プロ野球開幕総括・カープとライオンズが連勝(4月2日)
2018年のプロ野球開幕三連戦が終了した。開幕カードは各球場ともに超満員。最多の観客を集めたのはジャンアンツvsタイガースの伝統の一戦が繰り広げられた東京ドームで、3戦合計13万8274人。これは実数発表となった2005年以降で最多の記録である。
開幕カードを三連勝で締めたのは両リーグともに1球団ずつ。ライオンズとカープだ。ライオンズは敵地札幌ドームでファイターズを3タテ。3年ぶりの開幕投手の菊池雄星が7回2失点と好投。...
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2018年のプロ野球開幕三連戦が終了した。開幕カードは各球場ともに超満員。最多の観客を集めたのはジャンアンツvsタイガースの伝統の一戦が繰り広げられた東京ドームで、3戦合計13万8274人。これは実数発表となった2005年以降で最多の記録である。
開幕カードを三連勝で締めたのは両リーグともに1球団ずつ。ライオンズとカープだ。ライオンズは敵地札幌ドームでファイターズを3タテ。3年ぶりの開幕投手の菊池雄星が7回2失点と好投。勝利インタビューでは今年が西武ライオンズ誕生から40周年のメモリアルイヤーであることに触れ、「何とかファンの皆さんと一緒に、10月に喜べるように頑張ります」と活躍を誓った。
球団史上初の3連覇を目指すカープは3戦すべてでドラゴンズに逆転勝利。開幕3連勝は2005年以来13年ぶりのこと。地元マツダスタジアムを埋めたファンの前で最高のスタートを切った。開幕戦で勝ち越し打を含む3安打の活躍を見せたのは田中広輔。第3戦でも「完璧に打てた」という決勝点となるタイムリーを放ち、頼れるリードオフマンぶりを発揮した。
この3連戦では早くもルーキーの初勝利も飛び出した。第2戦先発のバファローズ・ドラフト1位・田嶋大樹(JR東)は、昨年の王者・ホークス打線を相手に堂々のピッチング。5回を1安打に抑え、12球団のルーキー勝利投手第1号となった。この7年間、大卒・社会人に的を絞ったドラフト戦略を立てているバファローズ。今年も即戦力が加わり、一段と厚みが増した投手陣は、他球団にとっては要警戒だろう。
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【速報】MLB開幕戦・大谷翔平がデビュー打(3月30日)
「初球からしっかりいこうかなと思っていた」大谷翔平の公式戦初打席は、迷いなく初球を振り抜くライト前へのシングルヒットだった。海の向こうメジャーリーグは日本より一足早く開幕。ファイターズからエンゼルスに移籍した大谷は敵地オークランドでのアスレチックス戦に8番・指名打者で先発出場。二刀流の最初の一太刀がアメリカのファンに鮮烈な衝撃を与えた。
大きな期待を集めた「二刀流」のメジャー挑戦。しかし、オープン戦では投手・野手の双方で起用されたものの失点を重ね、防御率は10点台にとどまっていた。...
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「初球からしっかりいこうかなと思っていた」大谷翔平の公式戦初打席は、迷いなく初球を振り抜くライト前へのシングルヒットだった。海の向こうメジャーリーグは日本より一足早く開幕。ファイターズからエンゼルスに移籍した大谷は敵地オークランドでのアスレチックス戦に8番・指名打者で先発出場。二刀流の最初の一太刀がアメリカのファンに鮮烈な衝撃を与えた。
大きな期待を集めた「二刀流」のメジャー挑戦。しかし、オープン戦では投手・野手の双方で起用されたものの失点を重ね、防御率は10点台にとどまっていた。24日の最終登板ではマイナー選手中心の紅白戦で5回途中まで投げて2失点だが、6つの四死球を出す不安の残る内容に。一方、野手で出場した試合の打率も.125と本領発揮には程遠い成績だった。それでもラスト2試合では連続安打を決め、「良い体勢で打ちにいけているので、あとちょっとじゃないかなと思っている」と明るい表情を見せていた。そして迎えた開幕戦。プレッシャーのかかるなか、しっかりと結果を出したのは流石といえるだろう。開幕第4戦(日本時間4月2日)ではいよいよ投手・大谷もデビューが決まっている。サムライの第二の太刀捌きに乞うご期待である。
この日もう一人大きな注目を集めたのが、マリナーズに6年ぶりに復帰したイチロー。9番ライトでスタメン出場した背番号「51」に、地元セーフコ・フィールドの満員の観客からは大イチローコールが浴びせられた。この日は8回の守備から交代となったが、その存在感は紛れもないレジェンド級。44歳イチローと23歳大谷の対決にも期待が高まる。今シーズンのメジャーリーグからも目が離せなくなりそうだ。
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プロ野球開幕・2018年から3つの新ルール(3月30日)
30日に開幕するプロ野球公式戦。2018年シーズンから大きく変わる3つの新ルールがある。「2段モーション解禁」「申告敬遠制」そして「リクエスト制(ビデオ検証の要求)」だ。
まず「2段モーションの解禁」は、ピッチャーの投球動作に関する規定の見直し。NPBでは投球動作で足の上げ下げを繰り返す二段モーションについて、06年から厳密に反則を取るようになっていた。実は二段モーションの禁止は日本独自のルールで、MLBでは問題とされていない。...
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30日に開幕するプロ野球公式戦。2018年シーズンから大きく変わる3つの新ルールがある。「2段モーション解禁」「申告敬遠制」そして「リクエスト制(ビデオ検証の要求)」だ。
まず「2段モーションの解禁」は、ピッチャーの投球動作に関する規定の見直し。NPBでは投球動作で足の上げ下げを繰り返す二段モーションについて、06年から厳密に反則を取るようになっていた。実は二段モーションの禁止は日本独自のルールで、MLBでは問題とされていない。投手の生命線であるフォームに関する問題なだけに今回の解禁は歓迎する意見が多い。ただ、打者にとってはタイミングが取りづらくなり、“投高打低“になる可能性もありそうだ。
「申告敬遠制」は敬遠の場合、監督が球審に告げるだけで打者が一塁に進塁となるもの。かつて長嶋茂雄や新庄剛志が敬遠のボールをヒットにしたようなドラマは見られなくなるが、これも近年の試合時間短縮化への流れの一つである。
最後のビデオ検証の導入「リクエスト」は、テニスやバレーで行われている「チャレンジ制度」と同種のもの。以前からビデオ検証は行われていたが、運用は審判団に委ねられていた。「リクエスト」では1試合につき2回まで監督が検証を要求することが出来る。判定が覆った場合、回数は減らない。すでにMLBでも韓国プロ野球でも導入済だ。メジャーや他の競技と同じ「チャレンジ」という名称の方が浸透していると思われるが、審判への挑戦的なニュアンスがあるとのことでリクエストという名称となった。
確かに録画映像を検証することで誤審は減るだろう。一方で、他競技でも課題となっているようにプレーを中断しての検証は選手たちにとってはあまり有り難くないものだ。さらに「申告敬遠」で目指すスピードアップ化とは真逆の影響が出てしまう。故意敬遠よりも際どいプレーが試合中に発生するケースの方がはるかに確率は高いはず。おそらく平均試合時間は長くなるのではないだろうか?いずれにせよ野球の試合風景に変化が出てくるのは間違いなさそうだ。
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苦悩のハリルJAPAN・中島翔哉に見えた可能性(3月28日)
「負けましたがマリ戦より良い試合が出来ました」試合後、開口一番ハリルホジッチ監督は前向きなコメントを発した。3か月後に迫ったW杯へ向けて欧州遠征を行ったサッカー日本代表。この2戦で得た課題と収穫は何だったのか。
23日のマリ戦では終始劣勢に立たされ1-1のドロー。W杯本番のセネガルを想定した試合だったが、世界ランクで日本より格下の相手に精彩を欠き、「唯一良かったのは負けなかったことだけ」と指揮官は表情を曇らせた。...
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「負けましたがマリ戦より良い試合が出来ました」試合後、開口一番ハリルホジッチ監督は前向きなコメントを発した。3か月後に迫ったW杯へ向けて欧州遠征を行ったサッカー日本代表。この2戦で得た課題と収穫は何だったのか。
23日のマリ戦では終始劣勢に立たされ1-1のドロー。W杯本番のセネガルを想定した試合だったが、世界ランクで日本より格下の相手に精彩を欠き、「唯一良かったのは負けなかったことだけ」と指揮官は表情を曇らせた。28日のウクライナは世界ランク35位の強敵だが、アジアのライバル・サウジアラビアが4日前に引き分けている相手だけに勝っておきたい一戦。だがゲームは、オウンゴールで先制を許す苦しい展開となる。前半終了間際に同点に追いついたものの、69分に再び失点してしまった。
ここでハリル監督はマリ戦でゴールを挙げた代表初招集の中島翔哉を投入する。試合終盤に入り懸命の猛攻を仕掛けるサムライたち。85分に中島が続けざまにシュートを繰り出し、2本目は相手DFの股を抜いたが惜しくもキーパーの正面。89分とアディショナルタイムにも久保裕也の前に決定機が訪れたが、ゴールには結びつかない。ATは5分。じりじりするような時間帯、3分台に入りこの日最大の見せ場を迎える。ウクライナゴール前でFKを得た中島は、自ら志願してキッカーに。しかし、残念ながらマリ戦で見せたATでの同点弾の再現とはならず、そのまま試合終了のホイッスルを聞いた。
テストマッチとはいえ守備でのミスも多く、課題が残った今回の欧州遠征。中島という新たな攻撃のカードを見出せたのは大きな収穫だった。
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冬季種目の代表選手・最終戦を終えて凱旋帰国(3月28日)
ウィンタースポーツの各競技は最終戦を迎え、平昌冬季五輪・パラリンピックで盛り上がった2017-2018シーズンも終わろうとしている。27日にはそのヒーロー・ヒロインたちが次々に凱旋帰国を果たした。
今季W杯で日本勢23シーズンぶりとなる総合優勝を果たしたノルディックスキー複合・渡部暁斗。25日には最終戦でも優勝を果たし、“キング“と呼ばれた荻原健司の記録を抜くシーズン8勝目を挙げた。「これが世界一強い選手の証明だと思いやってきた」喜びを語るチャンピオンは、残るビッグタイトル・世界選手権と五輪の金メダルに向けて意欲を新たにしている。...
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ウィンタースポーツの各競技は最終戦を迎え、平昌冬季五輪・パラリンピックで盛り上がった2017-2018シーズンも終わろうとしている。27日にはそのヒーロー・ヒロインたちが次々に凱旋帰国を果たした。
今季W杯で日本勢23シーズンぶりとなる総合優勝を果たしたノルディックスキー複合・渡部暁斗。25日には最終戦でも優勝を果たし、“キング“と呼ばれた荻原健司の記録を抜くシーズン8勝目を挙げた。「これが世界一強い選手の証明だと思いやってきた」喜びを語るチャンピオンは、残るビッグタイトル・世界選手権と五輪の金メダルに向けて意欲を新たにしている。
フィギュアスケート世界選手権メンバーもこの日帰国。男子は宇野昌麿が2大会連続の銀メダル。女子は樋口新葉が銀、宮原知子が銅と二人が表彰台に立つ快挙を成し遂げた。男子は友野一希、田中刑事らも奮闘し来年日本開催の世界選手権出場枠「3」を確保。女子も出場枠を再び「3」へと回復させた。27日に成田空港に帰国した樋口新葉は「自信をつけられるような練習とか結果を残していきたい」と抱負を述べる。平昌五輪出場を逃した17歳のシーズンは、大きな成長を遂げる契機となったに違いない。
ほかにもスキージャンプのレジェンド・葛西紀明らも最終戦を終えて帰国。男女通じて歴代最多勝利記録にあと1勝と迫っていた高梨沙羅はW杯14戦と最終戦で優勝して55勝に到達。新記録を達成した。羽田空港で会見した高梨は五輪金メダル獲得への強い思いを語った。
北京五輪に向け再び練習の日々を送る選手たち。4年後にまた熱い感動を巻き起こしてほしい。
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