米自動車協会(AAA)が22日に公表した調査結果によれば、米国人ドライバーの73%が自動走行車に「怖くて乗れない」と回答した。これは昨年10月の調査の63%から増加しており、最近の死亡事故により、自動走行車への信頼が揺らいでいることがうかがえる。
今回の調査は4月5~8日に、約1,000人を対象に実施されたもので、自動走行車に怖くて乗れないと答えた人の割合が73%だった一方で、自動走行車を信頼できるとした人は20%にとどまった。これまで比較的信頼できるとする人が多かった若い世代の信頼度が大きく低下しており、その安全性に対する懐疑的な見方が広がっていると言える。
米配車サービス大手のウーバーの自動走行SUV(スポーツ用多目的車)が、3月にアリゾナ州テンピで、歩行者をはねて死亡させるという事故を起こした。...
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今回の調査は4月5~8日に、約1,000人を対象に実施されたもので、自動走行車に怖くて乗れないと答えた人の割合が73%だった一方で、自動走行車を信頼できるとした人は20%にとどまった。これまで比較的信頼できるとする人が多かった若い世代の信頼度が大きく低下しており、その安全性に対する懐疑的な見方が広がっていると言える。
米配車サービス大手のウーバーの自動走行SUV(スポーツ用多目的車)が、3月にアリゾナ州テンピで、歩行者をはねて死亡させるという事故を起こした。車に乗っていない人を死亡させた初めての事故であり、ウーバーは自動走行車の路上での走行試験を中止し、アリゾナ州もこれを受けて自動走行車の走行許可の一時取消を発表した。
また、同じ3月にカリフォルニア州マウンテンビューで、米電気自動車(EV)大手テスラのSUV「モデルX」が運転支援機能の「オートパイロット」(半自動運転)で走行中、道路の中央分離帯に衝突し、ドライバーが死亡する事故が起きている。
AAAの自動車工学の責任者グレッグ・ブラノン氏は、「自動走行車に関連したいかなる事故も、消費者の信頼を揺るがす可能性がある。その信頼は、自動走行車が広く受け入れられるための重要な要素だ。」として、自動走行技術は「道路の安全性向上が期待できるが、できるだけ安全な方法で走行試験を行う必要がある。」と述べた。中古車販売カーグルスのマディソン・グロス氏は、安全性は乗客にとって大きな関心事であると指摘した。
米運輸省道路交通安全局(NHTSA)の統計によれは、2016年には3万7,000人以上が交通事故により死亡している。前年から5%以上増加しており、死亡原因の上位は、不注意運転、居眠り、制限速度オーバー、飲酒運転などだ。
自動走行車は人間が運転する車より必ずしも危険ではなく、最終的に安全な車として、こうした事故を減少させる潜在力があると期待されている。しかし、自動走行技術は相対的に新しいもので、試験も初期段階にあり、現在その安全性に関する統計はない。安全性が向上しても欠陥ゼロとなるとは言い切れず、過度の期待は禁物と警告する専門家もいる。
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発見されたのはアメリカ東部ニュージャージー州のマディソンにある市役所で、市役所内で芸術作品の維持管理を行っている建物「ハートリー・ダッジ・メモリアル」の一室だった。今回最初に発見したのは2014年にパートタイムの記録係として採用された22歳の美術史を専攻する学生マロリー・モルティラロ氏。彼女が美術品の目録を作成している最中に、部屋の片隅にあったナポレオンの胸像を発見した。一目でロダンの彫刻スタイルとわかり、見てみると「A.Rodin」のサインが入っていることに気づいた。その胸像は80年間台座の上におかれたままで、制作者は不明とされていた。
モルティラロ氏はすぐに管財人に伝えたが、当初は相手にされなかったという。その後専門家へ相談し、過去の保存記録を徹底的に調べるなど確認作業を開始した。そして最終的にパリに拠点を置くロダン研究の権威である「Comite Auguste Rodin」によって謎は解明された。同団体が保管していた写真資料が見つかり、その写真は長い間紛失していたと考えられていた胸像とロダンが一緒に写っていたものだった。そして2015年9月専門家ジェローム・ル・ブレイ氏が市役所を訪れ、問題の胸像を調べた結果、胸像は1904年にニューヨーク州にいた著名弁護士の妻から依頼されたものだということが明らかになった。さらに鑑定の結果、400万ドルから1200万ドル(約4億6000万円から13億7000万)の価値があるものとわかった。
窃盗の恐れがあるため財団は2年間、胸像の件を公表しなかったが、今回胸像がフィラデルフィアの博物館へ移されることになったためそのことも併せて発表された。
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