8月3日、その日は「江戸川花火大会」の日だった。
早朝、7時ごろにスマホで写真を撮ると、江戸川区側の観客席のブルーシートが見えた。
午後6時半頃外出先から帰り、江戸川へ4Kのビデオカメラを向けると、既に川には沢山の灯を付けた屋形船が勢ぞろいしていた。
7時15分になると、一斉に花火が打ち上がった。この花火の最初の見どころであった。
30分ごろになると、凄まじい轟音とともに、名物「富士山」の仕掛けが始まった。
そこから一気に花火大会は盛り上り、8時半まで光と音の饗宴は始まった。
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8月4日、その日の朝、8時57分発のJR総武線快速線に乗って、新橋駅まで行った。
そこから地下道を歩いて、浜離宮に入った。
空は晴れて、既に30度を超すカンカン照りであった。
浜離宮に入ると、目の前に「キバナ秋桜」で染まった橙色の花畑が目に入った。
周囲の高層ビルの中にある花園だけれども、浜離宮の一角だけは、見事に自然を残していた。
蝉の声が、激しく鳴き、時折野鳥の声も聞こえていた。
キバナ秋桜の花畑は、真っ盛りの夏から秋への訪れを感じさせ、夏の頂上感さえもあった。
それなりの規模で広がる花畑に、多くの人がその中に没入して行っている様子であった。
橙色と黄色のシンプルな色が広がりを、緑の木陰からじっくりと撮影していると、蝶々や蜂が花弁を渡っているのが分かった。
暫らく、鑑賞とも撮影とも言えない時間が流れ、浜離宮の船着場へと向かった。
そこから、浅草まで観光船に乗ることにした。
その船は、一度、竹芝桟橋に寄り、隅田川を遡り始めた。
レインボーブリッジが近くに見える位置で、船は大きく方向を変えた。
船には、多くの外人観光客が乗り、背の高い外国人は階下の背の低い天井に、大きく首を曲げて乗り込んできた。
「良くぶつからないな」と感心していると、席に座り始め、やっと観光を楽しみ始めた。
(33分55秒)
いくつもの橋の下をくぐり、録音された案内を聞きながら、隅田川を遡っていくと、間もなく浅草に着いた。
船を降りると、また太陽がカッと照り返してきた。
浅草雷門まで歩くと、その雑踏の中、何台もの人力車が通って行った。
都営浅草線の入り口を見つけ、その日の小旅行は午前中に終わった。
麦わら帽子を被った頭はそれほどではなかったが、顔には汗が噴出していた。
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