)。白鵬の1000勝は名古屋場所で到達かと思われていたが、思わぬ負傷で足踏み。秋場所も休場して、ここ九州での達成になった。1000勝達成時の年齢を比較すると千代の富士の34歳、魁皇の37歳に対し、白鵬はまだ31歳という若さ。初土俵からわずか15年での大台は驚異的なハイスピードだ。浅香山親方は「自分の記録と比べるのは申し訳ないぐらい」と謙遜するが、このままいけば来年の夏場所には記録を塗り替える可能性は濃厚だろう。記者に次の目標を問われ、「1001勝」と返した大横綱。果たしてどこまで白星を積み重ねていくのだろうか?白鵬のビクトリーロードはまだまだ続く。
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