中国大気汚染、新型肺炎による工場閉鎖のおかげで劇的に低下(2020/03/02)
中国は、新型肺炎の感染拡大防止のため数十の都市を隔離させ、工場も閉鎖させた。こうした措置の世界経済への影響が懸念されている中、大気汚染の原因となっている産業活動が停止したおかげで、中国の大気汚染が急激に減少していることが確認された。
『ル ポワン』によると、アメリカ航空宇宙局(NASA)と欧州宇宙機関(ESA)の衛星は、二酸化窒素(自動車、発電所や工場によって放出される有害ガス)の濃度が1月以降、国内で大幅に減少してきていることを発見したという。
中国の新しい環境規制により、2020年の中国の全体的な二酸化窒素濃度は他の年と比較して低くなっているものの、2005年から2019年の期間のデータと比較すると、 中国の東部および中部にかけて、この時期に観測される通常の濃度よりも10%から30%減少しているという。...
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『ル ポワン』によると、アメリカ航空宇宙局(NASA)と欧州宇宙機関(ESA)の衛星は、二酸化窒素(自動車、発電所や工場によって放出される有害ガス)の濃度が1月以降、国内で大幅に減少してきていることを発見したという。
中国の新しい環境規制により、2020年の中国の全体的な二酸化窒素濃度は他の年と比較して低くなっているものの、2005年から2019年の期間のデータと比較すると、 中国の東部および中部にかけて、この時期に観測される通常の濃度よりも10%から30%減少しているという。
『フランス アンフォ』によると、NASAは、二酸化窒素濃度を、1月1日から10日まで、および2月10日から25日までの2つの期間にわたって比較して調べたところ、特に北京、河北、上海、香港、重慶、成都の地域で大幅に低下していることが分かった。
NASAは、こうした二酸化窒素濃度の低下は、中国国内での人々の移動や企業活動の制限措置が取られたタイミング、および隔離措置が増えていった時期と一致すると指摘している。
また、NASAは、こうした減少は最初、流行の発祥地である武漢市で確認したという。同市では、2020年2月10日から25日まで、125 µmol / m2未満の値を記録したが、1年前には500 µmol / m2を超えていたという。
『インデペンデント』によると、科学者たちは新型肺炎による中国国内での企業活動の制限により、2月のわずか2週間で、中国の温室効果ガスの排出量が少なくとも4分の1低下していたことを発見したという。工場の閉鎖や、人々の自宅待機により、気候危機の主な原因である化石燃料の燃焼が、世界最大の温室効果ガス排出国で、急激に低下しており、
NASAの大気質研究者は「特定の出来事によってこれほど広いエリアで劇的な低下を見たのは初めてだ」と述べている。
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日本人シェフ、仏ミシュランで初の三つ星(2020/01/28)
27日、フランスの2020年版ミシュランガイドが発表され、新しく3人のシェフが最高賞の三ツ星を獲得した。そのうちの1人、長野県出身の小林圭さん(42)がパリで開店したレストラン「Kei」で三つ星を獲得し、日本人シェフとして初の快挙を成し遂げた。
『MSN』ニュースによると、小林さんは、パリのルーブル美術館の近くに10年近く住んでおり、フランス料理に情熱を注いでいるという。
42歳の小林さんは童顔でブロンドの髪で授賞式に参加し、「今、多くの日本人シェフがいますが、私たち受け入れられていることを感謝します。フランスありがとう!」と述べたという。
2011年にパリ1区に開店したレストラン「Kei」は翌年2012年に早くも一つ星を獲得し、2017年には、二つ星に昇格した。...
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『MSN』ニュースによると、小林さんは、パリのルーブル美術館の近くに10年近く住んでおり、フランス料理に情熱を注いでいるという。
42歳の小林さんは童顔でブロンドの髪で授賞式に参加し、「今、多くの日本人シェフがいますが、私たち受け入れられていることを感謝します。フランスありがとう!」と述べたという。
2011年にパリ1区に開店したレストラン「Kei」は翌年2012年に早くも一つ星を獲得し、2017年には、二つ星に昇格した。今回の三ツ星はそのわずか8年後であり、本人も「大きな驚き」だったという。
今回、有名な格付け本の審査員の舌を魅了したのは、「カリカリ野菜の庭園、スコットランドのスモークサーモン、ルッコラのムース、レモンのエマルション」という料理。 ミシュランのウェブサイトによると、小林さんを「象徴するこの代表的料理は、野菜がスポットライトを浴びる美しい空想的な一皿」であり、「圧倒的な優雅さ」を象徴していると評価されている。
『ル ポワン』によると、小林さんの料理は、母国である日本の食材と、養子となったフランスの国の料理を組み合わせているのが特徴となっており、2017年には、同誌のインタビューで「「私は2つの文化からそれぞれ最高のものを取り入れています。 日本の美学、正確さ、色彩の調和、自然の調和と、フランスの風味のバランス、食感の優美さ、フランス独特の繊細さと洗練さを組み合わせています」と説明している。
小林さんは、昨年のアルゼンチン出身のシェフ、マウロ・コラグレコに続いてフランスで三ツ星を獲得した2番目の外国人シェフとなる。
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