『CNN』『ワシントン・ポスト』など各国英文メディアは、米大統領選の際、トランプ氏の当選のためにロシアの銀行が全米ライフル協会（NRA）に違法に資金提供していた可能性を連邦捜査局（FBI）が捜査している件について報じている。

最初にこの件について報じたのは米メディアのマクラッチーのピーター・ストーン氏とグレッグ・ゴードン氏だ。それによると、FBIはロシア政府と結びついているロシアのトップ銀行がNRAに不正に資金を供与したとして捜査しており、FBIの諜報機関の調査員はロシア中央銀行の副総裁アレクサンドル・トルシン氏の活動に焦点を当てているという。トルシン氏はロシアのプーチン大統領、NRA両方と緊密なつながりがあると言われている。...

最初にこの件について報じたのは米メディアのマクラッチーのピーター・ストーン氏とグレッグ・ゴードン氏だ。それによると、FBIはロシア政府と結びついているロシアのトップ銀行がNRAに不正に資金を供与したとして捜査しており、FBIの諜報機関の調査員はロシア中央銀行の副総裁アレクサンドル・トルシン氏の活動に焦点を当てているという。トルシン氏はロシアのプーチン大統領、NRA両方と緊密なつながりがあると言われている。

FBIがいつからこの捜査を始めており、実際にNRAが資金を受け取っているのか、またNRAから送金があったのかという証拠が上がっているのかについては不明である。ワシントン・ポストは、結果的にロシアからトランプ氏の選挙活動へ送られたお金について見つからない可能性もあるとしながらもトルシン氏と銀行の動きについて報じている。それによるとNRAは２０１２年の大統領選の際にミット・ロムニー氏の支援に１２５０万ドル（約１４億円）を送った後、２０１６年にはトランプ氏の当選のために３０００万ドル（約３３億円）を送ったという。英紙ガーディアンも公的選挙資金記録をもとに同様の件について報じている。

FBI報道官は現在進行中の捜査について言及していない。また、NRAやホワイトハウスの報道官もこの件についてコメントなどは出していない。

連邦選挙運動法（FECA）は連邦選挙に影響を与える海外からの献金を受け取ることは違法だと定めている。