インドネシア森林火災拡大で、マレーシアとシンガポールの大気汚染も深刻化(2019/09/17)
インドネシアで大規模な森林火災が発生し、濃い煙が近隣諸国にまで広がっている。スマトラ島とボルネオ島で約9,000人の消防士や兵士が熱帯雨林の破壊を食い止めるために消火活動にあたっている。
『Le Figaro fr』によると、ボルネオとスマトラ島での大規模な森林火災を消すために、ほぼ9,000人の消防士と兵士が戦っているが、火災により有毒なガスが空気中に放出され続けており、 住民の日常生活や飛行機の運行にも影響を及ぼしている。
ボルネオ島の中心部では、火災による煙が大気の質を著しく悪化させている。 自然保護団体のグリーンピースによると、微粒子PM2.5の濃度を測定する大気汚染指数(AQI)は、15日日曜日にパランカラヤ市で2,000に跳ね上がったという。...
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『Le Figaro fr』によると、ボルネオとスマトラ島での大規模な森林火災を消すために、ほぼ9,000人の消防士と兵士が戦っているが、火災により有毒なガスが空気中に放出され続けており、 住民の日常生活や飛行機の運行にも影響を及ぼしている。
ボルネオ島の中心部では、火災による煙が大気の質を著しく悪化させている。 自然保護団体のグリーンピースによると、微粒子PM2.5の濃度を測定する大気汚染指数(AQI)は、15日日曜日にパランカラヤ市で2,000に跳ね上がったという。 めったに出ることのない健康にとって「危険」なレベルの指数である。
また視界不良のため、国営航空会社ガルーダ・インドネシア航空は、ボルネオ行き数十便キャンセルした。 競争相手である格安航空会社のライオン・エアも、先週末にボルネオ行約160便をキャンセルした。
『フランス アンフォ』によると、インドネシアでは森林火災は毎年発生するが、今年は特に長くて激しい乾季のために森林火災が拡大しているという。市民保護団体の担当者は、「今後数週間で消火用の水がなくなってしまうだろう」と警告している。
インドネシアの保健当局によると、火災で放出された有毒な煙のため、ここ数ヶ月で約150,000人が急性呼吸器感染症の治療を受けなければならなかったという。
『BBC』によると、有害な煙の雲は周辺のマレーシアやシンガポールに広がっており、外交関係の緊張を生み出している。 シンガポールでは14日土曜日に大気汚染指数が、敏感なグループにとって健康に良くないとされるレベルに3年ぶりに達したという。
また、マレーシアでは、いくつかの地区で大気汚染指数が「非常に健康に悪いレベル」である208に達したため、数百の学校が閉鎖を余儀なくされた。最も影響を受けているインドネシアでは、グリーンピースインドネシアの報告によれば、カリマンタン中心部の首都パランカラヤで、15日日曜日、大気汚染指数が危険レベル500をはるかに超えた数値2000に達したという。
『BBC』によると、これらの火災は地球温暖化だけでなく、パーム油の大手企業が奨励する大規模な森林伐採や農民の焼き畑農業が原因だと見られている。
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フランス、緊急外来のストライキ運動が全国的に拡がる(2019/08/16)
今年3月にフランスの公立病院の緊急外来で始まった看護師や介護士によるストライキ運動。この運動が夏に入り全国的な拡がりを見せている。8月中旬現在フランス全土で約200の緊急外来科がストライキに参加して労働環境や労働条件の改善を求めている。
『Le Figaro.fr』によると、6月には労働条件や環境改善のためにフランス政府が7000万ユーロ(約82憶5800万円)の緊急予算を決定した。それにもかかわらず、2か月前には80の病院で行われていたストライキ運動が、現在は200の病院に拡がっている。
『20minutes』によると、これは緊急外来のある公立病院の二分の一、私立病院を含めてもフランス国内の三分の一の病院で緊急外来の職員がストライキ運動に参加していることになるという。...
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『Le Figaro.fr』によると、6月には労働条件や環境改善のためにフランス政府が7000万ユーロ(約82憶5800万円)の緊急予算を決定した。それにもかかわらず、2か月前には80の病院で行われていたストライキ運動が、現在は200の病院に拡がっている。
『20minutes』によると、これは緊急外来のある公立病院の二分の一、私立病院を含めてもフランス国内の三分の一の病院で緊急外来の職員がストライキ運動に参加していることになるという。
フランス政府は6月に緊急外来で働く医者以外の職員に月118ユーロ(約13922円)の特別手当を、医療行為を委任された看護師や介護士には100ユーロ(約11798円)の協力手当の支給を認定した。これらの手当てに加え、人手不足で緊迫した状況の中にある緊急外来には、夏季期間中スタッフを強化し、空床確保の改善を促すために1500万ユーロ(約17憶6900万円)を投資することが決定された。
しかし、『フランス アンフォ』によると、ストライキ参加者らは、1500万ユーロは雀の涙でしかないと受け止めており、手当てについても限定された人にしか支払われないことに不満の声が上がっているという。スト参加者らはベッド数の増加、人員増加と給与増を続けて求めている。
『ルフィガロ』によると、ここ20年で、緊急外来の利用者が爆発的に増えたという。 2017年には、1996年の2倍の2140万人の人が訪れた。逆に、病院のベッド数は20%減少して約40万台に落ちた。
3月にパリ市内では緊急外来で、職員への暴行事件に抗議して始まったストライキ運動。
外来に来た患者たちの待ち時間は平均5時間半となっており、受け入れ可能な人数よりもはるかに多くの来る患者の対応に、病院側は常時追われている状態にある。
夜間勤務の看護師は『フランス アンフォ』に対して「私たちは肉体的にも心理的にも疲れ果てており、さまざまな病状、睡眠障害、ストレス、腰痛に直面しています。」と述べている。
昔フランスでは緊急の際、かかりつけ医が夜間でも診察してくれた。しかし新しい世代の医者は夜間や休日診療を避けたがり、病院の緊急外来がそうした患者の受け皿となっている状態だとジャーナリストのジャン・マリー・ゴダールさんは『ロシアトゥデイ』に説明している。
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