戦後70年談話に対する韓国の反応(2015/08/10)
安倍総理の戦後70年談話が14日に発表される。内容を調整中とのことで4つのキーワード(植民地支配、侵略、痛切な反省、心からのおわび)が入っているかどうかが注目されている。この談話の内容に特に関心を強く示しているのが韓国で、以下に戦後70年談話に対する韓国の反応を紹介した。
8月9日付
『コリアタイムズ』(韓国)は、「謝罪なしの反省?」との見出しで、「安倍首相の戦後70年談話についての諮問グループは、安倍晋三首相に報告書を提出後、韓国人の間でわずかな望みは失望に変わった」と報じた。「韓国に対する侵略を認めてはいるが、漠然と植民地支配に言及しているだけで、謝罪には何も触れていない」とし、「犠牲者のためではなく自分自身と日本の人々のために、安倍首相には談話を書き換える最後のチャンスを最大限に活用するべきだ」と指摘した。...
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8月9日付
『コリアタイムズ』(韓国)は、「謝罪なしの反省?」との見出しで、「安倍首相の戦後70年談話についての諮問グループは、安倍晋三首相に報告書を提出後、韓国人の間でわずかな望みは失望に変わった」と報じた。「韓国に対する侵略を認めてはいるが、漠然と植民地支配に言及しているだけで、謝罪には何も触れていない」とし、「犠牲者のためではなく自分自身と日本の人々のために、安倍首相には談話を書き換える最後のチャンスを最大限に活用するべきだ」と指摘した。
8月9日付
『メトロ新聞』(韓国)は、日本の安倍晋三首相が14日に発表する第二次世界大戦70年談話に植民地支配謝罪フレーズが含まれていないことについて言及し、「韓国の与野党が声を合わせて叱責した」と報じ、「安倍首相の戦後70周年談話草案についても謝罪フレーズがなく、植民地支配と侵略を認めるかも不明である。日本政府に日本の態度の変化をもたらすことができる有能な外交を行うよう要求する」との、新しい政治民主連合のユウンヒェ報道官のコメントを紹介した。
8月9日付
『YTN』(韓国)、「セヌリ党のキムヨンウスポークスマンは、論評を通じて安倍首相が再び過去の侵略を謝罪せずに無視すれば、日本は国際社会の信頼と期待を見捨てることになるということを心に留めてなければならないと述べている」と報じた。
8月9日付
『韓経ドットコムニュース』(韓国)は、「象徴的な意味を持つ談話で最小限の謝罪もなければ反省もないということは、非常に遺憾。日本がまた、侵略と帝国主義的支配のような過去を繰り返すという意志の表明ではないか」との、新しい政治民主連合のユウンヒェ報道官のコメントを紹介した。
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世界が見る安倍首相の歴史的米議会演説(2015/04/30)
米国連邦議会の上院下院合同会議で、「希望の同盟」との題目で安倍首相の歴史的演説が行われた。演説内容は敵国から同盟国になった日米の和解をアピールし、先の大戦における痛切な反省、戦後日本が歩んできた経済発展、積極的平和主義、安全保障、TPP、米国のリバランス政策への支持、強固な日米同盟など多岐に及ぶもので、スタンディングオベーションが10回起きるなど、総じて好意的に受け止められたが、注目されていた歴史認識についてはどのように語られ、どのような反応があったのか。各国は、安倍首相の歴史的演説について以下のように報じた。
4月30日
『ワシントンポスト』(米国)は、「韓国の外交官が、安倍首相が上院下院合同会議の演説で(従軍慰安婦問題で)謝罪をするようホワイトハウスと議会のメンバーに働きかけを行っていたが、演説の中では遠まわしにほのめかしたのみだった」と報じた。
4月30日
『ニューヨークタイムズ』(米国)は、「民主党のマイケルホンダ下院議員が元従軍慰安婦を招待したり、民主党マルコルビオ上院議員が演説前に謝罪への期待を口にするなど、安倍首相に対して慰安婦問題について言及を求める強い圧力に直面していた」とした上で、「謝罪はまたもや具体的でなかったものの、演説の中で慰安婦問題に言及がないことを恐れていた一部の韓国当局者は、安倍首相が間接的ながらも”大戦に対する痛切な反省”を表明したことでなんとか安堵した」と報じた。...
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4月30日
『ワシントンポスト』(米国)は、「韓国の外交官が、安倍首相が上院下院合同会議の演説で(従軍慰安婦問題で)謝罪をするようホワイトハウスと議会のメンバーに働きかけを行っていたが、演説の中では遠まわしにほのめかしたのみだった」と報じた。
4月30日
『ニューヨークタイムズ』(米国)は、「民主党のマイケルホンダ下院議員が元従軍慰安婦を招待したり、民主党マルコルビオ上院議員が演説前に謝罪への期待を口にするなど、安倍首相に対して慰安婦問題について言及を求める強い圧力に直面していた」とした上で、「謝罪はまたもや具体的でなかったものの、演説の中で慰安婦問題に言及がないことを恐れていた一部の韓国当局者は、安倍首相が間接的ながらも”大戦に対する痛切な反省”を表明したことでなんとか安堵した」と報じた。
4月30日
『AFP通信』(フランス)は、「安倍首相の演説で影を落としていたのは、戦時中に日本がアジアで行った行為だった」とした上で、「議会には民主党のマイケルホンダ下院議員に招待された87歳の元慰安婦イヨンスの姿があったが、安倍首相は”自らの行いがアジアの国の人々に苦しみを与えた事実から目をそむけてはならない”としたものの、謝罪については言及しなかったことがホンダ議員を含む数人の議員の怒りを買った」と報じ、「組織的に行われた日本の戦争犯罪について、責任逃れをする演説にショックを受けており、これは恥ずべきことだ」とのマイケルホンダ議員の発言を紹介、さらに「信じられないほど演説に失望した。責任と後悔することなしに(日米同盟を)前進させることは不可能だ」との、民主党の女性議員ジュディチューの発言を紹介した。
4月30日
『YTN』(韓国)は、「日本の安倍首相が米議会上下両院合同演説で、植民地支配と侵略についてはただの一言も謝罪もせずに、過去の軍国主義を象徴する人物であるA級戦犯の岸元首相を前面に登場させるなどして論議が巻き起こっている。安倍首相が日本と米国の和解、日米同盟を言い訳にして、本格的に過去の歴史の修正に着手したとの懸念が高まっている」と報じた。
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