中ロ両軍、再び日本列島周辺での共同軍事演習により日本威嚇【米メディア】(2022/06/19)
6月17日付GLOBALi「
米メディア;日韓首脳のNATO首脳会議出席で世界の緊張度増大と懸念」で報じたとおり、日韓首脳が初めて北大西洋条約機構(NATO、1949年設立、現加盟国30ヵ国)首脳会議に出席することとなり、仮想敵とされた中ロ両国が反発している。そうした中、中ロ両軍の十数隻の艦艇が日本列島を周回するように一斉航行し、あたかも日本を威嚇しているようにみられている。
6月18日付
『ニューズウィーク』誌(1933年創刊)は、「中ロ両軍、日本列島南方の海上訓練で日本威嚇」と題して、日米の度重なる共同軍事演習に反発してか、中ロ両軍の艦艇が日本列島周辺を航行し日本を威嚇するような活動を行っていると報じた。
日本は今週、日本列島南方に中ロ両軍の十数席の艦艇が展開しているのを見咎め、緊張度が増している。
『ジャパン・タイムズ』紙(1897年創刊の英字紙)によると、ロシア軍艦艇7隻が6月16~17日にかけて、北海道南方から千葉沖を抜けて伊豆諸島南方まで航行しているという。...
全部読む
6月18日付
『ニューズウィーク』誌(1933年創刊)は、「中ロ両軍、日本列島南方の海上訓練で日本威嚇」と題して、日米の度重なる共同軍事演習に反発してか、中ロ両軍の艦艇が日本列島周辺を航行し日本を威嚇するような活動を行っていると報じた。
日本は今週、日本列島南方に中ロ両軍の十数席の艦艇が展開しているのを見咎め、緊張度が増している。
『ジャパン・タイムズ』紙(1897年創刊の英字紙)によると、ロシア軍艦艇7隻が6月16~17日にかけて、北海道南方から千葉沖を抜けて伊豆諸島南方まで航行しているという。
統合幕僚本部も、海上自衛隊の艦船及び戦闘機によって当該艦艇の動きを監視していることを確認している。
これ程多くのロシア軍艦が日本列島周辺で認められたのは昨年10月以来で、当時、中ロ軍艦艇計10隻が日本列島周辺を航行するのが認められ、日本が警戒していた。
そして今回、6月17日朝には、更に9隻のロシア軍艦艇が北海島宗谷岬北方で確認されている。
ロシア軍は最近、太平洋海域において40隻の艦艇による大規模軍事演習を行う計画を発表していた。
従って、防衛省は、今回認められた16隻が、当該演習に参加するものとみている。
なお、統合幕僚本部は、ロシア軍艦艇と同様の時期に、中国軍のミサイル搭載駆逐艦2隻が対馬海峡からオホーツク海に向けて航行するのを確認していると発表した。
一方、ロシア政府は4月末、日米両軍の艦艇がロシア領海周辺で複数回の共同演習を行っていることに対して非難する声明を発表している。
ロシア外務省のイーゴル・モルグロフ外務次官(61歳、2011年就任)名による声明では、日米両国が今年9月から10月にかけて、双方から合計4千人余りの将兵が参加しての大規模共同軍事演習「リゾルート・ドラゴン(龍の決意)」を実施するとの計画に対して猛反発している。
同次官は、ロシア国営メディア『RIAノーボスチ』(1941年設立)のインタビューに答えて、“日本側のかかる活動はロシアの安全保障にとって脅威となるとみる”とした上で、“もしかかる活動が更に活発化すれば、ロシアとしては相応の報復措置を講ずることになる”とコメントした。
なお、かかるコメントがロシアから発信される前に、日米両軍は、ロシアによるウクライナ軍事侵攻を契機に、警戒強化の一環ですでに10度程の海上訓練を実施している。
閉じる
ロシア政府がウクライナ国内に潜伏する英特殊部隊への調査開始(2022/04/25)
ロシアの政府調査機関が、ウクライナ侵攻を妨害しようとするイギリスの特殊部隊がウクライナ西部に展開しているとするロシアのメディア報道を調査しているという。
4月23日付米
『U.S.ニュース&ワールドレポート』(ロイター通信):「ロシアがウクライナ国内の英SAS特殊部隊に関する報道を調査」:
ロシア最高峰の政府調査機関が、英国特殊部隊の妨害工作員がウクライナ西部に展開しているというロシアのメディア報道を調査しているという。
ウクライナ西部に配備されているとされる英国特殊部隊(SAS)は、諜報活動や対テロ作戦などの特別作戦を遂行する訓練を受けたエリート部隊。...
全部読む
4月23日付米
『U.S.ニュース&ワールドレポート』(ロイター通信):「ロシアがウクライナ国内の英SAS特殊部隊に関する報道を調査」:
ロシア最高峰の政府調査機関が、英国特殊部隊の妨害工作員がウクライナ西部に展開しているというロシアのメディア報道を調査しているという。
ウクライナ西部に配備されているとされる英国特殊部隊(SAS)は、諜報活動や対テロ作戦などの特別作戦を遂行する訓練を受けたエリート部隊。ロシアの RIAノーボスチ通信社が今月23日、ロシアの安全保障当局によると約20人がリビウ州へ派遣されていた模様だと報じた。
ロシア連邦調査委員会(IC)は声明で、彼らがウクライナ国内へ特別任務支援として派遣されたとする報道に関し、今後も調査を行うとしている。英防衛省はこの調査に関しノーコメントとしている。
英国は今年初旬、ウクライナへ武器の使用方法等を指導する軍事訓練士を派遣したが、ロシア侵攻の1週間前に英政府は、大使の護衛目的以外の全兵士を撤退させたとしていた。
ICがウクライナでのSASの関与の証拠を掴んだところで、どのような対応に出るかは不明だが、ロシアがNATO加盟国の軍部への調査を開始したという事実は重要で、ウクライナでの「特別軍事作戦に関わるな」という西側への警告と受け取ることが出来る。
同日付英『デイリーメール』:「プーチンがウクライナ国内のSAS炙り出しへ:英特殊部隊のリビウでの活動に公的調査」:
戦争を続けるロシアのプーチン大統領は今月23日、ウクライナ西部で戦争に関与しているとされる英特殊部隊(SAS)への調査を立ち上げた。
ロシア国営放送 RIAノーボスチ通信社によると、プーチン氏のCIAと称されるロシア連邦調査委員会(IC)がSASによる特にリビウでの活動実態について調査すると発表したという。この委員会の委員長は、プーチン氏の大学時代の同期生のアレクサンドル・バストリキン氏。
ICは、少なくともSASの妨害工作やゲリラを専門とする2部隊がリビウに入っているとしており、ロシア側は、捕虜となったウクライナ兵士からの情報を元に調査しているとみられる。SASは、戦闘地域で衛生兵として潜伏することもあるという。
今月初旬、侵攻開始以来、SASが初めてキーウでウクライナ人兵士を訓練したと報じられた。英国軍は2014年のクリミア侵攻以来ウクライナに入っていたが、侵攻が加速する中、今年2月に撤退したとされる。ウクライナのゼレンスキー大統領は、ジョンソン英首相が装甲車両などの追加支援を発表するのに合わせ、英国からの軍事支援には「満足している」と述べていた。
閉じる
その他の最新記事