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野球殿堂に田淵幸一氏ら選出・その偉大な足跡(1月15日)
「日本の野球の発展に大きな貢献した方々の功績を永久に讃え、顕彰する(野球殿堂博物館HPより)」。14日、今年度の野球殿堂入り表彰者が発表された。
今回殿堂入り告知式が行われたのは3名の野球人。競技者表彰はプロ野球・阪神タイガースと西武ライオンズで主砲として活躍した田淵幸一氏。プロ16年間で474本塁打を記録し、その美しい放物線(アーチ)を描く打球から「ホームラン“アーチ”スト」とも呼称された。...
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「日本の野球の発展に大きな貢献した方々の功績を永久に讃え、顕彰する(野球殿堂博物館HPより)」。14日、今年度の野球殿堂入り表彰者が発表された。
今回殿堂入り告知式が行われたのは3名の野球人。競技者表彰はプロ野球・阪神タイガースと西武ライオンズで主砲として活躍した田淵幸一氏。プロ16年間で474本塁打を記録し、その美しい放物線(アーチ)を描く打球から「ホームラン“アーチ”スト」とも呼称された。阪神時代は正捕手も務め、“ミスター・タイガース”田淵はチームの顔だったが、1978年オフの「世紀のトレード」で西武に電撃移籍。この衝撃的な移籍劇は当時大きな話題となった。一方で人気漫画「がんばれ!!タブチくん!!」のモデルとして子供たちにも絶大な人気を誇っていた。現役引退後は福岡ダイエーホークスの監督のほか、北京オリンピック日本代表のヘッドコーチと打撃コーチを務めている。受賞に当たり「この賞を頂いた時に何を考えたかというと人生73歳でどういう野球人生を歩んできたのかというのが頭に浮かんできた」とコメント。さらに2年前に殿堂入りした同期で盟友の故・星野仙一氏への思いも吐露した。
このほか特別表彰には共に故人の石井連蔵(全早稲田大学野球部監督)、前田祐吉(元慶応大学野球部監督)が選出された。両名は60年前、1960年の東京六大学リーグで全6戦に及ぶ死闘「伝説の早慶戦」を戦ったことで知られる。
日本球界に偉大な足跡を残した3名。そのブロンズ胸像額は野球殿堂博物館内に展示され、末永くその名誉を讃えられることとなる。
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大相撲初場所連日の金星・遠藤が二横綱を撃破(1月14日)
「しっかり集中できたなっていう感じです」取組後に手拍子と“コール“まで巻き起こる館内の盛り上がりとは対照的に、いつもと変わらぬ言葉少ないインタビューだった。13日に初日を迎えた大相撲一月場所。前頭筆頭の遠藤が初日の鶴竜に続き、二日目に白鵬にも勝利。初日から2日連続の金星獲得は21年ぶりで、平成11年秋場所の栃東以来、戦後3人目の快挙だ。
顔をしかめて花道を下がる白鵬の背中にはべっとりと土俵の土が付いていた。...
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「しっかり集中できたなっていう感じです」取組後に手拍子と“コール“まで巻き起こる館内の盛り上がりとは対照的に、いつもと変わらぬ言葉少ないインタビューだった。13日に初日を迎えた大相撲一月場所。前頭筆頭の遠藤が初日の鶴竜に続き、二日目に白鵬にも勝利。初日から2日連続の金星獲得は21年ぶりで、平成11年秋場所の栃東以来、戦後3人目の快挙だ。
顔をしかめて花道を下がる白鵬の背中にはべっとりと土俵の土が付いていた。こんな光景を見るのは何場所ぶりだろうか?殊勲の星を挙げた遠藤だが、先場所の対戦では張り手とかち上げをもろに喰らってしまい、なすすべなく完敗。取組後、鼻からは鮮血が滴り落ち、痛々しい姿となっていた。向かえた初場所。この日の仕切りでは珍しく遠藤が突っかけてしまい「待った」となり二回目の仕切り。白鵬の選択は先場所と同じく左手での張り差し。しかし、遠藤はうまく体制をずらすと左に回り込み、一気呵成に攻め立てていった。これに泡を食ったのか、白鵬は半身の体勢から強引に投げを打つが、さらにバランスを崩してしまう。ここは何とか横綱が踏ん張ったが、それからが遠藤の真骨頂。休まずに相手の体勢を崩し、思うように相撲を取らせない。この辺りは天性の才能だろう。最後は白鵬の投げをこらえ、切り返しで倒した。ひたすらに遠藤の巧さが光る一番だった。
先場所後、横綱審議委員会は白鵬に対し、遠藤戦などを念頭に「横綱として見苦しい」とかち上げに苦言を呈した。白鵬自身は「反則ではない」と意に介さないコメントも発していたが、やはりそのことは頭にあったのかもしれない。かち上げを封印した中で、遠藤にうまく研究されてしまい不覚を喫した。一方、仕切りの「待った」ではやや気負ったかに見えた遠藤だったが、実にしたたかに頭脳的な相撲を取った。インタビューでややもすればぶっきらぼうにも見える対応をみせるのも、力士が感情を表に出すものではないという信条によるもの。それでもこの日の会心の一番には勝利の直後、口もとに笑みがこぼれ、チラリと舌を出した。秘めていた思いを抑えきれなかったのかも知れない。一躍、人気力士が今場所の主役に躍り出た格好だ。
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令和初の全国制覇へ・各競技で熱き戦いが展開(1月13日)
各地でスポーツイベントが開催され、大きな盛り上がりを見せたこの連休。各放送局でも日本一を争う熱戦の模様が中継された。
京都で行われた第38回都道府県対抗全国女子駅伝では地元京都が3年ぶり17度目の優勝。また最終9区では東京のアンカーを務めた新谷仁美が圧巻の走りを見せた。9位でタスキを受けると驚異の6人抜きを達成。区間新記録に迫るタイムをたたき出し、東京の3位に貢献した。東京五輪10000m代表の有力候補となっている新谷。...
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各地でスポーツイベントが開催され、大きな盛り上がりを見せたこの連休。各放送局でも日本一を争う熱戦の模様が中継された。
京都で行われた第38回都道府県対抗全国女子駅伝では地元京都が3年ぶり17度目の優勝。また最終9区では東京のアンカーを務めた新谷仁美が圧巻の走りを見せた。9位でタスキを受けると驚異の6人抜きを達成。区間新記録に迫るタイムをたたき出し、東京の3位に貢献した。東京五輪10000m代表の有力候補となっている新谷。五輪の舞台でも活躍に期待したい。
バスケットボール全日本選手権(第95回天皇杯・第86回皇后杯)もこの日さいたまスーパーアリーナで決勝戦が行われた。男子決勝はサンロッカーズ渋谷と川崎ブレイブサンダースの対決。現在Bリーグでしのぎを削る闘いを繰り広げている両チームだが、前半は一歩も譲らず35-35の同点で折り返す。最終第4Qも逆転に継ぐ逆転のシーソーゲームとなったが、最後は渋谷が78-73で逃げ切り、前身の日立以来5年ぶりの天皇杯王者に輝いた。
女子は絶対女王・JX-ENEOSが圧倒的な強さを示して大会7連覇を達成。悲願の初優勝を狙ったデンソーは皇后杯通算5度目の決勝だったが、またしてもJXの前に涙をのんだ。
また、高校スポーツのこの日決勝が行われ、全日本高校女子サッカー選手権では藤枝順心が神村学園を破り、2大会ぶり4度目の全国制覇。春の高校バレーは男子が高橋藍を擁する東山が初優勝。女子は東九州龍谷が8年ぶりの春高制覇を果たしている。興奮と感動を与えてくれた若きアスリートたちに感謝を捧げたい。
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伝統の一戦・新国立競技場に再びラグビー熱を(1月12日)
W杯の熱気も未だ冷めやらぬラグビー。11日、伝統の一戦に国立競技場を埋め尽くした5万7345人の大観衆が酔いしれた。第56回全国大学ラグビー選手権決勝は23年ぶりの早明戦が実現。新国立で初めてとなるラグビーの試合に関係者の感慨もひとしおだったことだろう。
大学日本一を争う伝統の一戦は序盤から早稲田ペース。昨年末の対抗戦では7-36で完敗を喫していたが、この日は鉄壁のディフェンスが効果的に明治の突破力を封じていく。...
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W杯の熱気も未だ冷めやらぬラグビー。11日、伝統の一戦に国立競技場を埋め尽くした5万7345人の大観衆が酔いしれた。第56回全国大学ラグビー選手権決勝は23年ぶりの早明戦が実現。新国立で初めてとなるラグビーの試合に関係者の感慨もひとしおだったことだろう。
大学日本一を争う伝統の一戦は序盤から早稲田ペース。昨年末の対抗戦では7-36で完敗を喫していたが、この日は鉄壁のディフェンスが効果的に明治の突破力を封じていく。前半12分には先制のトライを決めると、次々に得点を重ねていった。前半は4トライの早稲田が31-0とリードしたまま試合を折り返す。後半に入ると、明治も反撃を開始。後半3分にすかさず初トライを奪う。後半16分から連続トライなどで早稲田を10点差まで追い上げ意地を見せる。しかし、最後は再び早稲田が突き放し、明治の猛攻を振り切って45-35で勝利。11大会ぶり最多16回目の優勝を果たした。
本来なら新国立競技場は昨年のラグビーW杯で開幕戦と決勝戦に使用されるはずだった。しかし 建設費が大幅に膨らんだことによる計画の見直しに伴い、そのプランは夢と消えた。かつて旧国立競技場では6万7000人もの観客を集めたラグビーの早明戦。新国立での早明戦もチケットはソールドアウトとなった。約束の地に戻って来たラグビー。トップリーグも12日から開幕し、W杯で活躍した世界のトッププレーヤーが再び日本に集結する。オーストラリア代表のサム・ケレビはサントリーに新加入。パナソニックにはW杯王者・南アフリカ代表からダミアン・デアリエンディが戦力に加わった。列島に再び興奮と熱狂が巻き起こる。
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五輪世代のU-23日本代表・課題の多い初戦黒星(1月10日)
「強豪国と同じグループで一戦一戦非常に難しく、厳しい試合になる。チームとして結果と成長を求めながらチャレンジしていきたい」試合前そう決意を語っていた森保監督にとって、五輪イヤーの初陣は厳しい結果となってしまった。
東京五輪の最終予選を兼ねた2年に1度のU-23アジア選手権(タイ・バンコク)。この大会では開催国の日本以外の上位3か国が出場権を獲得することが出来る。日本代表は9日深夜、初戦でサウジアラビアと対戦した。...
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「強豪国と同じグループで一戦一戦非常に難しく、厳しい試合になる。チームとして結果と成長を求めながらチャレンジしていきたい」試合前そう決意を語っていた森保監督にとって、五輪イヤーの初陣は厳しい結果となってしまった。
東京五輪の最終予選を兼ねた2年に1度のU-23アジア選手権(タイ・バンコク)。この大会では開催国の日本以外の上位3か国が出場権を獲得することが出来る。日本代表は9日深夜、初戦でサウジアラビアと対戦した。海外組の堂安律、久保建英、冨安健洋らが招集されていないなか、この大会は東京五輪代表18人に残るためのサバイバルレースの意味合いが強い。先発メンバーは年末のアジア選手権でハットトリックを決めた小川航基(ジュビロ)と旗手怜央(フロンターレ)を2トップに起用。GKはサンフレッチェの大迫敬介という布陣で挑んだ。
前半はサウジに攻め込まれる危ない場面が続いたが、大迫がファインセーブ。0-0で前半を終える。ところが後半3分に一気にディフェンスを突破され失点。反撃を図る日本は後半11分に唯一の海外組の食野亮太郎が相手DFに当たるシュートを放ち同点に追いついた。だが、その後は決定機を作ることなく迎えた終了間際、ペナルティエリア内の反則がVAR判定によりPKとなり、これが決勝点に。日本は1-2で敗れ今大会黒星発進となった。
ベストメンバーでないとはいえ連携に乱れが多く課題は山積だ。「チームを助けられるゴールを取れるよう調整していきたい」と語る唯一の得点を上げた食野以外はアピールするシーンが少なかった。次戦以降一層の奮起が求められる。
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