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大相撲春場所の新番付が発表・注目の力士たち(2月26日)
3月10日に初日を迎える大相撲大阪場所の新番付が発表された。先場所初優勝を果たした玉鷲は所属する片男波部屋ではなくカフェテラスで師匠と共に会見に臨んだ。「皆が“見てよかった”“来てよかった”という相撲を見せたいですね」と屈託のない笑顔をほころばせた。人当たりの良さが持ち味のこの男は、会見後に取材陣にコーヒーを振る舞う気配りも忘れなかった。
もう一人の関脇、貴景勝は大関昇進がかかる重要な場所だ。...
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3月10日に初日を迎える大相撲大阪場所の新番付が発表された。先場所初優勝を果たした玉鷲は所属する片男波部屋ではなくカフェテラスで師匠と共に会見に臨んだ。「皆が“見てよかった”“来てよかった”という相撲を見せたいですね」と屈託のない笑顔をほころばせた。人当たりの良さが持ち味のこの男は、会見後に取材陣にコーヒーを振る舞う気配りも忘れなかった。
もう一人の関脇、貴景勝は大関昇進がかかる重要な場所だ。「横綱・大関は別格だと思っているが、ならないとわからない部分も多いと思う(貴景勝)」。九州場所では一三勝二敗で初の賜杯を抱いた。先場所も終盤まで優勝争いに絡み十一勝。大阪で九番勝てば昇進の目安とされる「直近三場所合計三十三勝」には届くが、最低でも二桁の白星が求められてくるだろう。「毎日初日だという気持ち、毎日千秋楽という気持ち」で自分の相撲を取り切ることが出来るか。
春場所では2人の新入幕にも注目したい。大翔鵬は九歳の時に両親とともにモンゴルから来日。小学生のころから相撲に親しんできたという経験を持つ。もちろん日本語は完璧で、言われなければ彼がモンゴル出身力士とは気付かないかもしれない。付け人も務めた横綱・鶴竜との対戦が夢だ。一方、淡路島出身の照強(てるつよし)は豪快な塩まきパフォーマンスが人気の小兵力士。阪神淡路大震災の当日に産まれたというエピソードでも知られる。その四股名には「強くなり地元に光を照らせるように」との願いが込められている。地元関西での新入幕の土俵は格別の思いがあるだろう。「ファンが喜ぶ良い相撲を取りたい」と語る照強。小さな身体で郷里のみならず日本中を湧かせてくれるに違いない。
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バスケットボール男子日本代表、W杯出場決定(2月25日)
「日本の夜明けが来たのかなと思う」主将を務める篠山竜青が笑顔をほころばせる。バスケットボールアジア最終予選の最終戦で日本代表は敵地でカタールに圧勝。自力では21年ぶりとなるワールドカップ出場を決めた瞬間だった。
思い返せば1年前の状況は最悪だった。1次予選は初戦からまさかの4連敗。格下相手にも競り負け、W杯出場に黄色信号がともった日本代表。その窮地を救ったのが八村塁(ゴンザガ大学)。そして日本に帰化した元NBAプレーヤー、ニック・ファジーカスだった。...
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「日本の夜明けが来たのかなと思う」主将を務める篠山竜青が笑顔をほころばせる。バスケットボールアジア最終予選の最終戦で日本代表は敵地でカタールに圧勝。自力では21年ぶりとなるワールドカップ出場を決めた瞬間だった。
思い返せば1年前の状況は最悪だった。1次予選は初戦からまさかの4連敗。格下相手にも競り負け、W杯出場に黄色信号がともった日本代表。その窮地を救ったのが八村塁(ゴンザガ大学)。そして日本に帰化した元NBAプレーヤー、ニック・ファジーカスだった。新戦力が代表に加わって以降、チームに最高のケミストリーが生まれていったのは間違いない。2人目の日本人NBAプレーヤーとなった渡邊雄太の加入も大きかった。その後、八村・渡邊が代表を離れて以降も日本代表の勢いは止まらなかった。怒涛の8連勝でW杯切符をつかんだことで、2020東京五輪への出場も大きく近づいたと言えるだろう。日本に開催国枠が与えられるか否かは来月の国際バスケットボール連盟理事会で決定するが、五輪出場となればモントリオール大会以来44年ぶりのこととなる。
国内のバスケ人気もBリーグの誕生で大きく変わった。3年目のシーズンも佳境のこのプロリーグは今季も観客動員数を順調に増やしている。メディアでの取り上げも増え、BSではバスケ中継や専門番組も次々と生まれた。最終戦では試合開始が深夜にも関わらず、都内のパブリック会場には大勢のファンが駆けつけていた。「明るい未来をファンの皆さんと一緒に突き進んでいきたい」篠山は感謝の言葉とともに強く誓う。かつての愛称は「隼ジャパン」だったバスケ日本代表。ちょうど探査衛星「はやぶさ2」が地球に帰還する2020年末には日本のバスケ界も更なる飛躍を遂げていることに違いない。
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J1開幕!・大型補強の神戸にC大阪が勝利(2月25日)
セレッソ大阪vsヴィッセル神戸の一戦で幕を開けた27年目のJリーグ。開幕戦史上最多となる4万221人の大観衆を集めた関西勢対決は試合前から異様な熱気に包まれた。
セレッソは昨年まで長年中盤を務めた日本代表・山口蛍がヴィッセルに移籍。いきなり古巣との対戦となった山口に対し、ホームのセレッソサポーターからは割れるような大ブーイングが浴びせられる。山口の獲得をはじめ大型補強を行ったヴィッセルの最大の目玉は元W杯優勝トリオ(ボドルスキ、ヴィジャ、イニエスタ)。...
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セレッソ大阪vsヴィッセル神戸の一戦で幕を開けた27年目のJリーグ。開幕戦史上最多となる4万221人の大観衆を集めた関西勢対決は試合前から異様な熱気に包まれた。
セレッソは昨年まで長年中盤を務めた日本代表・山口蛍がヴィッセルに移籍。いきなり古巣との対戦となった山口に対し、ホームのセレッソサポーターからは割れるような大ブーイングが浴びせられる。山口の獲得をはじめ大型補強を行ったヴィッセルの最大の目玉は元W杯優勝トリオ(ボドルスキ、ヴィジャ、イニエスタ)。Jリーグ年俸ランキングのTOP5にこの3人が名を連ねるというスター軍団である。
一方のセレッソは山口に加えて、同じく日本代表の杉本健勇も昨年末、浦和レッズに電撃移籍。主力流失の危機に直面したものの、年明けに元ハノーバーの清武弘嗣が新たに加入となった。主将に任命された清武は「しっかり勝って一年間良い雰囲気で戦いたい」と強い意気込みを語った。試合は前半から神戸の外国人トリオの波状攻撃を受けるが、徐々に大阪のペースに。すると後半32分に山下達也が頭でねじ込み先制点を挙げ、そのまま逃げ切って開幕戦白星をつかんだ。試合後には山口がC大阪サポーターの前で深々と一礼する場面も見られた。
J1の残り16チームも23日開幕戦を行い、全306戦におよぶ長い戦いがスタートした。FC東京では17歳の久保建英が史上3番目の若さでJ1開幕スタメン出場。一方、ガンバ大阪の遠藤保仁は20年連続となるJ1開幕戦先発出場の記録を更新した。移籍組や海外スター選手、若手からベテランまで多種多彩なJリーグ。今年も彼らの活躍から目が離せない。
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野球・ソフトボール、空手がパリ五輪から除外(2月22日)
東京五輪の次に行われるのが2024年のパリ五輪だ。そのパリから22日、日本の競技関係者にとって衝撃的なニュースが飛び込んできた。パリ五輪組織委員会はIOCに提案する開催都市の追加種目候補を発表。東京五輪で3大会ぶりに復活を果たす「野球・ソフトボール」と、初採用となった沖縄発祥の「空手」がその推薦候補から外されたことがわかったのだ。
「誠に残念」(侍ジャパン・山中正竹強化本部長)、「すごく残念で複雑」(ソフトボール日本代表・上野由岐子)、「本当にがっかりしている」(全日本空手道連盟・日下修次事務局長)関係者からは落胆の声が相次いだ。...
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東京五輪の次に行われるのが2024年のパリ五輪だ。そのパリから22日、日本の競技関係者にとって衝撃的なニュースが飛び込んできた。パリ五輪組織委員会はIOCに提案する開催都市の追加種目候補を発表。東京五輪で3大会ぶりに復活を果たす「野球・ソフトボール」と、初採用となった沖縄発祥の「空手」がその推薦候補から外されたことがわかったのだ。
「誠に残念」(侍ジャパン・山中正竹強化本部長)、「すごく残念で複雑」(ソフトボール日本代表・上野由岐子)、「本当にがっかりしている」(全日本空手道連盟・日下修次事務局長)関係者からは落胆の声が相次いだ。世界での普及度の低さが問題視されたと思われるが、野球も空手もフランスでの競技人口は決して少なくはない。特に野球に関しては90年代に“ムッシュ吉田“の愛称で親しまれた吉田義男氏が代表監督を務めるなど、欧州での野球普及の先駆けとなった国なだけに失望も大きい。パリの次の五輪は2028年のロサンゼルス大会となる。ロスは1984年の前回大会で野球が公開種目になった縁の都市でもある。何とか再復活となることを祈りたい。
日本のお家芸除外の一方で朗報も。同じ東京五輪の追加種目で日本勢が世界ランク上位に位置する「サーフィン」「スポーツクライミング」「スケートボード」は候補に残された。さらに新たに加わったのが「ブレイクダンス」。これは音楽に乗って対決形式でダンスの技術を競う競技で、HIP-HOPカルチャーの一つだ。去年ブエノスアイレスで行われたユース夏季五輪ですでに初採用されており、女子で河合来夢が金メダルを獲得、男子の半井重幸も銅メダルに輝いている。日本ダンススポーツ連盟によると国内のストリートダンス愛好者は約100万人とのことで、こちらも日本のメダル獲得が期待できそうだ。
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大坂なおみ、まさかの初戦敗退・様々な重圧も(2月21日)
「がっかりというのは控えめな表現…“無残“でした」グランドスラム連覇からまだ26日。21歳の新女王は試合後、そう表情を曇らせた。テニス・ドバイ選手権女子シングルス2回戦。世界ランキング1位の大坂なおみがフランスのムラデノビッチに0―2で完敗。まさかの初戦敗退を喫したニュースは世界を駆け巡った。
異変の兆候は最初のプレーから感じられた。第1セットでいきなり世界ランキング67位の相手にブレイクを許してしまうと、得意のリターンでもミスが生まれる。...
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「がっかりというのは控えめな表現…“無残“でした」グランドスラム連覇からまだ26日。21歳の新女王は試合後、そう表情を曇らせた。テニス・ドバイ選手権女子シングルス2回戦。世界ランキング1位の大坂なおみがフランスのムラデノビッチに0―2で完敗。まさかの初戦敗退を喫したニュースは世界を駆け巡った。
異変の兆候は最初のプレーから感じられた。第1セットでいきなり世界ランキング67位の相手にブレイクを許してしまうと、得意のリターンでもミスが生まれる。この試合のアンフォーストエラーはムラデノビッチの9に対し25を数えた。これではさしもの大坂でもゲームを支配することは適わなかった。世界ランク1位として臨んだ初めての大会。さらに強い信頼関係で結ばれていたサーシャバインとのコーチ関係解消後の初試合ということで彼女に大きな重圧がかかっていたことは間違いない。試合後のインタビューでは「注目されることに疲れた」と心情を吐露。涙をぬぐう場面も見られた。
大会前にはスポーツ界のアカデミー賞と呼ばれるローレウス世界スポーツ賞「ブレークスルー賞」を日本人として初受賞。賞の公式SNSには「数年間ずっと私のそばにいた私のコーチと家族に感謝を伝えたい」とのメッセージを寄せていた。コーチとの決別に対し様々な報道がなされたことは想像以上に堪えたのかもしれない。
次戦は来月のBNPパリバオープン。思い返せば昨年の大坂の快進撃は、3月に4大大会に継ぐ格式のこのWTAツアーを初制覇したことから始まった。彼女には再び目の前の大きな壁を打ち破る“ブレークスルー“を見せてほしい。
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