※2022年6月、更新を終了しています
北朝鮮に新制裁・経済的圧力はあるのか(9月12日)
6回目の核実験を強行した北朝鮮に対する新たな制裁決議が国連安全保障理事会で採択された。
米国が出した当初の草案では北朝鮮への原油輸出を全面的に禁止。金正恩委員長の資産凍結が盛り込まれていたが今日採択された決議では削除した。
原油は過去1年間の相当量を認めると修正された。...
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6回目の核実験を強行した北朝鮮に対する新たな制裁決議が国連安全保障理事会で採択された。
米国が出した当初の草案では北朝鮮への原油輸出を全面的に禁止。金正恩委員長の資産凍結が盛り込まれていたが今日採択された決議では削除した。
原油は過去1年間の相当量を認めると修正された。制裁に慎重な中国やロシアに譲歩したものとみられる。一方で制裁の内容は拡大した。
石油精製品の輸出量は年間200万バレルが上限となった。
国連米国代表部は北朝鮮の石油関連全体の輸入量が3割削減されるとしている。天然ガス液の輸出禁止、繊維製品輸入禁止、出稼ぎ労働者に新規就労許可禁止となった。
新たな制裁決議の効果について、専門家は「かなりトーンダウンしているものの北朝鮮に対して相当程度の経済圧力を強めることが可能である。今回エネルギー系に初めて踏み込んだ」と評価している。
一方で北朝鮮問題の解決には制裁だけでなく外交努力も不可欠だと指摘した。「米朝間で何らかの実務レベルでの外交当局の接触が続いているはず。ミサイル核問題を含む協議に発展していけるかが今後のポイント」という。
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国連安全保障理事会・新たな制裁決議を全会一致(9月12日)
予想した通り、「原油の輸出」に関しては、米国が中国に譲歩した。ここに現実の国際政治を見たような感じがあった。
北朝鮮が6回目の核実験を強行したことを受けて、国連安全保障理事会は先ほど、今朝7時過ぎ新たな制裁決議を全会一致で採択した。
焦点となっていた北朝鮮への原油輸出について当初、米国は全面的禁止と提案していたが、決議では厳しい制裁に慎重な中国やロシアに配慮して輸出量を現状のまま維持するとしている。...
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予想した通り、「原油の輸出」に関しては、米国が中国に譲歩した。ここに現実の国際政治を見たような感じがあった。
北朝鮮が6回目の核実験を強行したことを受けて、国連安全保障理事会は先ほど、今朝7時過ぎ新たな制裁決議を全会一致で採択した。
焦点となっていた北朝鮮への原油輸出について当初、米国は全面的禁止と提案していたが、決議では厳しい制裁に慎重な中国やロシアに配慮して輸出量を現状のまま維持するとしている。
新たな決議の採択を受け、北朝鮮が今後、どのような反応を示すか焦点となる。国連安保理議場、中国・北京。制裁決議で採択されたもの・原油輸出に上限、天然ガス液輸出禁止、労働者就労許可禁止(新規)、繊維製品輸入禁止、公海上で貨物船検査全加盟国に要請した。金委員長の海外資産凍結は除かれている。
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北朝鮮・米国に対しさらなる軍事挑発辞さない構え(9月11日)
北朝鮮は国連の制裁決議で新たな採択を目指す米国に対する声明を発表した。
声明では「制裁決議を仕立てた場合、それにふさわしい代価を支払わせる」として更なる軍事挑発を辞さない構えを示してトランプ政権を強くけん制した。
国連の安全保障理事会では、3日の北朝鮮による6回目の核実験を受け、米国が石油禁輸を含む制裁決議の草案を示し、11日中の採決を目指している。...
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北朝鮮は国連の制裁決議で新たな採択を目指す米国に対する声明を発表した。
声明では「制裁決議を仕立てた場合、それにふさわしい代価を支払わせる」として更なる軍事挑発を辞さない構えを示してトランプ政権を強くけん制した。
国連の安全保障理事会では、3日の北朝鮮による6回目の核実験を受け、米国が石油禁輸を含む制裁決議の草案を示し、11日中の採決を目指している。
これについて北朝鮮外務省は今日未明、国営メディアを通じて声明を発表し、制裁決議を仕立て上げた場合、それにふさわしい代価を支払わせる”と強く反発。“いかなる最後の手段も辞さない準備ができており、我々の次の措置は米国をこれまでになく困惑させるだろう。世界は我々が強力な措置を連続的にとり、いかに米国を罰するかを目にすることになる”として、新たな軍事挑発の可能性を示唆し、トランプ政権を強く牽制した。
北朝鮮は一昨日、建国記念日を迎え、懸念されていた弾道ミサイル発射などはこれまでのところ確認されていないが、安保理での新たな制裁決議を目指す米国の動きを口実にしたさらなる軍事挑発に各国の警戒が強まっている。
安保理では11日中の採決にこだわる米国と、強力な制裁に慎重な中国やロシアとの間で今も水面下でぎりぎりの交渉が続いている。
安保理議長・エチオピア国連代表部によると現時点では採決の日程は決まっていない。国連の外交筋からは「ボールは主に中国にある。中国の対応次第だ」として米国や日本が目指す強力な追加制裁の決議が11日中に採決にかけられるかは中国の出方次第だとみられる。
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大型ハリケーン「イルマ」・今夜にもフロリダ州に上陸か(9月10日)
米国の気象当局によると、大型のハリケーン「イルマ」は日本時間のきょう午前3時現在、中心の気圧が941ヘクトパスカル、最大風速は57メートルで、勢力を5段階のうち3番目に強い「カテゴリー3」に落とし時速約15キロの速さでキューバ周辺のカリブ海を西北西に進んでいる。
ハリケーンによる強風などで被害が相次いでいて、ロイター通信は“これまでにカリブ海の島々で少なくとも22人が死亡した”と伝えている。...
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米国の気象当局によると、大型のハリケーン「イルマ」は日本時間のきょう午前3時現在、中心の気圧が941ヘクトパスカル、最大風速は57メートルで、勢力を5段階のうち3番目に強い「カテゴリー3」に落とし時速約15キロの速さでキューバ周辺のカリブ海を西北西に進んでいる。
ハリケーンによる強風などで被害が相次いでいて、ロイター通信は“これまでにカリブ海の島々で少なくとも22人が死亡した”と伝えている。
「イルマ」はこのあと米国南部のフロリダ州に接近するにつれて勢力を再び強めて、日本時間の今夜にもフロリダ州に上陸する可能性があり、フロリダ州は人口の約3分の1にあたる630万人に避難命令を出している。
地元のメディアはフロリダ州で住民が避難に必要な燃料を確保しようとガソリンスタンドに殺到する様子や土のうを準備する様子を伝えている。
「イルマ」はフロリダ州に上陸したあと北上すると予想されていて、予想針路にあたる地域では最大級の警戒態勢が取られている。
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北朝鮮・69回目建国記念日の様子(9月9日)
北朝鮮では69回目の建国記念日にあたり、国営の朝鮮中央テレビはキムイルソン主席とキムジョンイル総書記の記録映画などを放送している。
朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は社説を掲載し「原爆、水爆とともにICBMまで保有する核強国の地位に堂々と上り詰めた。...
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北朝鮮では69回目の建国記念日にあたり、国営の朝鮮中央テレビはキムイルソン主席とキムジョンイル総書記の記録映画などを放送している。
朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は社説を掲載し「原爆、水爆とともにICBMまで保有する核強国の地位に堂々と上り詰めた。」として核、ミサイル開発の進展ぶりを誇示した。
その上で「米国は前代未聞の制裁決議を仕立て上げ、戦争も辞さないなどとわめいている。敵がわれわれの尊厳と自主権にわずかでも手をだすならば無慈悲に掃討すべき」とトランプ政権への対決姿勢を強調した。
北朝鮮は去年の建国記念日に5回目の核実験を実施し、ことしも追加挑発に出ることが懸念されている。
小野寺防衛大臣は「北朝鮮のさまざまな言動を勘案すればICBM発射の可能性も当然否定できない。」と述べた。
国連安全保障理事会の新たな制裁決議の採択を目指す米国は声明を発表し11日の採択を求めると改めて表明した。
米国が示した草案には北朝鮮への石油禁輸など厳しい措置が盛り込まれ、中国とロシアは慎重な姿勢を崩していない。
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