【あの一言】
鉄鋼・アルミの輸入制限発動・日本は適用除外ならず
元外務事務次官・薮中三十二 今、起きているアメリカファーストはトランプファーストであり、トランプがすべてを決めるということ。ホワイトハウス、米国政府に外交に通じたスタッフは全然いない。これから2か月が非常に心配。米朝問題も俺がやればうまく行くと思っている節があるがそう簡単にはいかない。4月に日米首脳会談があるが、安倍総理の責任は大きい。相当、トランプ大統領に厳しくいう必要がある。そもそもトランプは非核化のことを何も理解していない。中身がわからずにやっていることほど危険なことはない。
2018/03/25 TBSテレビ[サンデーモーニング]
ジャーナリスト・元共同通信ソウル特派員・青木理 一旦対話がとん挫し、朝鮮半島で何かあれば一番大きな被害を受けるのは韓国と日本であることを考えると、文政権の動きをむしろ日本がフォローしながら、なんとか米朝対話を地域の安定的に意義のあるものにしていくよう努力していくべき。
2018/03/25 TBSテレビ[サンデーモーニング]
関西学院大学客員教授・元国連職員・大崎麻子 トランプ政権の陣容の顔ぶれを見ていると国際協調主義とか、普遍的な国際秩序の構築とかに非常に懐疑的な外交スタンスにより拍車がかかりそう。地球環境問題とか気候変動、グローバルな貧困と格差の問題などの地球規模の課題は先送りすれば次世代に負の影響を与えるが、こうしたことに米国がコミットしていないことが非常に気になる。
2018/03/25 TBSテレビ[サンデーモーニング]
作家・幸田真音 トランプ大統領が保護貿易をやろうとした本当の理由は知的財産の流入にものすごい危機感、焦りを抱いているため。中国の知財権、情報技術関連の集団、研究者はものすごい勢いで増えていて、それらは国防や安全保障にも関わる問題。米国の企業が中国に入ろうとしても、そのノウハウを提供しないと受け入れてもらえないとか、中国企業がそのノウハウを収得してからでないと米国企業を受け入れないとかいう話になっている。2020年にはGPSで中国と米国が並び、2025年には中国が米国を超えると言われている。そのあたりの知的財産の流入に関してすごく米国は危機感を持っている。
2018/03/25 TBSテレビ[サンデーモーニング]
寺島実郎 トランプはグローバル化経済の現実を本当に知らない。米中貿易戦争とは言っているものの、その中身は中国が米国に輸出しているものの6割以上が、実際にはアップルのスマホやナイキの靴で、米国の企業が中国に投資をして米国企業が儲かる形で中国から米国への輸出がブーメランのように行われているものにすぎない。だからワシントンにロビイングをかけるのは中国企業というよりも、米国の企業がやめてくれというふうに動いている。それがまさにグローバル化経済。ビジネスの現場にいたティラーソンとか、ジョセフユンだとか国際協調を理解している人たちがどんどん政権から去っている。恐ろしいほど危ういトランプリスクというのが今、世界経済の最大のリスク。
2018/03/25 TBSテレビ[サンデーモーニング]
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