既報どおり、5月下旬にドナルド・トランプ大統領が2度目の来日をする。同大統領は、日米貿易不均衡、特に日本車の輸入に神経を尖らせているだけでなく、イラン核合意破棄のためには、同盟国の日本に対してもイラン産原油の禁輸を迫っている。そうした状況下、あろうことか安倍晋三首相は来日中のイラン外相に、今後とも親イラン政策を進めると発言したと外電が報じている。果たして、このニュースをみて同大統領はどのような態度をみせるのであろうか。
5月16日付米
『ロイター通信』:「安倍首相、イランとの関係発展を希望と発言」
安倍晋三首相は5月16日、来日中のイランのモハンマド・ジャバード・ザリーフ外相と会談した。
席上同首相は、今後ともイランとの関係を継続、発展させていきたい旨発言した。
ただ、同時に同首相は、直近の不穏な中東情勢を懸念しているとも付言した。
ドナルド・トランプ大統領は昨年、2015年締結のイラン核合意からの離脱を表明しただけでなく、対イラン経済制裁を復活させている。...
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5月16日付米
『ロイター通信』:「安倍首相、イランとの関係発展を希望と発言」
安倍晋三首相は5月16日、来日中のイランのモハンマド・ジャバード・ザリーフ外相と会談した。
席上同首相は、今後ともイランとの関係を継続、発展させていきたい旨発言した。
ただ、同時に同首相は、直近の不穏な中東情勢を懸念しているとも付言した。
ドナルド・トランプ大統領は昨年、2015年締結のイラン核合意からの離脱を表明しただけでなく、対イラン経済制裁を復活させている。
同日付イスラエル『アルーツ・シバ』国営メディア:「日本の首相、イランとの関係発展に期待と発言」
安倍首相は、来日中のイランのザリーフ外相と会談し、日本政府として、今後ともイランとの関係を発展させていく方針であると発言した。
一方、同日付フランス『フランス24』テレビニュース:「イラン、米国の制裁再開は緊張度を増すだけ故“受け入れられない”と強調」
訪日中のイランのザリーフ外相は5月16日、米国による対イラン制裁再開は中東における緊張関係を増すだけ故、“全く受け入れ難い”と発言した。
ただ、同外相は河野太郎外相との会談に当り、イランとしては、イラン核合意で決められた条件を“最大限に遵守していく”と強調した。
一方、河野外相は、日本としても現在の中東情勢に非常な懸念を抱いているとした上で、イラン核合意の継続が重要であり、他関係国同様、イランに対してこれまで同様、同合意の遵守を求めたいと発言した。
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