5月6日付米
『ロイター通信』:「米軍艦2隻が領有権問題に揺れる南シナ海島嶼を航行」
米海軍第7艦隊報道官のクレイ・ドス中佐は5月6日、南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島内で、中国が一方的に人工島を建設した、ガベン礁及びジョンソン礁の12海里(約22キロメーター)内を2隻の軍艦によって自由航行させたと発表した。
航行したのはミサイル駆逐艦“プレブル”及び“チュン・フン”で、同報道官によれば、“国際法に則った航行”であり、かつ、“国際法を顧みずに行き過ぎた海洋権主張への対抗措置”だと付言している。...
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5月6日付米
『ロイター通信』:「米軍艦2隻が領有権問題に揺れる南シナ海島嶼を航行」
米海軍第7艦隊報道官のクレイ・ドス中佐は5月6日、南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島内で、中国が一方的に人工島を建設した、ガベン礁及びジョンソン礁の12海里(約22キロメーター)内を2隻の軍艦によって自由航行させたと発表した。
航行したのはミサイル駆逐艦“プレブル”及び“チュン・フン”で、同報道官によれば、“国際法に則った航行”であり、かつ、“国際法を顧みずに行き過ぎた海洋権主張への対抗措置”だと付言している。
中国はかねてより、中国主権擁護のため、防衛上の人工島建設、及びレーダー等必要な機器を設置したと主張している。
また、米軍による中国主権を脅かす行為によって、無用な緊張を高めているとして、米国を非難している。
なお、中国海軍の司令官は先月、航行の自由という行為は、他国の主権を侵害するために行われるべきではないとの声明を発表している。
同日付ロシア『スプートニク・インターナショナル』オンラインニュース:「米中通商交渉決裂寸前と言われる中、米軍駆逐艦が南シナ海の中国主権領海内を航行」
米軍艦2隻の中国主権領海内の航行について、中国海軍は早速、領海内から速やかなる退去を求め、更に、悪戯に挑発する行為は止めるよう米国側に警告したという。
この事態の直前、香港『サウス・チャイナ・モーニング・ポスト』オンラインニュース報道によると、中国国務院(内閣に相当)の劉鶴(リウ・ホー)副総理が今週訪米する予定であるが、米中通商交渉の進展は望めず、短い滞在で帰国する見通しだという。
この背景には、ドナルド・トランプ大統領が先日、米中通商交渉の進展が望めないとして、凍結していた中国輸入品への追加関税を5月10日より賦課する予定だとコメントしたことがある。
かかる事態もあって、米国側が、中国と対峙する南シナ海においても中国側に揺さぶりをかけるため、軍艦を派遣したものとみられる。
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