5月から世界8つの都市でワールドツアー「BTS WORLD TOUR 'LOVE YOURSELF:SPEAK YOURSELF'」を展開している韓国の人気KPOPグループ「防弾少年団」。6月上旬、イギリスとフランスでは大スタジアムの会場にもかかわらず全日満席となる人気ぶりを見せた。
BTS(防弾少年団)は6月1日、U2やビヨンセなどが使用するイギリスのウィンブリースタジアムで公演を行った。6月7日と8日は、今度はフランスで、世界的スター達がコンサート会場として使用するスタッド・ド・フランスでパフォーマンスした。イギリスでは、6万人、フランスではヨーロッパ各地から16万人のファンがBTS公演を見に駆け付けた。
人気が世界的に広がったアジアのポップグループを、『フランス アンフォ』は次のように紹介している。...
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BTS(防弾少年団)は6月1日、U2やビヨンセなどが使用するイギリスのウィンブリースタジアムで公演を行った。6月7日と8日は、今度はフランスで、世界的スター達がコンサート会場として使用するスタッド・ド・フランスでパフォーマンスした。イギリスでは、6万人、フランスではヨーロッパ各地から16万人のファンがBTS公演を見に駆け付けた。
人気が世界的に広がったアジアのポップグループを、『フランス アンフォ』は次のように紹介している。
「BTSは、歌って、踊る7人の青年で構成され、様々な記録を作ってきた。有名なアメリカのビルボードやイギリスの音楽チャートで韓国人グループとして初めてトップにランキングし、世界中では何百万ものレコードが売れ、ユーチューブでは数十億に見られ、国連でのスピーチも行った。
彼らは何枚かのアルバムで韓国の国境を爆破し、今やフランスのように世界中に何百万というファンを持っている。」
そして、人気が広がっている背景について次のようにコメントしている。「通常のボーイズバンドとは異なり、BTSは5人ではなく7人のメンバーで構成されている。歌手のジン、ジミン、V(テテ)とジュングク、そしてラッパーのRM、シュガとホソク。 外見とは裏腹に、彼らは交換可能な存在ではなく一人一人がシングルキャラとして際立っている:読み手が熟知し情熱をもって追っていく漫画の登場人物達のように、個々の性格と物語を持ちあわせている。」
「他のボーイズバンド同様、BTSの7人はみな美男子で、あなたの好みに必ず1人は引っかかるだろう(茶髪、金髪、赤毛、栗色の髪、ラッパー、歌手、ツッコミ役、または哀愁が漂う役)。 もちろん、彼らの振り付けは申し分のないものであり、彼らはユーモアも欠いていない。」
「BTSは恣意的に作られたグループだ、しかし何が悪いと言うのか? 彼らは慎重な選考と厳格な訓練を経て、ソウルで結成された。 先見の明のある彼らのプロデューサーは、彼らの粗さを消すことよりもむしろ真の人格を表現するように勧めた。これが大きな効果をもたらしている。」
「BTSのメンバーは自分たちで曲の大部分を共作することで他のグループとの違いを生み出している。彼らは、若者の悩みや不安を題材にし、うつ病について歌い、自分たちの弱さを躊躇することなく表現している。」
「それはちょうど10代の若者たちが共感する魂の状態であり、若者たちは慰めを感じている。」
また、マイノリティーに捧げる曲、メンタルヘルスを扱う曲、消費主義や人種差別を批判する曲など「大半の大衆ポップで歌われる意味の浅い歌詞とは異なり、BTSは彼らの歌に社会意識を入れこもうとしている。」
『ル モンド』や『BBC』は「アーミー」と呼ばれる忠実なファンとの関係について述べている。フランスでは公式ファンクラブとして「BTSアーミー フランス」が立ち上げられ、何千ものファンが、あらゆる手段を用いてフランスにBTSを宣伝するために日々活動している。
BTSはアメリカだけでなくヨーロッパでも認知度が上がり着々と人気が広がりつつある。
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欧州連合(EU)の欧州議会は12日、著作権法の改正案を可決した。米グーグルやフェイスブックのようなインターネット大手に対し、報道機関やレコード会社、映画会社といった伝統的なメディアの企業の著作権保護を強化する内容となっている。
欧州議会の議員らは、本問題については明確に賛否の意見が分かれ、両陣営が激しく対立して、かつてないほどの激しいロビー活動が繰り広げられた。欧州議会は12日、フランスのストラスブールで採決を行い、賛成438、反対226、棄権39で法案を可決した。
インターネット時代となって新聞やテレビ離れが進み、広告収入がオンラインプラットフォームに吸い上げられた新聞社や放送局などのメディアは、グーグルやフェイスブックなどの企業が、ニュースや収入源を奪っており、「民主主義への脅威」として、著作権法の改正案を支持してきた。...
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欧州議会の議員らは、本問題については明確に賛否の意見が分かれ、両陣営が激しく対立して、かつてないほどの激しいロビー活動が繰り広げられた。欧州議会は12日、フランスのストラスブールで採決を行い、賛成438、反対226、棄権39で法案を可決した。
インターネット時代となって新聞やテレビ離れが進み、広告収入がオンラインプラットフォームに吸い上げられた新聞社や放送局などのメディアは、グーグルやフェイスブックなどの企業が、ニュースや収入源を奪っており、「民主主義への脅威」として、著作権法の改正案を支持してきた。また、レコード会社や音楽家らも、ユーチューブなどについて、音楽ビデオなどのコンテンツ掲載にあたり、ライセンスを取得し、適正なロイヤルティーを支払うよう求める法改正を望んでいたため、法案の可決を歓迎している。
一方、法案に強く反対してきたインターネット大手や、ネット上での言論の自由を主張する活動家らは、今回の欧州委員会の採決について抗議し、対抗する構えだ。彼らは著作権に関連したコンテンツが共有されないよう自動フィルターを導入することで、それが政治的メッセージや他の形式の自由な表現を検閲するのに使われることも危惧している。
本法案は2016年に初めて提案され、今年7月に一旦否決されたが、その後内容を修正し、最終的に可決されたものである。主な改定の1つは、インターネット企業がニュースのリンクを貼る場合、報道機関などがこれに使用料を課金することができるようにしたことだが、数語であれば無料で使用可という文言を含める妥協案へと変更された。
また、ユーチューブやフェイスブックなどのプラットフォームに対し、著作権侵害の責任を負わせることとし、違反コンテンツを自動的に削除させる、いわゆるアップロード・フィルターの導入を求めることとしているが、これも小規模企業については免除とした。
今回の改正を提案したEUのアンドルス・アンシプ委員とマリヤ・ガブリエル委員は、欧州議会の採決は、「EU内の著作権のルールを近代化するという、我々の共通目的を達成することへの強力で前向きなシグナルであり、極めて重要な一歩だ。」と意義を強調した。
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