米ラッパー、アフリカで超近代的都市「エイコン・シティ」の建設を開始(2020/09/02)
アフリカのセネガルで、自然環境にやさしい未来型の自治都市「エイコン・シティ(Akon City)」の建設が始まった。これはセネガル系アメリカ人ラッパーのエイコンが夢見たプロジェクトだ。のプロジェクトには、アメリカの投資家が60億ドル出資することになっている。
『RFI』は、映画
『ブラックパンサー』に出てくる架空のアフリカの国、ワカンダ王国のような雰囲気に似た未来型都市を思わせる都市として「エイコン・シティ」を紹介している。
波のような形、あるいはアフリカの仮面のようにも見えるビルが建つ、前衛的な建築の都市になる予定だ。都市の発案者であるアメリカ生まれのラッパー、エイコンは「アフリカの、自分たちの、建設が欲しかった。私たちに似た建物。像のような建物が欲しかった。...
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『RFI』は、映画
『ブラックパンサー』に出てくる架空のアフリカの国、ワカンダ王国のような雰囲気に似た未来型都市を思わせる都市として「エイコン・シティ」を紹介している。
波のような形、あるいはアフリカの仮面のようにも見えるビルが建つ、前衛的な建築の都市になる予定だ。都市の発案者であるアメリカ生まれのラッパー、エイコンは「アフリカの、自分たちの、建設が欲しかった。私たちに似た建物。像のような建物が欲しかった。形は奇抜に見えるかもしれないが、これがアフリカだ」と述べている。
8月31日に具体的な構想案のお披露目会が行われ、まだトウモロコシ畑が拡がる土地に、最初の石が置かれた。第一期の完成は2023年を予定しており、テクノロジー、教育、健康、廃棄物処理場などに特化した地区が設けられる予定だ。最終的には、スタジアムが建設され、仮装通貨も使用できる都市として完成される。
ドバイを拠点とする建築家フセイン・バクリ氏がこの前代未聞の建築プロジェクトを監修している。第一弾目は「アフリカン・ビレッジ」という、アフリカ大陸54ヵ国すべてが表現されるリゾート地になる予定だ。セネガル版ハリウッドとして映画スタジオ「セネウッド」も設けられるという。
『20ミニュット』によると、「エイコン・シティ」は、ダカールから南に約100キロ離れたムボディエーヌという小さな村に建設される。歌手エイコンの野望は、この都市をアフリカの玄関口にすることだ。エイコンは「アメリカにいると、自分たちの文化をあまり理解していないアフリカ系アメリカ人にたくさん会う。」と述べ「自分たちがどこから来たのかを確認しに行く意欲を持ってもらうために、街づくりのプロジェクトを考えた。」と説明している。そして、地元の人々やセネガルの若者がこの新たな開発プロジェクトの恩恵を受けることを期待していると述べた。
「エイコン・シティ」は10年後、農業用の「地区」と人工島を備え、500ヘクタール(50,000㎢ )以上の敷地内に、30万人を受け入れる予定だ。
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サウジで18日に約35年ぶりに映画館がオープン、最初の上映は「ブラックパンサー」か(2018/04/06)
サウジアラビア当局は4日、同国で35年以上禁じられていた映画館が、首都のリヤドで18日にオープンすることを発表した。米映画館チェーンのAMCエンターテインメント・ホールディングスと、今後5年間に国内15都市で40軒の映画館を開設することで合意したという。
映画館は他の殆どの公共の場所と違い、性別で区切られることはなく男女同席が可能で、最初の上映作品は、米マーベルスタジオ制作のスーパーヒーロー映画「ブラックパンサー」となると言われている。
1970年代には同国でも映画館が営業していたが、その後アラブ全域にわたってイスラム教の影響力が拡大し、強い権力を持った聖職者らによって閉鎖された。その後長い年月を経て昨年、ムハンマド皇太子によって推進されている野心的な経済・社会改革の一環として、政府は映画館の解禁を発表している。...
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映画館は他の殆どの公共の場所と違い、性別で区切られることはなく男女同席が可能で、最初の上映作品は、米マーベルスタジオ制作のスーパーヒーロー映画「ブラックパンサー」となると言われている。
1970年代には同国でも映画館が営業していたが、その後アラブ全域にわたってイスラム教の影響力が拡大し、強い権力を持った聖職者らによって閉鎖された。その後長い年月を経て昨年、ムハンマド皇太子によって推進されている野心的な経済・社会改革の一環として、政府は映画館の解禁を発表している。
サウジアラビアが抱える3,200万人以上の人口の殆どは30歳未満の若年層で、西洋のメディア情報や文化の熱心な消費者だ。映画館での上映は禁止されてきたが、ハリウッド映画や最近のテレビ番組シリーズは広く家庭で視聴されており、人々の話題に上っている。
サウジアラビアはそうした国民のために、2030年までに2,500以上のスクリーンを備えた約350軒の映画館を開設することとし、10億ドル(約1,070億円)の年間チケット売上を見込んでいる。アワッド・アルアワッド文化情報相は、「映画館の復活によって、家庭の娯楽に関する消費が増加するとともに、雇用の創出につながり、地域経済が押し上げられる。」と期待感を示した。
AMCは昨年12月、映画館の建設と運営について、サウジアラビア政府が出資する投資ファンド、公的投資基金(PIF)と提携することとしている。北米各地に絶叫マシンの遊園地などを展開するシックスフラッグスも、PIFとともにリヤドにテーマパークを建設する計画があることを発表した。
さらにサウジでは、ジェネラル・エンターテインメント・オーソリティ(GEA)が、9月にシルク・ドゥ・ソレイユが同国で初のパフォーマンスを行うことを明らかにした。GEAはディズニー・オン・アイスなど他のライブ・ショーの上演でも合意したとしている。
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