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大谷翔平、打撲の影響を感じさせない好走塁(9月12日)
打率.474、ホームラン4本、10打点。これが今月9日までわずか一週間における大谷翔平の打撃成績である。肘の再検査の結果を受け、靱帯再建手術を勧められるなか、大谷は打者としてメジャー1年目のシーズンを締めくくる選択をした。DHでの出場に専念し始めてからの打撃は絶好調だ。まさにアメリカンリーグ週間MVP受賞に相応しい活躍を見せてくれた。
日本人選手の一年目の本塁打記録(19本)をあっさりと塗り替えた後もその勢いは衰えることを知らなかった。...
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打率.474、ホームラン4本、10打点。これが今月9日までわずか一週間における大谷翔平の打撃成績である。肘の再検査の結果を受け、靱帯再建手術を勧められるなか、大谷は打者としてメジャー1年目のシーズンを締めくくる選択をした。DHでの出場に専念し始めてからの打撃は絶好調だ。まさにアメリカンリーグ週間MVP受賞に相応しい活躍を見せてくれた。
日本人選手の一年目の本塁打記録(19本)をあっさりと塗り替えた後もその勢いは衰えることを知らなかった。8日のホワイトソックス戦では本塁突入時にベースカバーに入った投手のビエイラと交錯。右膝を痛打し、その影響が心配されたが、翌日も7試合連続安打を決め不安を杞憂に終わらせる。続く10日のゲームでも5番DHで出場すると、3点を先制された後の4回表の打席で右中間へ鋭い当たり。快足を飛ばしてスタンディングダブルを決めた。さらに三盗を試みたが判定はアウトに。大谷は苦笑いをして塁審に首を振った。すぐさまソーシア監督がチャレンジを要求。するとビデオ検証で判定は覆り、その直後のタイムリーで大谷はホームを踏んだ。タイミングは完全にアウトの三盗だったが、長い脚を滑り込ませる巧みなスライディング。その走塁技術には舌を巻くばかりだ。
「160kmのストレートと無敵のスプリットを駆使するエース」「MLBトップ級の飛距離を誇るスラッガー」「次々と塁を陥れるスピードスター」そのどれもが大谷翔平というまだ24歳のMLBルーキーの顔だ。「しっかり最後まで自分らしくプレーしたい」と語る。“彼らしさ“それはまだ本人しか知らない新たな”SHO TIME“の演目なのかも知れない。
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秋場所スタート・二連勝の稀勢の里の調子は?(9月11日)
大相撲九月場所が幕を開けた。八場所連続で休場した稀勢の里は復活を果たせるのか?先場所優勝の御嶽海の大関獲りは?ほかにも注目力士が多い今場所の見どころを展望してみたい。
まずは何と言っても稀勢の里だ。場所前の稽古では豪栄道に大きく負け越すなど不安を感じさせていたが、初日は幕内筆頭に戻ってきた勢との対戦。この六月に結婚して公私ともに充実している相手を落ち着いて捌き、難なく白星でのスタートを切った。...
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大相撲九月場所が幕を開けた。八場所連続で休場した稀勢の里は復活を果たせるのか?先場所優勝の御嶽海の大関獲りは?ほかにも注目力士が多い今場所の見どころを展望してみたい。
まずは何と言っても稀勢の里だ。場所前の稽古では豪栄道に大きく負け越すなど不安を感じさせていたが、初日は幕内筆頭に戻ってきた勢との対戦。この六月に結婚して公私ともに充実している相手を落ち着いて捌き、難なく白星でのスタートを切った。続く二日目は昨年から二連敗を喫している貴景勝との取組が組まれた。立合いからの激しい突きで稀勢の里は一方的に押し込まれてしまう。更にいなされ体勢を崩して“万事休すか?”と思われたその次の瞬間、上手く回り込み貴景勝を突き落した。これで昨年三月場所以来となる連勝スタートとなった。元から土俵際に詰められながらも、粘り腰で凌ぎきるのがこの人の持ち味といえる。決して圧勝ではないが、白星が何よりの薬となるだろう。何とか序盤戦を乗り切り波に乗ってもらいたい。
大関獲りを狙う御嶽海も連勝。二日目は同じ押し相撲の千代大龍に一気に攻め込まれヒヤリとさせたものの、土俵を回り込む足の運びは非常に軽やか。先場所からの好調さを維持しているように感じる。大関二場所目にしてカド番となった栃ノ心は、先場所敢闘賞の豊山をしっかり組み止めて寄り切る力相撲で白星を重ねた。ただ、まだ負傷した右足を庇っているように見受けられるのが少し心配だ。同じく休場明けの白鵬も横綱出場記録900回を連勝で飾った。そして上位陣でいま一番安定感があるのは鶴竜だろう。やはり横綱大関揃い踏みとなると好取組も盛り沢山だ。賜杯を獲得するのは果たして?
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大坂なおみ・新女王のコメントと涙への賞賛(9月10日)
「こんな試合の終わり方ですみません」目元を隠していた大坂の頬には一筋の涙が光っていた。歓喜に包まれるはずの閉会式でこぼれた涙。しかし誰も彼女を責める者などいるはずもない。
テニスの全米オープン・女子シングルス決勝で日本選手初の4大大会制覇を果たした大坂なおみ。対戦相手は彼女がテニスを始めるきっかけとなった憧れの存在・セリーナ・ウィリアムズだった。決勝までの6試合中5試合をストレートで突破してきた大坂。...
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「こんな試合の終わり方ですみません」目元を隠していた大坂の頬には一筋の涙が光っていた。歓喜に包まれるはずの閉会式でこぼれた涙。しかし誰も彼女を責める者などいるはずもない。
テニスの全米オープン・女子シングルス決勝で日本選手初の4大大会制覇を果たした大坂なおみ。対戦相手は彼女がテニスを始めるきっかけとなった憧れの存在・セリーナ・ウィリアムズだった。決勝までの6試合中5試合をストレートで突破してきた大坂。現役最多23回のグランドスラム制覇の元女王相手にもその力強いショットが炸裂した。第1セットを6―2で先取すると、続く第2セットも大坂の勢いは止まらない。セリーナはアンフォーストエラーが続き、苛立ちを露わにしていく。そのまま試合を続けた大坂がストレートで勝利をおさめ、ついに20歳の新女王が誕生した。
一方で試合展開は大荒れとなった。その原因はセリーナがラケットを地面に叩きつけて破壊して警告が与えられたことをはじめ、違反行為を指摘されたことへの激高。審判への暴言でペナルティの裁定が下されると場内からは大ブーイングが巻き起こった。観客の怒りの矛先は審判に向けられ閉会式にまで異様な空気が充満した。
「皆さん、ウィリアムズを応援していたと思いますが、こんな結果になってしまって申し訳ありません」一連の騒動に全く責任の無い新女王の言葉に、ようやく場内が収まると大坂への温かい拍手が巻き起こった。試合中の度重なる中断や大ブーイングのなか平常心を切らさず自分のプレーをやり切った大坂。それはまさしく真の女王に相応しい風格と威厳であった。
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大谷翔平、本塁打記録更新・今季は打者一本で(9月8日)
MLB・エンゼルスの大谷翔平がまた前人未到の記録を打ち建てた。7日(日本時間8日)のホワイトソックス戦で放った勝ち越し打は今季19号となる3ラン。日本人選手が、メジャー1年目で記録した本塁打記録を更新した。
この海を渡ったサムライの“二刀流”にはいま転機が訪れている。今月2日に88日ぶりのマウンドに帰ってきたばかりだが、5日の試合前に行った検査で右肘内側側副じん帯に新たな損傷が見つかった。これまでメスを入れずPRP(多血小板血漿)と幹細胞の注射による治療を続けてきたが、球団側は靱帯再建の「トミージョン手術」を推奨しているという。...
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MLB・エンゼルスの大谷翔平がまた前人未到の記録を打ち建てた。7日(日本時間8日)のホワイトソックス戦で放った勝ち越し打は今季19号となる3ラン。日本人選手が、メジャー1年目で記録した本塁打記録を更新した。
この海を渡ったサムライの“二刀流”にはいま転機が訪れている。今月2日に88日ぶりのマウンドに帰ってきたばかりだが、5日の試合前に行った検査で右肘内側側副じん帯に新たな損傷が見つかった。これまでメスを入れずPRP(多血小板血漿)と幹細胞の注射による治療を続けてきたが、球団側は靱帯再建の「トミージョン手術」を推奨しているという。
もしも手術を受けた場合、投手としての復帰までには1年、野手としては復帰に半年を要すると言われている。もし早い復帰を考えれば今シーズンは休んでいち早く手術に踏み切った方が得策だろう。だが、大谷の下した結論は残り試合を打者として出場し続けることだった。そして指名打者としての出場から3戦連続で本塁打を放っているのだから恐れ入る。残り試合を“一刀流“でいくと決めてからの猛打爆発ぶり。この日、まるで吹っ切れたかのようなフルスイングから放たれた大飛球は、捕球を試みた相手野手のグローブごとスタンドに飛び込んでいった。
これまでの日本人メジャー1年目の記録と比較すると18本塁打の城島健司は出場144試合、16本の松井秀喜が163試合出場したのに対し、二刀流大谷の打者としての出場試合はここまでまだ93試合。その驚異的な数字が良くお分かり頂けるだろう。いまは過去最強の日本人スラッガー大谷がどこまで記録を伸ばしていくのか、心ゆくまで楽しませてもらうとしよう。
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北海道を襲った大地震・スポーツ界にも影響が(9月7日)
6日未明、北海道を襲った最大震度7の「北海道胆振東部地震」。余震が続いており被害は道内全域に及んでいる。未だ停電や断水している地域も多く、インフラの一日も早い復旧が待たれるが、スポーツ界でも各団体に影響が出ている。
サッカー日本代表は7日に札幌ドームで予定されていたチリとの親善試合の中止を発表した。選手たちは既に札幌入りしており、5日にはドーム内で非公開練習を行い、調整を続けていたなかでの地震への遭遇だった。...
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6日未明、北海道を襲った最大震度7の「北海道胆振東部地震」。余震が続いており被害は道内全域に及んでいる。未だ停電や断水している地域も多く、インフラの一日も早い復旧が待たれるが、スポーツ界でも各団体に影響が出ている。
サッカー日本代表は7日に札幌ドームで予定されていたチリとの親善試合の中止を発表した。選手たちは既に札幌入りしており、5日にはドーム内で非公開練習を行い、調整を続けていたなかでの地震への遭遇だった。札幌市内の震度は5強。日本・チリ代表とも無事が確認されたが、先述の通り停電や交通機関の乱れ、観客の安全確保を考慮しての決定だ。この試合が森保ジャパンのフル代表初采配となるはずだったが、思わぬ事態となった。森保監督は「被災者の方々が少しでも早く日常生活に戻ることを応援しています」とコメント。このあと11日には大阪でコスタリカ代表との試合が控えているが、大阪も台風21号の被害を受けたばかり。移動や練習環境への影響は避けられないだろう。
プロ野球、北海道日本ハムファイターズはこの日の試合はなし。しかし、7日仙台で行われる楽天戦への移動が困難となり、こちらも試合中止が決まった。ファイターズは球団公式ツイッターで「今後も愛する北海道、ここに暮らされるファンや住民の皆さまに寄り添い活動してまいります」とのメッセージを発表した。
このほか札幌市内で8日試合予定のラグビートップリーグ・神戸製鋼―サニックス戦が中止になるほか、7日長野で開幕するBリーグ・アーリーカップに出場予定だったレバンガ北海道は大会出場を取りやめることとなった。道内の各スポーツクラブはいち早く被災地の復興に向けて取り組みを表明しており、震災からの復興に向けて道民の支えとなる役割が期待される。
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