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【Globali】
トランプ米大統領、医薬品価格の引き下げ措置を発表(2018/05/12)
トランプ氏はワシントンで演説を行い、製薬会社に競争を促し、国民のために処方箋薬の価格を引き下げる措置を取ると明言した。そのために政府は製薬会社に対し、テレビ広告の中で価格を公表することを要求するとしている。トランプ氏は業界の中間団体が搾取を行っているため価格が高騰していると指摘し、排除することを明言。さらにロビー団体を非難し、価格競争が起こりにくい体制を作ったことを主張した。さらに諸外国に対しても、米国製の薬を不当に買い叩かないよう主張し、消費者に対しては外国の安い薬を輸入しないよう求めた。...
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トランプ氏はワシントンで演説を行い、製薬会社に競争を促し、国民のために処方箋薬の価格を引き下げる措置を取ると明言した。そのために政府は製薬会社に対し、テレビ広告の中で価格を公表することを要求するとしている。トランプ氏は業界の中間団体が搾取を行っているため価格が高騰していると指摘し、排除することを明言。さらにロビー団体を非難し、価格競争が起こりにくい体制を作ったことを主張した。さらに諸外国に対しても、米国製の薬を不当に買い叩かないよう主張し、消費者に対しては外国の安い薬を輸入しないよう求めた。トランプ氏は演説の中で「製薬会社や保険会社など多くの人が壊れたシステムの中にいた」「政府でさえも問題の一部だった」などと述べ、これからは「アメリカの患者ファーストだ」と訴えた。
この発表に伴い、米国の医薬品株は軒並み上昇した。ナスダックのバイオテクノロジー総合株価指数は2.7%高、薬剤給付管理を行うCVSヘルスは3.2%高となり、その他関連株も急伸した。
トランプ氏は大統領選時から薬価引き下げを取り上げていたが、実現までには時間がかかった。当初は、高齢者向け公的医療保険「メディケア」に使われる医薬品の価格について政府が直接交渉できるようにする提案も盛り込まれていたが、発表されたものは比較的緩やかな政策だった。これは業界ロビー団体との会合によって説得されたものとみられている。今回の発表に対し一部専門家からは大きく目立った提案に欠けるとの指摘もある。
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