【あの一言】
独自取材・中国製“貨物クレーン”の脅威・中国“情報監視”の新手口
野村総合研究所・木内登英 中国はすでに世界の物流を握っている。世界の港湾、物流データ、物流システムを握って中国が管理しており、そこにクレーンが情報を付け加えているものもあるし、SNSみたいにみんなが情報を共有する機能もある。世界の物流を中国が握っているというのはその通りになっており、問題は(その情報が)安全保障上の戦略に使えるかどうかということ。
2023/04/13 BS日テレ[深層NEWS]
神田外語大学教授・興梠一郎 中国は国が補助して低価格で良質なものを作っているから、まったく国家のシステムが異なる市場経済の国では太刀打ちできない。もうひとつ、時間差があって中国製クレーンは既に20年前から米国に入っている。当時は、米国は中国を脅威とは思っていなかった。中国と国交を回復させたニクソンは死ぬ間際に中国を訪れて「私はフランケンシュタインを作ってしまった」と言ったという有名な話があるが、米国のニーズによって世界の工場を中国に作ってしまった。サプライチェーンを今、分断しようと思っても自分の体を切るようなことになっている。
2023/04/13 BS日テレ[深層NEWS]
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