蝉が鳴き、向日葵が咲く、その中に秋が忍び寄る「木場公園」(その220)
8月25日、その日の朝9時頃、総武線市川駅から緩行線に乗り、西船橋駅で地下鉄東西線に乗り換えて、木場駅まで行った。...
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8月25日、その日の朝9時頃、総武線市川駅から緩行線に乗り、西船橋駅で地下鉄東西線に乗り換えて、木場駅まで行った。
朝からカラッとはしていたが暑い日であった。
15分ほど電車に乗り、木場駅から2、3分歩くと、大きな公園があった。
そこには、木立がこんもりとした、奥の深い空間が広がっていた。
入り口付近の木立に囲まれた日陰の中では、「ゲートボール」で遊ぶ年配者の一群があった。
中に入って行くと、花壇が見えてきた。
蝉が煩いほどに鳴き、よく見ると太い木に、しっかりとしがみ付いて鳴いていた。
群生する、花を見ながら歩くと、何とはなく「秋」の訪れを感じた。
茂る草木の中に、小さな池があり、子供たちが楽し気に遊んでいた。
広い空間に出ると、バーベキュー広場があり、そこでは若者たちが歓声を上げて楽しんでいた。
近くの広場では、親子、それも何組もの男親と小さな子供達が手を取りあって遊んでいた。
空には、青空の中にぽっかりと白い雲が浮かんでいた。
その公園には、中央に吊り橋風の大きな橋が架かり、その向こうには東京スカイツリーがそびえていた。
帰り道に、高いビルを見ると、窓ガラスの清掃の為に、高い所からロープを垂らし、そのロープに体を委ねた男の姿が見えた。
帰りも、行きと同じルートを採り、市川駅まで電車に乗った。
昼前に帰ることができ、時間効率の良い小旅であった。
Tシャツにも汗はさほど染みてなく、小さな秋の訪れを感じた。
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日比谷公園・皇居東外苑を行く(その219)
8月18日、その日午前8時半頃、市川駅から総武緩行線に乗って、秋葉原駅を経由し、有楽町駅まで行った。...
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8月18日、その日午前8時半頃、市川駅から総武緩行線に乗って、秋葉原駅を経由し、有楽町駅まで行った。
そこから5分ぐらい歩いて、日比谷通りから「日比谷公園」に入った。
入り口に入ると、左側に花壇があり、右奥にレストランが見え、暑さ対策のためか、噴霧機から白い霧が吐かれていた。
テニスコートから中央の花壇に入ると、夏というのに、色とりどりの鮮やかな花々が整備され、公園の面目を保っていた。
花や木の背景には、巨大なビル群が林立し、都会のど真ん中に位置する公園だということを感じさせた。
「心字池」周辺の和風の風景をビデオカメラに収め、日比谷公園から皇居周辺に歩を進めた。
二重橋辺りには、大勢の人々が歩いていた。和田倉門を過ぎて、「東御苑」に入っていった。
すれ違う人々のほとんどは、外国人観光客のような気がした。
午前中とはいえ、真夏の太陽が照り付ける中を、日本人が観光をするということはあまりないように感じた。
東御苑には、数回来たが、今回は工事中の箇所が多く、入れないところがあった。
それでも、木々に囲まれた涼し気な道を選んで、その雰囲気を楽しんだ。蝉の声がどこでもうるさい程聞こえた。
なかなか心地良い散歩道であった。
その日は、北桔橋門から出て、お堀の中の蓮の葉を見ながら竹橋まで歩いた。
蓮の葉が太陽光を反射し白い花が咲いているように見えた。
竹橋に辿り着くと、地下鉄東西線に乗り、飯田橋駅で総武線に乗り換え、市川駅に帰った。
丁度、正午ごろであった。
半袖のTシャツは、すっかり汗にまみれ、午前中の気温の高さが感じられた。
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王子の飛鳥山から名主の滝へ、そこでなんと「カワセミ」の撮影に成功(その218)
8月11日、その日の朝9時頃、JR総武線に乗って、秋葉原経由で北区の王子駅まで行った。...
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8月11日、その日の朝9時頃、JR総武線に乗って、秋葉原経由で北区の王子駅まで行った。
空は晴れ、気温は30度を超える暑い日であった。
王子駅南口から、飛鳥山に階段で登り、ぐるりと一回りした。
いろんな人々が、思い思いに散策し、グループで空手風の型の練習をしている集団もいた。
北側の端に行くと、落差50メートル位の短距離無人のケーブルカーがあり、それに乗って山を下り街に出た。
暫らく歩くと、頭にターバンを巻いた、ネパール人と思しき50人ほどの集団に出会った。
「ホー、なんだろう?」と呟き、その集団の中を通り過ぎた。
結構坂道の多い町であったが、何とか「名主の滝公園」に辿り着いた。
雰囲気のある、入り口の門をくぐると、鬱蒼とした森に入った。
ビデオカメラを回しながら歩いていると、親切な老人が「カワセミが来ているよ」と教えてくれた。
その老人によると、2週間ぶりに、鬱蒼としたその池にその鳥は舞い降りた様だった。
5年ぐらい前に、「水元公園」で垣間見てから、しばらくその鳥の姿にはお目にかからなかった。
その時も、周りの雰囲気が張り詰めていたのを思い出した。
早速、その鳥を捉えようと、カメラで追って、池の中の岩の上にやっとその鳥を見つけた。
焦げた緑の地に朱塗りのお洒落な色彩のその鳥は、静かに動いていた。
だが、茶色いその眼光は、異様に鋭かった。
きょろきょろしていたかと思うと、急に飛び立った。
「あっ」という間もなく再び、その岩の上に舞い戻ってきた。
その時には、鋭いくちばしに、生きた小魚をくわえていた。
直前の映像には、小魚を仕留めた瞬間の波紋が、水の上に残っていた。
その魚を、くちばしで器用に料理して、一瞬の内に飲み込んでしまった。
「ほー」とため息をつくしかなかった。
暫らく、食後を楽しむと、池の端へと飛んで行ってしまった。少し後を追ったが、行方は知れなかった。
気を取り直し、深い森に分け入って、渓流に沿って、男滝まで遡り、その飛沫を浴びた。
帰り道、王子駅の前で、2台の都電が交差する様子をカメラに収め、その日は帰宅の途に就いた。
電車の中で、早速「カワセミ」の行状を再生すると、野生の怖さが迫ってきた。
Tシャツに、汗がじっとり滲んでいた。僅か3時間の束の間だった。
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