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【Globali】
トランプ米大統領、サウジアラビアが原油増産に同意したとツイート(2018/07/02)
トランプは先月30日、サウジアラビアのサルマン国王と電話会談を行い、「最大で200万バレル」の原油増産を要請し、サウジ側がこれに同意したと自身のツイッターに投稿した。米国がイラン核合意の離脱をし、各国へ取引の停止を求めていることで原油取引へも影響が出ており、またベネズエラの情勢不安定の影響もあり、価格が高騰している。そのためトランプ氏は減った分を補うために、最大200万バレルの供給増を要請したという。...
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トランプは先月30日、サウジアラビアのサルマン国王と電話会談を行い、「最大で200万バレル」の原油増産を要請し、サウジ側がこれに同意したと自身のツイッターに投稿した。米国がイラン核合意の離脱をし、各国へ取引の停止を求めていることで原油取引へも影響が出ており、またベネズエラの情勢不安定の影響もあり、価格が高騰している。そのためトランプ氏は減った分を補うために、最大200万バレルの供給増を要請したという。
これに対しサウジアラビア側は、サルマン国王がトランプ氏との電話会談についての声明を発表。原油供給の安定維持の必要性や産油国としての対応について両国が話し合ったとしたものの、合意や具体的な数字については言及していない。また、米ホワイトハウスも「サルマン国王は必要があれば原油供給を引き上げると述べている」として、トランプ氏のツイッター発言を撤回した。
サウジアラビアは、6月の石油輸出国機構(OPEC)総会で、協調減産の遵守率を147%から100%まで引き下げることで、7月の生産量を数十万バレル増産し、1100万/日まで引き上げることにすでに合意している。総会では協調減産体制を確認したばかりで、同国が米国と200万バレルの増産に合意したとすれば、OPECの体制が崩壊する可能性もある。また、同国の生産余力が200万バレルであることから、本当に増産してしまうと、生産能力の限界に達してしまう。そうなれば今後の危機に対応できなくなることもあり、一部の国は米国の要求を拒否すべきであると主張している。
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