【Globali】
バーレーンとアラブ首長国連邦、ワクチン接種後もコロナ感染が急増(2021/06/10)
中東のバーレーンとアラブ首長国連邦(UAE)では現在、新型コロナウイルス感染症が再び流行している。中国製のワクチンを世界に先駆けて国民に投与してきたが、感染者の急増を防ぐことが出来ず、その有効性に対する懸念が広がり、ファイザー社とバイオンテックSE社のワクチンを再度提供することが決定された。
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『ウォールストリート・ジャーナル』によると、バーレーンでは、1月からワクチン接種を開始し、そのうち中国のシノファーム社製ワクチンが60%を占めている。しかし現在、コロナ感染者が急増していることから、中国製ワクチンの有効性に対する懸念が高まっている。バーレーン当局はシノファーム社製を受けた50歳以上の国民に対しファイザー社製およびバイオンテックSE社製のワクチンを追加で提供することを発表した。
シノファーム社製を投与した最初のヨーロッパの国、セルビアでは、未発表の実地調査で、65歳以上のワクチン接種者150人のうち、29%は接種3ヵ月後も抗体を持っていなかったことが判明した。...
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『ウォールストリート・ジャーナル』によると、バーレーンでは、1月からワクチン接種を開始し、そのうち中国のシノファーム社製ワクチンが60%を占めている。しかし現在、コロナ感染者が急増していることから、中国製ワクチンの有効性に対する懸念が高まっている。バーレーン当局はシノファーム社製を受けた50歳以上の国民に対しファイザー社製およびバイオンテックSE社製のワクチンを追加で提供することを発表した。
シノファーム社製を投与した最初のヨーロッパの国、セルビアでは、未発表の実地調査で、65歳以上のワクチン接種者150人のうち、29%は接種3ヵ月後も抗体を持っていなかったことが判明した。調査を率いたベオグラード大学の医師は、「シノファーム社のワクチンは免疫原性が十分ではなく、特に高齢の接種者には有効性が低いようだ」と述べている。
インド洋に浮かぶ小さな島国セーシェルは、アラブ首長国連邦からシノファーム社のワクチンが寄贈されたことにより、世界で最も接種率の高い国となった。しかし、セーシェルでも最近、感染者が急増していることが報告されている。保健省は、感染急拡大の事態を受けて、国民に3回目のワクチンを接種することを検討しているという。
バーレーンやセーシェルと同様に、UAEでも、1回目と2回目で抗体ができなかった一部の住民に対して、シノファームの3回目の追加接種をすでに開始しているという。シノファームはUAEでの臨床試験結果をもとに、エジプト、ハンガリー、アルゼンチンなどの国に1億7500万回分を販売し、さらにその他の小国に1800万回分を寄付する契約も結んでいる。
米『エポックタイムズ』によると、シノファーム社製の有効性に対する疑問に加えて、中国製ワクチンによる深刻な副作用も報告されているという。香港の保健当局は5月の最終週に、シノバック社製ワクチンを摂取した後に12人が死亡し、合計80人になったと報告し、さらに4人の妊婦が同ワクチンの注射後に流産し、合計23人になったと報告した。世界保健機関は6月、シノファーム社とシノバック社の中国製ワクチンを緊急使用のリストに加えている。
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