女子ハンドボール・世界選手権の垂れ幕が物議(3月5日)
スポーツ競技への関心を高めるために団体やメディアは様々な対策を講じている。だが、その手法が裏目となってしまうケースもまま見受けられるところだ。今年11月に熊本市で開催される女子ハンドボールの世界選手権で、垂れ幕のキャッチコピーの一部が不適切だとして撤去される事態が起こった。
問題視されたのは33種類作られたうち2つのキャッチコピー。熊本国際スポーツ大会推進事業局が広告会社に制作を依頼したもので、昨年末から街灯バナーが掲示されていたが「女性蔑視」との批判がSNSなどで拡散。...
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スポーツ競技への関心を高めるために団体やメディアは様々な対策を講じている。だが、その手法が裏目となってしまうケースもまま見受けられるところだ。今年11月に熊本市で開催される女子ハンドボールの世界選手権で、垂れ幕のキャッチコピーの一部が不適切だとして撤去される事態が起こった。
問題視されたのは33種類作られたうち2つのキャッチコピー。熊本国際スポーツ大会推進事業局が広告会社に制作を依頼したもので、昨年末から街灯バナーが掲示されていたが「女性蔑視」との批判がSNSなどで拡散。事務局にも70件ほどの苦情が寄せられたという。2日には大会の公式サイトに謝罪文が掲載されている。
ネット上では表現内容の是非について様々な意見が出ているようだ。ただ、女子が行う競技の、しかも国際大会の場に果たして相応しいものだったろうか。疑問の声が上がるのは無理からぬことだ。世界中で“Me Too”運動など女性の人権を尊重する運動が盛り上がるなか、もっと想像力を働かせるべきではなかったか。他競技でも4年前、ラブビーW杯の民放公式サイトで、ルール解説を扱ったセクシー動画が大顰蹙を買ったこともある。代理店側もまさか炎上商法を狙ったわけでもないだろうが、配慮が足らなかったという指摘は真摯に受け止めるべきだろう。
リオ五輪の28種目競技団体のうち、日本が男女ともに出場できなかったのはハンドボールだけである。それだけに競技関係者が国内での認知度と競技人気の増加へかける思いは強い。女子代表は昨年熊本で行われたアジア選手権で準優勝。若手選手も成長してきている。思わぬ事態となってしまったが、来る大会本番では騒動を払しょくする活躍を期待したい。競技本来の魅力で大きな話題を呼ぶことになれば、人気も高まるに違いない。
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卓球トップ選手の雪辱戦!石川と張本が優勝(3月4日)
日本選手権ベスト8ら12名による熱戦が繰り広げられた卓球のジャパントップ12。女子決勝は日本女子最高の世界ランク4位の石川佳純と先月、日本選手権連覇を果たした伊藤美誠の決戦となった。その日本選手権では早田ひなに不覚を喫し、13年ぶりにベスト8を逃すというまさかの結果に終わった石川。「胸を借りるつもりだった。最後まで勇気を出してプレーした」との決意で挑み、激しい打ち合いを制して4-2で勝利。...
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日本選手権ベスト8ら12名による熱戦が繰り広げられた卓球のジャパントップ12。女子決勝は日本女子最高の世界ランク4位の石川佳純と先月、日本選手権連覇を果たした伊藤美誠の決戦となった。その日本選手権では早田ひなに不覚を喫し、13年ぶりにベスト8を逃すというまさかの結果に終わった石川。「胸を借りるつもりだった。最後まで勇気を出してプレーした」との決意で挑み、激しい打ち合いを制して4-2で勝利。自身4度目の優勝を果たした。
男子の最大の注目はワールドツアーとグランドファイナルで史上最年少優勝を果たした張本智和。決勝は張本と連覇を狙う水谷隼という昨年と同じ顔合わせになった。第1ゲームはシーソーゲームとなったが張本が競り勝つと、続く第2ゲームは水谷に3点しか許さずに圧倒。そのまま4-0のストレートで押し切り初優勝。昨年決勝で敗れた雪辱を果たした。試合後に「世界選手権でも決勝までこのような質のドライブを打てれば自分の理想に近付くかなと思う」と自信をのぞかせた。
大会では、来月ハンガリーで行われる世界選手権の代表選考も行われた。女子はすでに石川・伊藤に加え、平野美宇と佐藤瞳が内定済み。残る1枠を決めるトーナメント戦で、早田ひならを破った加藤美優が見事世界選手権への切符を手にした。一方の男子は森薗政崇が優勝し、世界選手権出場を決めている。森薗は一昨年の世界選手権では男子ダブルスで銀メダルを獲得。また、伊藤美誠とのコンビで混合ダブルスでも日本選手権を連覇するなど実績を残してきたが、シングルスではなかなか結果が出せていなかった。念願のシングルスでの世界選手権初出場となる。試合後「自分の力で決められてうれしい」と歓喜の涙を流した。張本、水谷の両エースに丹羽孝希、吉村和弘との5名で大舞台に挑む。活躍を期待したい。
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【速報】東京マラソン・堀尾謙介がMGC獲得(3月3日)
国内最大のフルマラソン大会・東京マラソン2019は2020東京五輪の代表選手選考会マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)。出場権をかけたレースの一つである。今年はレース前から激しい雨模様。先月汗ばむような陽気が続いていた東京の気温は一気に15度近くも下がる厳しいコンディションに。冷たい雨と風のなか、レース展開は予想外のものとなった。
一年前の東京マラソンで当時の日本新記録をマークした設楽悠太は欠場を発表。...
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国内最大のフルマラソン大会・東京マラソン2019は2020東京五輪の代表選手選考会マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)。出場権をかけたレースの一つである。今年はレース前から激しい雨模様。先月汗ばむような陽気が続いていた東京の気温は一気に15度近くも下がる厳しいコンディションに。冷たい雨と風のなか、レース展開は予想外のものとなった。
一年前の東京マラソンで当時の日本新記録をマークした設楽悠太は欠場を発表。大本命となったのは去年10月のシカゴマラソンで日本記録を更新した大迫傑だった。すでにMGCの出場資格を持っており、「トレーニングは順調なので明後日は精一杯頑張っていきたい」と会見でも自信をのぞかせていた。日本人選手初の2時間5分の壁の突破への期待もかかる大迫は、序盤から先頭集団に食い込み新記録更新ペースで疾走。折り返し地点では1時間2分2秒の好タイムだったが、29キロを過ぎた地点で急失速。まさかの途中棄権という予期せぬ結果となった。
日本人トップでゴールしたのは中央大学の堀尾謙介だ。今年の箱根駅伝では2区を任された堀尾は今回が初のマラソン挑戦。追いかける藤川拓也、神野大地らの猛追をかわして、ゴール直後に倒れ込む力走。サブテン(2時間一桁分台)とはならなかったが大学生選手ではMGC獲得第一号である。なお、今大会での男子MGC獲得者は堀尾を含めて3名となった。
なお、女子で日本人最高位はこちらも初マラソンの一山麻緒(ワコール)。残念ながら33秒及ばずMGC獲得とはならなかったが大健闘を見せた。今年9月開幕のMGCの獲得争いは続く。
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「情熱は何も変わっていない」カズ52歳の決意(2月28日)
昭和42年(1967年)生まれには日本のスポーツ界に大きな功績を遺したアスリートが綺羅星の如く揃っていることで知られる。そのなかでも未だにトップリーグで現役を続けている唯一無二のプレイヤー・サッカーJリーグ横浜FC所属の三浦知良が52歳の誕生日を迎え、27日に恒例の誕生日会が開かれた。
毎年派手なカラーのスーツ姿で登場し楽しませてくれているが、今年は純白柄を選択。その理由を「こういう形になってから、もう5~6年経つと思うんですけど…はっきり言って色がありませんでした」と明かしたカズ。...
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昭和42年(1967年)生まれには日本のスポーツ界に大きな功績を遺したアスリートが綺羅星の如く揃っていることで知られる。そのなかでも未だにトップリーグで現役を続けている唯一無二のプレイヤー・サッカーJリーグ横浜FC所属の三浦知良が52歳の誕生日を迎え、27日に恒例の誕生日会が開かれた。
毎年派手なカラーのスーツ姿で登場し楽しませてくれているが、今年は純白柄を選択。その理由を「こういう形になってから、もう5~6年経つと思うんですけど…はっきり言って色がありませんでした」と明かしたカズ。「何かアイデアがあったら教えてください」と逆に記者に投げかけ、トークも冴えわたる。スーツの価格は80万円とのこと。こうしたパフォーマンスが似合う日本人選手はほかにはちょっと見当たらない。まさにキングカズの独壇場だ。報道陣からは52本のバラの花束とケーキが贈られた。
誕生日当日の26日は天皇皇后両陛下主催の茶会に出席。「皇后陛下にはJリーグ元年からずっと見ていただいているということで『ずっとサッカー界を引っ張ってきてありがとうございます』と言われた」と明かした。勿論Jリーグ発足時から現役を続けているのもカズただ1人だ。
一昨年50歳でゴールを決めギネス世界記録を達成したものの、昨年はノーゴール。9試合に出場したものスタメン出場は一度もなし。今年の開幕戦はベンチ外となった。だが、彼の意欲も情熱も衰えることを知らない。「一試合でも多くピッチに立っていたい。J1昇格、自動昇格の2位以内に入るのが最大の目標」昨シーズンあと一歩で逃したJ1の舞台にチームを導くため、きょうもキングは走り続ける。
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マリナーズ・イチローと菊池がOP戦初出場(2月27日)
3月に来日し東京ドームで、プレシーズンゲームを含めた開幕戦を行うシアトルマリナーズ。7年ぶりにメジャー公式戦が日本国内で観戦できるとあってファンの大きな話題を集めている。
その開幕戦に出場が噂されるイチローは先月マリナーズとマイナー契約を結び、キャンプに参加中。22日にはロッキーズとのオープン戦にスタメン出場し、実に296日ぶりの実戦に臨んだ。第二打席は2死満塁のチャンス。ここでライト前に運び、2点タイムリーを決めた。...
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3月に来日し東京ドームで、プレシーズンゲームを含めた開幕戦を行うシアトルマリナーズ。7年ぶりにメジャー公式戦が日本国内で観戦できるとあってファンの大きな話題を集めている。
その開幕戦に出場が噂されるイチローは先月マリナーズとマイナー契約を結び、キャンプに参加中。22日にはロッキーズとのオープン戦にスタメン出場し、実に296日ぶりの実戦に臨んだ。第二打席は2死満塁のチャンス。ここでライト前に運び、2点タイムリーを決めた。続く第2戦では盗塁も披露。45歳とは思えぬ若々しい動きに球場のファンからは大歓声が送られた。試合後に「次はどのようにゲームの感覚を取り戻すか」と語るイチロー。19年目のシーズンも視界は良好のようだ。
一方、マリナーズでは今季MLBデビューを果たす菊池雄星もレッズとのオープン戦で初実戦マウンドに登った。この日は最速153キロのストレートに加えて変化球が冴えを見せる。三振を奪ったJ・ボットからは「左投手であのカーブを投げられるのはカーショーぐらい」との高評価も。ナ・リーグMVP経験者にも通用したこの決め球は大きな武器になるかもしれない。女房役のナルバエスからも「スライダーよりも良い」との高評価を受けた。初マウンドは2回29球、被安打1奪三振1の内容。失点はエラー絡みのため自責点は0という満足の行くピッティングだったと言えよう。フィールディングも軽快にこなし、順応の高さを見せた。
「まだオープン戦とはいえ目指していた場所に立てたという充実感はすごくありました」岩手花巻東時代から憧れていた夢舞台。その開幕まであと1か月だ。順調な仕上がりを期待したい。
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