更新を終了しています
稀勢の里、いきなりの躓き・本命無き優勝争い(5月15日)
皇太子殿下ご夫妻をお迎えした台覧相撲となった夏場所初日。国技館での初お披露目となった新横綱・稀勢の里は、結びの一番で小結・嘉風と対戦したが、あっさりと寄り切られ黒星発進となってしまった。鶴竜も御嶽海に押し出しで敗れ、早くも四横綱のうち二人まで土が付いた。
場所前に話題を呼んだ人気漫画“北斗の拳”の化粧まわしで、稀勢の里が土俵入りすると、大声援が巻き起こった国技館。柏手を打つ音も大きく館内に響き渡り、左上腕部のけがの影響を感じさせない力強い雲竜型に安心したファンも多かっただろう。...
全部読む
皇太子殿下ご夫妻をお迎えした台覧相撲となった夏場所初日。国技館での初お披露目となった新横綱・稀勢の里は、結びの一番で小結・嘉風と対戦したが、あっさりと寄り切られ黒星発進となってしまった。鶴竜も御嶽海に押し出しで敗れ、早くも四横綱のうち二人まで土が付いた。
場所前に話題を呼んだ人気漫画“北斗の拳”の化粧まわしで、稀勢の里が土俵入りすると、大声援が巻き起こった国技館。柏手を打つ音も大きく館内に響き渡り、左上腕部のけがの影響を感じさせない力強い雲竜型に安心したファンも多かっただろう。だが、取組時には頑丈なテーピング姿で登場。土俵上では体にものを付けないという美学を曲げて取組に挑んだ姿は、負傷箇所はまだ本調子でないことを伺わせた。
嘉風にはここ一年負けなしで、得意の対戦相手。にも拘わらず、しっかり脇を締めておっつける嘉風の懐に、稀勢の里は左腕をねじ込むことができない。右上手も届かず、いつもの得意の左四つに持ち込めぬまま上体を起こされると、土俵際に追い詰められ勝負あり。解説の北の富士勝昭氏も思わず「これは不味いことになった」と嘆く程の悪い相撲内容だ。今場所の土俵は、かなり厳しいものになるのではなかろうか。
一方、休場明けの白鵬は横綱初挑戦の千代の国を一気に寄り切るも、土俵際で叩き込まれ腹から落ちた。まだ相撲勘が戻っていない印象を受ける。日馬富士は完璧な四つ相撲だが、相変わらず両肘には爆弾を抱えたまま。四横綱が場所を牽引できるか不安を感じさせる初日の土俵だった。一方で、両横綱を破った二人の小結と、高安・玉鷲の関脇陣は好調。果たして誰が優勝争いに踊り出てくるのか?まだ全くわからない。
閉じる
夢の球宴・大谷翔平が生んだ新ルールとは?(5月13日)
16日からファン投票の受付が開始されるプロ野球のマイナビオールスターゲーム2017。11日にファイターズ・栗山英樹監督とカープ緒方孝市監督が出席し、記者会見が行われた。
緒方監督は「球宴で見たい相手チームの選手名を問われると「正直、僕は大谷君を見たいんですよ…本当は」と答えつつ、「すいません栗山監督」と相手指揮官の苦しい心情を慮った。周知の通り、現在故障で大谷は二軍調整中。栗山監督によれば、屋内での投球&打撃練習を続けているが、まだ復帰時期は全くの白紙状態という。...
全部読む
16日からファン投票の受付が開始されるプロ野球のマイナビオールスターゲーム2017。11日にファイターズ・栗山英樹監督とカープ緒方孝市監督が出席し、記者会見が行われた。
緒方監督は「球宴で見たい相手チームの選手名を問われると「正直、僕は大谷君を見たいんですよ…本当は」と答えつつ、「すいません栗山監督」と相手指揮官の苦しい心情を慮った。周知の通り、現在故障で大谷は二軍調整中。栗山監督によれば、屋内での投球&打撃練習を続けているが、まだ復帰時期は全くの白紙状態という。
昨年のオールスターゲームで大谷は投手1位に選出されながらも、直前に指のマメが潰れてしまい特例で急きょ野手としての出場となった。オールスターゲームには戦力温存のための安易な出場辞退を防ぐため、「辞退した場合は後半戦開始から10試合出場できない」というルールがある。これに関連し、今年から新たに「投手での出場は不可だが野手として出場する場合」と「野手での出場は不可だが投手として出場する場合」の規定が明文化された。さらに、昨年大谷が野手に変更になったため、パリーグの投手が1人減ってしまったことを踏まえ、その場合には投手を1名補充可能と変更した。いずれも二刀流・大谷が生んだ新ルールといえよう。
現在、セの首位争いを繰り広げるカープに対し、昨季日本一のファイターズは5位に低迷。4月には6連敗と10連敗を体験するなど苦しい戦いが続いた。一方、大谷への投票は減りそうだが、ジャイアンツから移籍して才能が開花しつつある大田泰示など注目の選手もいる。果たして今年はどんな夢の球宴が見られるだろうか。
閉じる
夏場所出場決定の稀勢の里×再起をかける白鵬(5月12日)
11日、横綱・稀勢の里の夏場所への出場が確実になった。「全治三か月」とも噂された左上腕部付近の負傷で、場所後は夏巡業と横綱審議委員会の稽古総見も欠席して治療に専念。ぶっつけ本番での強行出場も予想されたが、8日から始まった二所ノ関一門の連合稽古では関取衆相手に本格的なぶつかり稽古を再開していた。
一日目は十両力士らを相手にスタートし、翌日から徐々に上位力士にも胸を出す慎重な調整ぶりの稀勢の里。...
全部読む
11日、横綱・稀勢の里の夏場所への出場が確実になった。「全治三か月」とも噂された左上腕部付近の負傷で、場所後は夏巡業と横綱審議委員会の稽古総見も欠席して治療に専念。ぶっつけ本番での強行出場も予想されたが、8日から始まった二所ノ関一門の連合稽古では関取衆相手に本格的なぶつかり稽古を再開していた。
一日目は十両力士らを相手にスタートし、翌日から徐々に上位力士にも胸を出す慎重な調整ぶりの稀勢の里。すると、この日の連合稽古に一門ではない宮城野部屋の白鵬が姿を現した。白鵬は部屋に関取衆が少ないこともあり、積極的に出稽古に出かけることで知られている。「横綱同士のぶつかり稽古か?」と、周囲が注目する中、白鵬は「稀勢」と声をかけ、稽古相手になるか打診。しかし、稀勢の里はこれを固辞し、他の三役経験力士らとの稽古に励んでいった。
故障明けなのは先場所途中休場した白鵬も同じだ。大関昇進を狙う高安相手に最初は押し出される場面もあった。だが、そこからは本場所さながらのかち上げも飛び出して、高安を圧倒。好調な仕上がりぶりを見せつけた。それに比べ稀勢の里は、左腕を使う本来の相撲はまだ厳しい様子だった。先輩横綱からの誘いを断ったのも止むを得まい。賢明な判断だったと思う。
右四つ得意の白鵬に対し、稀勢の里の型は左四つの所謂ケンカ四つ。互いに立ち合いで良い形にしたい二人の取組は、最近呼吸が合わず「待った」が多い。気後れした稀勢の里があっけなく寄り切られた相撲もあった。それが今や共に横綱、しかもこの夏場所は稀勢の里が初めて白鵬より上の最上位の番付で対戦する。果たして如何なる立ち合いになるのか?興味が尽きない。
閉じる
ラグビーW杯対戦国決定!山田章仁&堀江翔太(5月11日)
アジア初開催となるラグビーワールドカップ2019まであと2年。10日、京都迎賓館で行われた組み合わせ抽選会には安倍首相が出席し、くじを引いた。グループAの日本の対戦相手は、アイルランドとスコットランドとなった。
前回2015年大会では歴史的な3つの勝ち星(南アフリカ、サモア、アメリカ)を挙げ、世界を驚嘆させた日本ラグビー。歴史的勝利に導いたエディー・ジョーンズヘッドコーチは、現在イングランドチームを率いる。...
全部読む
アジア初開催となるラグビーワールドカップ2019まであと2年。10日、京都迎賓館で行われた組み合わせ抽選会には安倍首相が出席し、くじを引いた。グループAの日本の対戦相手は、アイルランドとスコットランドとなった。
前回2015年大会では歴史的な3つの勝ち星(南アフリカ、サモア、アメリカ)を挙げ、世界を驚嘆させた日本ラグビー。歴史的勝利に導いたエディー・ジョーンズヘッドコーチは、現在イングランドチームを率いる。そのイングランドは優勝候補のフランス、アルゼンチンと同じグループに。エディーHC自身「非常に厳しい」と認める所謂“死の組“に入ったが、日本代表・山田章仁は「エディーさんに新しい日本のラグビーを見てもらうのはいい機会」と、決勝トーナメントでの対戦を切望した。同じく代表の堀江翔太は、昨夜東京ドームのジャイアンツ戦で始球式に登場。「一番強いチームとやるのが一番僕の中では楽しみ」と力強く決意を語る。
現在、日本の世界ランキング11位。日本代表メンバーの多くはスーパーラグビー・サンウルブズで、南半球の強豪国のチーム相手に連戦中だ。現在1勝9敗で最下位と厳しい状況だが、7月のシーズン終了まで戦いが続く。先月8日、初勝利を挙げた東京大会には大勢のファンが詰めかけた。国内のトップリーグと併せて、本大会に向け機運を盛り上げていってもらいたい。
閉じる
新ポスティング制度の行方と大谷翔平の去就(5月10日)
NPB・日本野球機構の12球団は8日、今シーズンオフの大リーグとのポスティング制度見直しについて協議していく方針を確認した。
選手にとってフリーエージェント(海外FA)資格取得前にMLBに挑戦することが出来るこの制度。日本の球団側にとっても、FA移籍の場合と異なり、多額の譲渡金が移籍先の球団から支払われるためにメリットは大きい。このシステムを巡って今年のオフシーズンに、その去就が注目されるのがファイターズの大谷翔平だ。...
全部読む
NPB・日本野球機構の12球団は8日、今シーズンオフの大リーグとのポスティング制度見直しについて協議していく方針を確認した。
選手にとってフリーエージェント(海外FA)資格取得前にMLBに挑戦することが出来るこの制度。日本の球団側にとっても、FA移籍の場合と異なり、多額の譲渡金が移籍先の球団から支払われるためにメリットは大きい。このシステムを巡って今年のオフシーズンに、その去就が注目されるのがファイターズの大谷翔平だ。
ポスティング制度は1998年、日米球界の話し合いで「日米間選手契約に関する協定」が調印されたことで生まれた。当初は入札金額に制限はなく、最高金額を提示したMLB球団が独占交渉権を得たが、選手側に選択の自由がなかったことや、金額の高騰化に対してMLB側にも資金力の乏しい球団に不利であるという不満があった。そのため2013年に制度が改正され、現在は2000万ドル(約21億円)の上限が設けられている。11年オフに旧制度で移籍したダルビッシュ有の譲渡金が約40億円だったのに対し、13年オフに移籍した田中将大がその半分の金額になったのはこのためだった。
今オフ、MLB側は更なる上限金の制限を要求してくるものと思われる。「大谷ルール」とも称される新制度の内容如何で、日本で大谷のプレーが見れる期間も変わってくるだろう。元々高校卒業時にメジャー挑戦する意志だった大谷。彼の動向は今後の大物ルーキーたちの野球人生にも大きな影響を与える筈だ。願わくば日米球界、そして何より選手たちにとってより良き選択の幅が広がるシステムになることを望みたい。
閉じる
「スポーツの神様」内の検索