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【Globali】
シリアのアサド大統領「化学兵器による攻撃疑惑はでっちあげだ」(2017/04/14)
シリアのアサド大統領がAFPとのインタビューを 『BBC』、 『CNN』が報じている。これまで化学兵器を使用したことはないとし、今回の攻撃はアルカイダ系組織によるもので、シリア軍の化学兵器による攻撃の疑いが100%でっちあげで説得力が無いとしている。4月4日、シリアの反政府勢力が支配する街で化学兵器により80人以上が死亡し、数百人が神経ガスによる症状を訴えた。目撃者は戦闘機が町を攻撃するのを見たとしているが、ロシアは反政府勢力の化学兵器倉庫が戦闘機で攻撃されたと主張している。報道された映像では多くの子供を含む犠牲者は痙攣し口に泡を吹き、国境を越えてトルコの病院に運ばれた。化学兵器禁止機関(OPCW)の4月13日の調査発表では、今回の攻撃が化学兵器による攻撃とるものとした。世界保健機関(WHO)は先週一部の犠牲者が神経ガスを含む化学物質による症状を示したと発表した。
シリアのアサド大統領は、シリア軍基地を数日後に攻撃する口実のために化学兵器による攻撃をでっちあげたと米国を非難した。第1段階でソシャルネットワークやTVで被害のビデオ影像を流しプロパガンダを行い、第2段階で米国が軍事攻撃を行ったとした。ビデオ影像の真正性を疑問視し、死んだ子供たちがあの町で殺されたか、本当に死んでいるのか疑問視しおり、ビデオは偽装することが可能であり事件全体がでっちあげであるとしている。...
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シリアのアサド大統領は、シリア軍基地を数日後に攻撃する口実のために化学兵器による攻撃をでっちあげたと米国を非難した。第1段階でソシャルネットワークやTVで被害のビデオ影像を流しプロパガンダを行い、第2段階で米国が軍事攻撃を行ったとした。ビデオ影像の真正性を疑問視し、死んだ子供たちがあの町で殺されたか、本当に死んでいるのか疑問視しおり、ビデオは偽装することが可能であり事件全体がでっちあげであるとしている。シリアのアサド政権は2013年に化学兵器を放棄し、これまで使っていないし、今後も使わないと述べた。一部の国が政治目的のために利用しないよう、偏見を持たない公平な国にのみ化学兵器攻撃の原因調査を許可すると述べた。4月4日の化学兵器による攻撃はあの地域を支配するアルカイダ系のシリアの関連組織であるアル・ヌスラ戦線が仕組んだものであり、町がアルカイダに支配されているため適切な調査ができず、これまで世界に流れた情報はアルカイダが発表したものしか無いと述べ、西側諸国、特に米国は化学兵器事件でテロリストと手を組んだと非難した。トランプ米政権はシリアを訴追の対象にしてはならないと主張した。
化学兵器攻撃の報告は目撃者、被害者、医療スタッフからのものがある。CNNはトルコ国境に逃げた被害者をインタビューしたところでは、毒ガス攻撃の恐ろしさを語り、町はアサド政権の戦闘機に攻撃されたと語った。ある被害者は親戚のうち何人殺されたのか聞かれ、死体を抱き締めながら2人の若い双子を含めて家族25人が死亡したと話した。
シリアのアサド政権は、2013年に反政府武装勢力に対し化学兵器攻撃を使用した疑いで非難されたが、確証は無かった。その後、西側からの圧力でシリアは化学兵器を放棄するロシアの提案に同意した。2013年以来シリアでは政府と反政府勢力の双方が塩素やアンモニアなどの化学物質による攻撃を民間人に対して行ったとされている。ある専門家は、シリアのアサド政権だけが貯蔵寿命が非常に短い揮発性物質であるサリンを生産する可能性が高いと述べている。禁止された化学物質が大規模に使用されたのは2013年以来初めてだ。米国は町を攻撃した航空機を追跡しており、基地から爆撃の目的場所に移動した後、再び基地に戻っているのを確認している。攻撃直後にリリースされた犠牲者を映すビデオは多くあるが、これらの撮影のタイミングと場所は第三者の研究者によって検証されている。
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