【あの一言】
焦点・中国の“現状変更”に日本の備えは・中国軍機が初の“領空侵犯”
笹川平和財団上席フェロー・小原凡司 領空侵犯が起こったときの情報収集のような活動はどんどん活発化していることは、中国がそういった戦闘まで想定し始めているということでもある。日本は、自国の防衛能力を向上させることはもちろんだが、やはり米国とどのように統合作戦ができるのか。オースティン国防長官が言っているような統合抑止という考え方を日本なりにどのように定義して米国とどのように統合するのかをしっかり計画して、具体的な計画を出していくことが必要。
2024/09/17 BS日テレ[深層NEWS]
神田外語大学教授・興梠一郎 2008年、北京五輪のあたりにちょうど尖閣問題が起きた。そして2010年ごろ、GDPが日本を抜いた。その時から中国で大国、海洋大国という言葉がすごく増えた。それは実は胡錦涛体制の末期ぐらいだった。トウ小平はなりを潜めていくということを提唱していたが、最後の方で実は、「できることができるようになったらやれ」と言っていた。中国はもうやれるのだということで、これからは自分の秩序をつくらせてもらうという時代に入った。そうした時に日本人が見ている中国と向こうから見ている日本が違う。だから最近、靖国とかいろいろなところで問題が起きているが、ああいうことは昔はなかった。国力がついたことによって中国国民の自信を発揮したいという意識が強くなってきた。逆に言うと弱肉強食になっていて、弱い国に力を見せつけたいということ。
2024/09/17 BS日テレ[深層NEWS]
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