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サムライブルーに新たな“ケミストリー”を!(10月5日)
来週12日から始まるキリンチャレンジカップ2018の日本代表メンバーが発表となった。「前回のキリンチャレンジカップの選手プラス今回招集した選手での活動で、どういう風にチームで“化学反応“が起きるか(森保一監督)」アジア大会参加中のため、異例の海外での発表となった前回のメンバー発表から1か月。若手主体だった初陣から、今回はロシアW杯を戦った主力組を加えた陣容となった。
代表に復帰したW杯戦士は6名。...
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来週12日から始まるキリンチャレンジカップ2018の日本代表メンバーが発表となった。「前回のキリンチャレンジカップの選手プラス今回招集した選手での活動で、どういう風にチームで“化学反応“が起きるか(森保一監督)」アジア大会参加中のため、異例の海外での発表となった前回のメンバー発表から1か月。若手主体だった初陣から、今回はロシアW杯を戦った主力組を加えた陣容となった。
代表に復帰したW杯戦士は6名。DF陣ではアントラーズの昌子源が7月に負傷しているため招集を見送られているが、吉田麻也(サウサンプトン)、長友佑都(ガラタサライ)、酒井宏樹(マルセイユ)らお馴染みの顔ぶれが揃った。前回A代表初選出となった佐々木翔(サンフレッチェ)、冨安健洋(トロイデンVV)らにとっては大きな刺激を与えてくれる存在となることだろう。MFでは柴田岳(ヘタフェ)、原口元気(ハノーファー)の復帰が、背番号10を継承した中島翔哉(ポルティモネンセ)との如何なる連携を見せてくれるか楽しみである。
FWに目を向けると注目はやはりこの人、大迫勇也(ブレーメン)。長身の彼が前線に入ることでポストプレーに安定感が増し、若手選手の攻撃シーンにも余裕が生まれることが期待される。「チームの融合を把握したい」サムライブルーの中で新たな化学反応式を検証する森保監督。先日ノーベル医学・生理学賞を受賞した京都大学の本庶佑特別教授は「サイエンスというのは、たくさん互い違い繋いでいくことでその道が正しいかどうかがわかる」と語っていた。新旧世代の顔合わせが如何なるケミストリーを生むのか、期待は膨らむばかりだ。
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アジアパラ大会開幕に向け・地震災害への教訓(10月4日)
東京パラリンピック2020の前、最後の国際総合大会となる「アジアパラ競技大会」が6日からインドネシアのジャカルタで開幕する。日本からは17競技に304人が出場する予定で3日、日本選手団300人が出発。羽田空港ではセレモニーが執り行われた。
「アジアパラ競技大会」は4年に1回開かれる障害者スポーツの総合大会。アジア版パラリンピックというべき位置付けの大会であり、日本にとって先月2日閉幕したジャカルタアジア大会同様、東京2020の成功に向け重要な試金石となる舞台である。...
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東京パラリンピック2020の前、最後の国際総合大会となる「アジアパラ競技大会」が6日からインドネシアのジャカルタで開幕する。日本からは17競技に304人が出場する予定で3日、日本選手団300人が出発。羽田空港ではセレモニーが執り行われた。
「アジアパラ競技大会」は4年に1回開かれる障害者スポーツの総合大会。アジア版パラリンピックというべき位置付けの大会であり、日本にとって先月2日閉幕したジャカルタアジア大会同様、東京2020の成功に向け重要な試金石となる舞台である。セレモニーでは日本選手団主将を務める競泳・鈴木孝幸(50m平泳ぎ世界記録保持者)が挨拶を行った。インドネシアと言えば東部スラウェシ島で先月28日に大地震と津波が発生。現地は甚大な被害を蒙り、4日現在1400人以上もの犠牲者が出ているとみられている。鈴木は冒頭で「被災された方々が一日も早く元の生活に戻れるようにお祈り申し上げます」とお悔やみの言葉を述べ、大会に向けては「これまでパラスポーツに馴染みの無かった皆さまにも興味を持って頂けるような活躍をしたい」と意気込みを語った。
インドネシアではアジア大会開幕直前の8月上旬にもロンボク島で大地震が発生し400人超の死者が出たばかり。ジャカルタは直接の被害はなかったが、国内各地で火山噴火も続いており警戒が怠れない状況だ。大会運営は勿論、選手の安全確保には万全の対応が求められよう。地震や気象災害への懸念という点では東京2020も決して他人事ではない。巨大スポーツイベントの開催と防災・災害対応という観点からも日本選手団は多くの知見を得てきてもらいたい。
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甲子園の星・吉田輝星、根尾昴が高校最終試合(10月3日)
29日に幕を開けた第73回国民体育大会「福井しあわせ元気国体」。天皇陛下がご臨席されるのは来年4月末に退位されるため、この福井国体が最後となる。開会式は生憎の雨のなか無事に執り行われたが、台風24号の影響で日程短縮を余儀なくされる競技が相次いでいる。注目を集めていた高校野球もその一つだ。
福井県営球場で行われるはずだった高等学校硬式野球はグラウンドコンディションが回復せず、準決勝・決勝を行わないことが決定した。...
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29日に幕を開けた第73回国民体育大会「福井しあわせ元気国体」。天皇陛下がご臨席されるのは来年4月末に退位されるため、この福井国体が最後となる。開会式は生憎の雨のなか無事に執り行われたが、台風24号の影響で日程短縮を余儀なくされる競技が相次いでいる。注目を集めていた高校野球もその一つだ。
福井県営球場で行われるはずだった高等学校硬式野球はグラウンドコンディションが回復せず、準決勝・決勝を行わないことが決定した。このため2回戦を終えて勝ち上がった4校が優勝となる。残念ながら夏の甲子園決勝で対戦した大阪桐蔭(大阪府)と金足農業(秋田)の再戦は実現しないことに。2日の2回戦に出場した金足農業の先発マウンドにはエースの吉田輝星が立った。試合は7-0の7回コールド勝ちで金足農が常葉大菊川(静岡県)を破った。吉田は5回を投げ無失点。高校生活最後となるマウンドを11奪三振の力投で締めくくった。
大阪桐蔭の甲子園春夏連覇の立役者たちにも大きな注目が集まる。1回戦では二刀流・根尾昂が先発し、5回を無失点の好投を見せた。自ら決勝点となる2ランホームランも放ち、規格外のパワーを見せつけたのは流石と言わざるを得ない。最終戦となる3日の済美(愛媛)との試合でも4回に先制のタイムリー二塁打。4番を打つ藤原恭大とともにプロからの評価がさらに高まったことだろう。国体が終了すると、いよいよプロ志望届の提出となる。根尾、藤原は既にプロ入りを宣言。一方の吉田は「秋田に行ってからしっかり決めたい」と進路を明らかにしなかった。甲子園を沸かせたスター選手たちの行方からしばらく目が離せなくなりそうだ。
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ペナント終盤・クライマックスシリーズの意義(10月2日)
セリーグ3連覇を決めたカープに続き、30日には埼玉西武ライオンズが10年ぶり22度目となるパリーグ制覇を決めた。パではクライマックスシリーズ(CS)進出3チームも確定。1日には現在セ2位のヤクルトスワローズが3位以内を確保し、残るは一枠となった。だが、このCSを巡って厄介な問題が生じている。
セリーグCSは10月13日からファーストステージが始まり、ファイナルステージは17日からという日程になっている。...
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セリーグ3連覇を決めたカープに続き、30日には埼玉西武ライオンズが10年ぶり22度目となるパリーグ制覇を決めた。パではクライマックスシリーズ(CS)進出3チームも確定。1日には現在セ2位のヤクルトスワローズが3位以内を確保し、残るは一枠となった。だが、このCSを巡って厄介な問題が生じている。
セリーグCSは10月13日からファーストステージが始まり、ファイナルステージは17日からという日程になっている。仮にファーストステージが3戦までもつれた場合、雨天順延などの予備日は1日しかない。思い起こされるのは昨年の雨中でのタイガースvsベイスターズ戦だ。日程がずらせないため強行された試合では何人もの選手たちが転倒。泥だらけになりながら試合を続行した。選手の安全面よりも興行を優先したという批判は決して少なくはなかった。これは主催者であるセリーグ側の判断の是非だけでなくCS制度そのものに問題があると言わざるを得ない。ドーム球場が多いパと異なりセ球団は雨天中止になりやすい宿命を抱えている。近年の集中豪雨や台風の多発する自然環境のなか、現行ルールのままで日程を消化するのは至難の業だろう。
その一方でCSファーストステージの存在意義自体も問われている。セリーグで3位に滑り込みCS進出の可能性があるのはいずれも現在負け越ししているチーム。ベイスターズのみ残り試合を全勝すれば辛うじて勝ち越しとなるが、「ペナントで負け越した球団が日本シリーズに出場するのはいかがなものか?」という議論だ。極端なことを言えばペナントの日程が消化されないままその時点での3位チームがCS進出となった場合、CS後の消化試合の結果如何では最終的に最下位になったチームが日本一ということもあり得なくはないのだ。例えば90年代のパリーグプレーオフであった「首位と5ゲーム差以内」という規定など、CS進出には何らかの条件が必要なのではないだろうか?スタートから14年、セでは2007年から導入の現在のCS。制度の在り方について再び徹底した見直しが必要な時期なのかもしれない。
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台風のなかの新しい門出・日馬富士と大砂嵐(10月1日)
横綱の顔に涙は無かった。日本列島を縦断した大型台風の影響で、鉄道のダイヤも完全に麻痺した30日の首都圏。この日、両国の国技館では第70代横綱・日馬富士の引退相撲興行が執り行われていた。断髪式では400人が鋏を入れて別れを惜しんだ。最後に師匠・伊勢ヶ濱親方の止め鋏の際には笑顔も見せていた。
周知のとおり日馬富士は昨年9月の貴ノ岩への暴行事件への責任を問われて引退に追い込まれた。直前の秋場所で優勝を飾っていながらこのような形で土俵を去るのは実に残念な限りだ。...
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横綱の顔に涙は無かった。日本列島を縦断した大型台風の影響で、鉄道のダイヤも完全に麻痺した30日の首都圏。この日、両国の国技館では第70代横綱・日馬富士の引退相撲興行が執り行われていた。断髪式では400人が鋏を入れて別れを惜しんだ。最後に師匠・伊勢ヶ濱親方の止め鋏の際には笑顔も見せていた。
周知のとおり日馬富士は昨年9月の貴ノ岩への暴行事件への責任を問われて引退に追い込まれた。直前の秋場所で優勝を飾っていながらこのような形で土俵を去るのは実に残念な限りだ。無論、彼の犯した暴力には弁解の余地はない。しかも発端となった暴行事件の余波は現在も収まっていない。貴乃花親方の引退騒動にまで尾を引くなかでの引退相撲に対して快く思わない意見もあるかもしれない。だが、恵まれない体格で数多くの大怪我に苦しみながら土俵を務め続けたことへの評価はあって然るべきではないだろうか。9度の幕内優勝、幕内通算勝利数は歴代6位。朝青龍、白鵬の全盛期にあってここまでの成績を修めたことは称賛に値するだろう。絵画が得意という意外な一面もあった。今月銀座で開いた絵画展では、『横綱』と題した赤富士の絵を稀勢の里に贈呈したいと明かし、同じく怪我に苦しむ横綱へのエールを送っている。
同じ日、もう一人の元力士も再出発を果たした。エジプト出身の元前頭筆頭・大砂嵐だ。さいたまスーパーアリーナで開催された総合格闘技「RIZIN」でのプロ格闘家デビュー戦は時間切れで0-3の判定負け。ボブ・サップ相手に序盤から猛ラッシュで出血させ会場を沸かせたが、後半は棒立ちとなり警告をもらうなど試合内容は些か物足りないものであった。今後もリングに上がり続ける予定という。大荒れの天候のなか、新しい世界への一歩を歩み出す二人の元外国人力士。「相撲道の名に恥じぬよう真っ直ぐ前向きにこれからも頑張って参ります(日馬富士)」その言葉の様に、初心を忘れず新たなセカンドキャリアを歩んで行って欲しいと願う。
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